中学校、そして高校の修学旅行と2回訪れたはずの東大寺。修学旅行は行く前に必ず、「これから旅立つ場所の歴史」を勉強するはずだから、『奈良の大仏は国家の安寧と国民の幸せを祈って聖武天皇によって建立された』と学んだはずだ。
ただ、何にも覚えていない。東大寺で撮った写真も残ってはいるが、当時の髪型が気に入らず、更には制服のスカート丈も気に入らず、写真を見返すことも殆どなかった。
昨日の夜、テレビでMISIAが東大寺から生中継で3曲(逢いたくていま、さよならも言わないままで、明日へ)を歌い上げるのを見るまで、正直奈良の大仏様(廬舎那仏坐像)の事を考えることもなかったのだ。
暗闇の中、ライトアップされた大仏様の大きさは私が覚えていた以上のものだった。画面越しではあったけれど、不思議な事に学生時代には思いもつかなかった厳かな気持ちを感じる。
学生時代の修学旅行で神社仏閣をめぐることも大事かもしれないが、それらの本当の意味を感じるのはもっと大人になってからなのだろう。
****
日経VRという無料アプリで、360度のアングルで大仏殿での勤行や廬舎那仏坐像などの国宝を見られるんだそうだ・・・