ソン議員からの失脚を指示されるテジュンだが、なかなか踏み切れない。もちろん手間取れはまたソン議員のテジュンに対する疑念が再燃するかもしれない。そんな心を見透かして「カン・ソニョン議員の事を心配するのでなく、自分の事を心配してください。ソン議員から飛ばされていくらもしていないじゃないですか!」とチーフ秘書から現実的な指摘を受けるテジュン。
ひとり親対策法案の上程をソン議員に託すことになっていたソニョンだが、それが保留にされたことで自分がはじかれていること気づき、テジュンまでも疑うようになる。
最後まで戦おうとする彼女が傷つくのを恐れるテジュンだが、「どうせなら抜けない鋭利な棘になってやるわ」という彼女は、ソン議員の女性蔑視発言にかみつくべく、野党の女性議員に声をかけて、ソン議員を追い込もうとする。しかし、それも野党女性議員にそれなりのポストを与えるという手で、封じ込めることになるテジュン。
自分も彼女の法案も守ろうとするテジュンが取った手は、ソン議員とソニョンを失脚させたい議員とが裏で手を組んでいることを、知らない議員に売り込むことだった。確かに議員はこの二人だけではない。二人が役職を分け合おうとするには、そのこのとで脇に追いやられる議員がいるということ。それをこっそり知らせることで、自分達に有利に事が運ぶように仕向けたのだ。
自分が蚊帳の外にいることを知った議員がそれを面白く思うわけがない。ソニョンは「あの議員は息子さんに問題もあるし。。。」とかつて自分が師事していた議員を逆に陥れるべく、
その情報を提示することと合わせて、彼に自分の「ひとり親法案」を託す。
法案は通過し、ソニョンを陥れようとしていた議員は、自分が狙っていたポストを目の前で逃すことになるのだ。
ソニョンはソン議員の逆襲を恐れるも、「あの人は自分のポストさえ約束されればいい人だ。自分のポストが危うくなることなどしないはず・・・」というテジュンの読みはあたり、二人は危機を脱したかに見えたのだが・・・
事務所のスタッフのちょっとした雑談からテジュンとソニョンの事を知るオ補佐官の存在が二人を苦しめることになるらしい・・・
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映画館でしばしの休息を取る二人の姿を見て、「補佐官と現職の議員が付き合うなんて・・・二人の関係を知ったらソン議員はどう思うだろう?」とテジュンを強請るオ補佐官。
補佐官だが、体質は殆ど反体制のオ補佐官にとっては強請りはお手の物だ。ソン議員は法務長官の椅子が近づいてきており、「検察出身なのに、検察の改革を出来るのか?」などと疑問視されている議員を補佐する立場のテジュンは仕事にも手を抜けないし、これ以上の失敗があれば、再び国会議員の夢が遠のくかもしれないのだ。
やられる前にやることを決意するテジュン。
そんな中、あの立ち退き問題で揺れる市場のそばの工場で社員が無くなる労災事故が起こる。ソンが後ろ盾を頼んでいる議員が工場のオーナーであることと、ソン議員自身も市場の立ち退き問題に直面していることから上手く処理しなければ、ソン議員の法務長官就任にも赤信号がともってしまう。
テジュンが師事していた市民運動出身の政治家は、工場の管理体制を調査しようとするが、テジュンは現実的な解決を目指そうとするのだ。「問題を解決しようとするのでなくて、カン議員の法務長官就任がうまく行くように問題を処理するだけなら手を引け」と言われるテジュンだが、「喧嘩に勝ち、自分が力をつけてこそ問題を解決することが出来るんです。負けてはなにも出来ない」とカン議員の就任に問題が起こらないように、さらには工場のオーナーである議員に恩を売るべく、インターンから手に入れた防犯ビデオも取引に使い、オーナーである議員が死亡した青年の祖母の前で土下座をすることで事を収めようとする。
彼が謝罪したことで、糾弾の記者会見を準備していたテジュンの元師匠の努力は無駄に終わる。そしてテジュンが国会議員になる夢を掴むために、労災事故の本質を隠すことの片棒を担いだことを知ったソニョン。
自分が進む道のために、自分の理解者を捨てる事になったテジュンだが、もう後戻りはできないのだ
そしてテジュンの理解者である二人の取った道は、カン議員に対抗すべく司法委員会に加入することだった。
裏から手を回すというカン議員とテジュンの手法に全面対決という真正面からの戦いを挑む事を選んだ二人。
持ち駒を捨てても、正面突破すれば、別の駒が自分のところに転がり込むかもしれないというのが、どうやらソニョンの信念らしい。