金の工面の話をしている3人組の男達に「金が必要なら電話を・・・」と名刺と金貨を置いて立ち去る不思議な男。
タクシー運転手は借金のためにヤクザから強盗を強要されており、そのトラブルの巻き込まれるエンジニアの男と、株に失敗して骨董店をたたもうとしている男。
三人とも金が必要なのだ。金貨を置いて行った男が死んだことをニュースで知った三人だが、三人はその男が財宝を隠していることを知り、掘り出すことを決意するのだ。
しかし思わぬところから邪魔が入る。邪魔をするのはエンジニアの男の妻の愛人。警察官であるその男は三人が掘り返そうとしている財宝を横取りしようとする。
エンジニアの男は妻が警官を浮気をしていることを知っており、さらに警察官はタクシー運転手と顔見知りなのだ。
話はある意味唐突に、しかし小気味よく進んでいくのだが、そも進み方は自然というより、どこかなにか不自然な感じ。
ぎこちないというより、途中でリズムが急に乱れるといったらいいんだろうか。強盗を企てる3人にもこれと言って共通点があるようにも見えない。飲み友達という設定なんだろうが、どうして飲み友達になったのか、それさえもはっきりしない。さらにその三人の仲に唐突に割り込んでくる悪徳警官と悪徳警官の愛人であり、エンジニアの妻。
この妙なリズムの原因は、「香港映画界の3巨匠が挑んだ、前代未聞のリレーション・シネマ」だからと言い切ってしまっていいんだろう。
三人の監督が、打ち合わせなしにそれぞれ30分ずつの持ち分のストーリーを考え、演出をする。それが前代未聞のリレーション・シネマなんだそうだ。
その30分のなかでさえも、どこかリズムが合わない感じなのは、全体像が見えないという不安からきたものなんだろうか。
ただ、最後までリズム感の乱れた映画でなく、妙な雰囲気であっても、帳尻を合わせて終わらせているのが、この映画のすごいところだ。
財宝というややファンタジーなところから話を始めるツイ・ハーク。
カーチェイスの後は、浮気をしている妻とのダンスシーンを唐突にいれてくるリンゴ・ラム。
最後にラム・シューを登場させて、さらにいままでの登場人物を全員集めて乱れ撃ちという荒業を見せるジョニー・トー。
三人のカラーを1本の映画の中で感じられるのは、ファンとしては非常にうれしく楽しいことだ。
*****
鐡三角 Triangleという原題で映画祭で上映されたこともあるのだから、無理に強奪という日本語をつけなくてもいいと思うのだが、それはまぁ大人の事情がいろいろあるのだろう。
ニュー・香港ノワール・フェス
今回はこのフェスの作品として上映。
チン・ガーロッ(錢 嘉樂)がカーアクション監督とエンドロールに出ていたような気がするのだが・・・(あまり自信なし・・・)とりあえずこんな画像がアップされていた。
エンジニアと妻のダンス場面を撮影したと思われるリンゴ・ラムは、こんな渋いラブストーリーも撮っている。
タクシー運転手は借金のためにヤクザから強盗を強要されており、そのトラブルの巻き込まれるエンジニアの男と、株に失敗して骨董店をたたもうとしている男。
三人とも金が必要なのだ。金貨を置いて行った男が死んだことをニュースで知った三人だが、三人はその男が財宝を隠していることを知り、掘り出すことを決意するのだ。
しかし思わぬところから邪魔が入る。邪魔をするのはエンジニアの男の妻の愛人。警察官であるその男は三人が掘り返そうとしている財宝を横取りしようとする。
エンジニアの男は妻が警官を浮気をしていることを知っており、さらに警察官はタクシー運転手と顔見知りなのだ。
話はある意味唐突に、しかし小気味よく進んでいくのだが、そも進み方は自然というより、どこかなにか不自然な感じ。
ぎこちないというより、途中でリズムが急に乱れるといったらいいんだろうか。強盗を企てる3人にもこれと言って共通点があるようにも見えない。飲み友達という設定なんだろうが、どうして飲み友達になったのか、それさえもはっきりしない。さらにその三人の仲に唐突に割り込んでくる悪徳警官と悪徳警官の愛人であり、エンジニアの妻。
この妙なリズムの原因は、「香港映画界の3巨匠が挑んだ、前代未聞のリレーション・シネマ」だからと言い切ってしまっていいんだろう。
三人の監督が、打ち合わせなしにそれぞれ30分ずつの持ち分のストーリーを考え、演出をする。それが前代未聞のリレーション・シネマなんだそうだ。
その30分のなかでさえも、どこかリズムが合わない感じなのは、全体像が見えないという不安からきたものなんだろうか。
ただ、最後までリズム感の乱れた映画でなく、妙な雰囲気であっても、帳尻を合わせて終わらせているのが、この映画のすごいところだ。
財宝というややファンタジーなところから話を始めるツイ・ハーク。
カーチェイスの後は、浮気をしている妻とのダンスシーンを唐突にいれてくるリンゴ・ラム。
最後にラム・シューを登場させて、さらにいままでの登場人物を全員集めて乱れ撃ちという荒業を見せるジョニー・トー。
三人のカラーを1本の映画の中で感じられるのは、ファンとしては非常にうれしく楽しいことだ。
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鐡三角 Triangleという原題で映画祭で上映されたこともあるのだから、無理に強奪という日本語をつけなくてもいいと思うのだが、それはまぁ大人の事情がいろいろあるのだろう。
ニュー・香港ノワール・フェス
今回はこのフェスの作品として上映。
チン・ガーロッ(錢 嘉樂)がカーアクション監督とエンドロールに出ていたような気がするのだが・・・(あまり自信なし・・・)とりあえずこんな画像がアップされていた。
エンジニアと妻のダンス場面を撮影したと思われるリンゴ・ラムは、こんな渋いラブストーリーも撮っている。
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