自宅に帰るとろうそくが飾られた部屋で妻が殺されていた。それだけでも衝撃なのに、さらに亡くなってそこにいるはずの妻から実家に帰っていると電話が入る。妻が二人いるのか?さらに突然訪ねてきた男達は警察だといい、男を連行しようとする。
妻が二人いるのだ。警察を名乗る男達が警察であるかどうかも怪しいものだ。更に偶然出くわした韓国人女性に助けてもらうが、自分が何者であるかがだんだん怪しいものになっていく。
確かだと思っていたことがどんどん崩れ去る様が非常にスピーディなので、退屈している暇がない。さらに普通の会社員だったはずなのに、突然薬の調合を始める。突然カーチェイスを始める。そして突然高い所から飛び降りる。
本人の記憶がどんどん曖昧になるうえに、すべてが混沌としており、そして突然。自分が日本人でなく韓国人の科学者らしいということが分かっても、その記憶さえも非常に混沌とした感じ戻ってくるので、もどかしい。もどかしさと限られた時間という相反するものが同時並行して進むので、退屈している暇がないのだ。
韓国人としての記憶が戻ってくるのが、もっともっと混沌とした形だったらもっと面白かったのにとは思う。
謎を解こうとする日本語の中にちょっとした文章で韓国語が混ざるのだが、それがもっと混在し、日本語をしゃべっているのか韓国語をしゃべっているのか、分からなくなる位言葉が混ざり合ったらもっと緊迫感もあるし、記憶が書き換えられているという有り得ないことがもっと現実味を持って迫ってきたのにと思う。
ただそのあたりのもどかしさを突然のアクションでカバーしている熱意は非常に伝わってくる。
そしてありえない設定なのに、それが全然気にならなかったのは、西島秀俊が非常に恰好よかったためだと思う。
妻が二人いるのだ。警察を名乗る男達が警察であるかどうかも怪しいものだ。更に偶然出くわした韓国人女性に助けてもらうが、自分が何者であるかがだんだん怪しいものになっていく。
確かだと思っていたことがどんどん崩れ去る様が非常にスピーディなので、退屈している暇がない。さらに普通の会社員だったはずなのに、突然薬の調合を始める。突然カーチェイスを始める。そして突然高い所から飛び降りる。
本人の記憶がどんどん曖昧になるうえに、すべてが混沌としており、そして突然。自分が日本人でなく韓国人の科学者らしいということが分かっても、その記憶さえも非常に混沌とした感じ戻ってくるので、もどかしい。もどかしさと限られた時間という相反するものが同時並行して進むので、退屈している暇がないのだ。
韓国人としての記憶が戻ってくるのが、もっともっと混沌とした形だったらもっと面白かったのにとは思う。
謎を解こうとする日本語の中にちょっとした文章で韓国語が混ざるのだが、それがもっと混在し、日本語をしゃべっているのか韓国語をしゃべっているのか、分からなくなる位言葉が混ざり合ったらもっと緊迫感もあるし、記憶が書き換えられているという有り得ないことがもっと現実味を持って迫ってきたのにと思う。
ただそのあたりのもどかしさを突然のアクションでカバーしている熱意は非常に伝わってくる。
そしてありえない設定なのに、それが全然気にならなかったのは、西島秀俊が非常に恰好よかったためだと思う。
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