外国人の医療費「横取り」を許すな ノンフィクション作家・福田ますみ氏が解説
*******
これとは直接関係ないが、この記事を読みながら、思い出した話がある。
何かの話の最中に、中国人の知り合いが「日本人は使える制度も使わない人がいるよね。勿体無い。」と言いだしたのだ。
何が勿体無いというのかと思っていると、彼女の知り合いが中国で区画整理で立ち退かねばならなくなった時の話を教えてくれた。
彼女の友人は未婚で両親や祖父母と一緒に暮らしていたらしいのだが、その家が区画整理で立ち退き対象になったらしい。立ち退きに際し、支払われる金額は一世帯に付き幾らという計算だったらしく、立ち退きの家に何家族か一緒に暮らしており、別世帯と認められれば家は一つでも立ち退き料はその家族分だけ支払われるという仕組みだったらしい。
その時、彼女の友人は付き合っている男性がいたらしく『結婚してこの家に一緒に住めば立ち退き料が2倍になる!』という話になり、急いで入籍手続きを進めたのだという。
「それで、立ち退き料は2倍もらえたの?」とややびっくりしながら聞くと、「それがなんだか書類に不備があったりして、結婚はしたものの、立ち退き料をもらえる期日までに手続きが上手くいかなくて、結局立ち退き料は一件分しかもらえなかったんです」と言うではないか・・・・
その場にいた日本人は皆びっくりして言葉がなかったのだが、中国人の知り合いは「これは上手くいかなかった例だけれど、皆その位のことはやるという意味です。」と涼しい顔をしながら言っていた。
これが、「日本人は使える制度も使わない人がいるよね。勿体無い。」ということなのか・・・