ムハンの「結婚しよう」という言葉をうけて、彼の家に住むことにするスンジン。
何も知らずに物珍しそうに家の中を見て回るスンジンだが、さすがに彼の様子は気になる。結婚しようといいだしたのはムハンのはずなのに「君がそうしたい時じゃなく、僕がそうしたい時だけ抱く」と冷たく宣言する彼の態度に傷つかないはずがない。しかしスンジンに行く所はない。そもそも嫌いではないのだ。結婚という言葉を受け入れる彼女。
ムハンも彼女と結婚するのを元妻に告げに行くが、何も知らない元妻は「前科者と結婚するなんて」とはっきり反対する。娘の実の父親の再婚相手がそんな人間だなんて格好が悪いということらしい。しかし「彼女をそんな風にしてしまったのは僕のせい・・・僕が黙っていたから彼女をあんな風にしてしまった・・・又彼女が生きられるようにしてあげたいんだ」と彼女に対する罪悪感を元妻に告白するムハン。
「明日 後悔しても、今日だけでも幸せならいい」と結婚することを決心するスンジンと彼の間にまだ何かあるのか・・・・
夫が持っていたムハンの薬が@末期のがん患者が使用する麻薬性の鎮痛剤だということを知り、スンジンを思い涙するスンジンの後輩。しかし何かあるなら、彼から直接聞くというスンジンは、母親と妹の後押しもあり、あっという間に結婚式を挙げ、二人だけでキャンプも兼ねた新婚旅行へ出かけるのだ。
沢山の荷物に食料、更には肉の焼け具合から、肉の包み方まであれこれ口を出すムハンの態度に辟易するスンジンだが、ムハンに次はないのだ。
更に嫌がる彼女に星を見せたいからと休みの天文台(いや展望台か・・・)を無理やり開けさせて、彼女に満天の星を見せてあげるムハン。
「昼間もたくさんの星が空にあるのに見えないだけなんだ。見えなくてもたくさんの星が空にあるんだ。」などスンジンが何気なく聞いているムハンの一言一言が、あとになって彼女を泣かせるだろうことが分かるので、見ている方もかなり切ない。
猟友会の人の銃で無理やりこじ開けたトランクの中に入っていたはずの鎮痛剤も、衝撃でどこかにいってしまい、口にすることが出来ないムハン。
運び込まれた病院から何も知らない彼女をさりげなく連れ出し、自分の病気の事を隠そうとするムハン。。。
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ムハンが感じている罪悪感は8年前の雨の日にさかのぼる。娘を亡くした悔しさから、訴訟を起こそうとした彼女は、広告を作成したムハンに証言を頼もうとするも、「僕が作ったのは作品で商品じゃない」と彼女の話も聞かずに無視をしたのだ。(この事が多分彼の書いた本を読めばわかってしまうから、あの本を彼女の目につかないところに隠したんだろう・・・)
「今日も生きて、明日も生きて、亡くなるその瞬間まで僕は生き生きと生きるんだ・・・」というムハンの言葉が、何も知らずにいるスンジンの明るい様子が見ていて切ない。
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イノシシも出る二人がピクニックした場所は、たしかにトンマッコルを連想させる場所だった・・・
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