正確に言うと、まだ「三体Ⅱ 黒暗森林」は読んでいない。今日のお昼休みに買ったのだが、その時の話・・・・
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勤務先に近い神保町は古本屋街として有名だが、三省堂書店のように新刊を扱う店も多いし、中国語書籍を専門に扱う東方書店やアジア圏の書籍を扱う内山書店もあったりする。
そんな事もあり、中国語の教本や中国関係の新書を購入したい時は見つけやすいこれらの店に足を向けることが多い。
三体の事を知ったのも、これらの書店に立ち寄った際に、ポスターが堂々と飾られていたのがきっかけだった。
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学生時代から海外ミステリーが好きだったため、早川書房、と東京創元社はとても身近な出版社だった。どちらもミステリーラインだけでなく、SFラインも充実している出版社だったが、私は「タイムトラベル」「地球外生物との対決」「宇宙」というSFのキーワードにあまり興味がなく(理由は自分でも分からない・・・)手に取った事もなかった。
今回、この三体を手に取ることになったのは、上述した通り、東方書店と内山書店のポスターのおかげだ。
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三体は購入してすぐに面白く読んだのだが、SFについては初心者な事もあり、どんな風に感想を書いていいのかわからず、そのままになってしまっていた。
各種レビューを読むと中国語名に違和感があり読むのに苦労したという感想があったが、私は幸いその点で悩まされることはなかった。更に文化大革命をきっかけにストーリーが始まったため、SFと身構える前に話の面白さに引き込まれたのも読み続けられた大きな理由の一つだ。
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今日、昼休みに「三体Ⅱ」を購入しようと東方書店に立ち寄ったのだが、その時にパートⅡが上下巻に分かれている事に気づく。
「ああ 2冊・・・」と小さくつぶやきながらレジに本を差し出すと、お店の人は「そうなんですよ・・・上下巻で・・・」と、申し訳なさそうに相槌を打ってくれた。
2冊に分かれているのはお店の人のせいではない。出版社の戦略である。どうしようもない独り言に相槌を打ってもらった事に感謝しつつ、「でも 続きが読みたいので・・・いいです。2冊で・・・」と言うと、「昨日の夜遅く、フジテレビで放送された作者のインタビューは見ましたか?」と更に話を広げてくれた。
知らなかった事を伝えると、「YouTubeでも見られるようなので、チェックしてみてください」と教えてもらい、下の映像に行きついた次第・・・・
#6 劉慈欣インタビュー~うけ【世界SF作家会議】