ウジンの姉の突然の帰国に、ソリとの同居がばれては・・・と焦るウジンと高校生・・・しかしお手伝いさんが外出していたことでウジンの姉はソリのことをお手伝いさんだと勘違いしてくれた。そのままやり過ごそうとするものの、世話になっているウジンと高校生のためにも嘘はつきたくなくて、ウジンの姉に正直に話すソリ。
(このあたりが高校生のまま大きくなっているソリの純粋なところか・・・)ウジンの姉は黙って受け入れてくれるが、ソリの言葉を受け入れただけでなく、世捨て人のような生活をしていたウジンがソリのことを受け入れている姿を見てうれしかったということが分かる。更にウジンは済州島にいる父親の元に出向き、家を売らないで欲しいと直談判するのだ。世間との関わりを避けていた息子が回りの事に関心を向けることを、静かに喜んでいる様子からも、いかにウジンの様子に家族が心を痛めていたことが分かる・・・
良い傾向だとは思うが、ソリが何故13年間も病院に居ることになったのか分かった時、もっと大きなショックが襲うのかと思うと、ちょっと切なくなる。
ウジンとしては一緒の家に住み、職場も一緒だ。一緒に出張にも行き、彼女が昔の恩師に再会して喜んでいる姿を見れば自分もうれしくなるというのは当然。昔の写真を見てしまえば、あっという間にソリが13年前の女子高生だと分かるはずなのだが、それはまだちょと先のようだ。
音楽監督は、13年間のブランクがあっても、ソリの存在はちょっと脅威のようだ。
更に、家政婦のジェニファーとソリの叔父さん家族との関係も気になる・・・
米劇作家ニール・サイモン氏死去 「おかしな二人」などでトニー賞
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グッバイガールを又見てみたい・・・
実はこの映画は、一人で始めて映画館に見に行った映画だ。
当時、中学生一人で映画館に入るのは不良だと思い、「高校生だが、学生証を忘れたので一般料金で見る」という設定を考え出し、なけなしの小遣いから映画料金を払ったはずだ。
ただ、窓口では特にとがめられることもなかったと思う・・・新宿のミラノ座だったと思うのだが、観客は思いのほか少なく、席は選び放題だったはずだ。
(両親には、友人の家に遊びに行くという言い訳を考えたと思うのだが、詳細は覚えていない・・・)
女子中学生がニール・サイモン脚本の映画を一人で見るというのは、あまりにも渋すぎる趣味というのは理解していた為、この映画を一人で見に行ったことを誰にも話した事もなく、当然、この映画の感想を誰かに語ったこともなかった。40年近く経ち、そんなこともすっかり忘れていたのだが、訃報に接し、当時の事を思い出した。
中学生の頃は、「サヨナラ サヨナラ サヨナラ」が印象的な淀川氏のラジオ番組(月曜日の夜8時からの1時間番組だったと思う)を楽しみにしており、そこでこの映画の話を聞き、是非見に行きたいと思ったのだった。
「うちの奥さん こんなオモロイ人なんですよ。彼がそんな風に思って書いた話です。」
確かそんな解説だったと思う。
David Gates - Bread - Goodbye Girl - Lyrics