1980年代、北アイルランド紛争の最中に起きる殺人事件。
事件を担当するのは、プロテスタントが多数を占める警察の中である意味異端とも言えるカソリック教徒の巡査部長。
事件そのものにも警察内部にも北アイルランド紛争の影は色濃く見える。話の展開が加速する後半と違い、前半はそんな時代背景が重苦しくのしかかる。
事件と警察内部のパワーゲームに翻弄される巡査部長は、酒と音楽で精神の安定を保ちながら、捜査に当たるのだ。
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ちょっと格好つけすぎじゃないだろうかと思いながらも、海外ミステリーらしい設定に酔いながら、読み進める。
私はオペラについては全く分からないので、その代わりに、ブロンディのコールミーとヴァンゲリス 炎のランナーが読んでいる間中BGMのように聞こえてきた・・・
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早川書房 |