先日の3連休に近所のターミナル駅に買い物に行った際のことだ。
幸い、雨は降っていなかったが曇り空の下、コンコースには立ち止まって演説に耳を傾ける人が多数。
そうだ・・・選挙期間中だったと思い出す。
「これを止めるとどうなるでしょう?29億円も浮くんですよ。20億円は○○に使います。それじゃ残りの9億円はどうすればいいでしょう?ちゃんと使うところはあります。今問題になっている大学生の奨学金制度に使えばいいんですよ。会社に入っても奨学金を返すのに大変な・・・」
(確かこんな内容だった。内容が違った場合は、あくまでも私の記憶力に問題がある。演説している人にはなんの落ち度もない。)
数字を出し、最近話題になっているキーワードを出し、解決策を提示する。
駅ビルに向かうため、歩いている私にもキーワードや数字は印象的で耳に残る。
立ち止まっている人にはもっとインパクトを持った話になっていたことは簡単に想像できる。
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駅ビルで買い物を済ませて出てきても、演説はまだ続いていた。
私のように通り過ぎる人もいたが、足を止めて聞き入っている人がかなり沢山いる。
多数の人が行きかう乗換駅なので、今までも選挙演説に出くわすことは何度かあった。
今までの演説と違うなと感じたのは、私のようにただ通りがかっただけの人が、かなりの確率で足を止め演説を聞いているのではないかと思われたことだ。
ショッピングバックを持っている人、こどもの手を握りしめているお母さん。。。。明らかに何かの途中だったのだが、一旦小休止して演説に耳を傾けている。
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一人暮らしだと「もうすぐ選挙だね」などという何気ない会話をするチャンスもない。
朝晩はニュース番組をチェックしているはずなのに、なぜだか天気予報の事しか記憶に残らず、選挙関連のニュースを見た記憶がない。
(私のニュースチェックが不足していたのか、それともニュースで選挙のことを取り上げることが減っていたのかはわからない・・・)
この演説を聞かなければ、正直選挙期間中であることも忘れていたことだけは確かだった。