うむ、盛り上がってきたね。
末脚を示す、というには、本作は2クールだから、9話でこれ、というのは十分速いと思うけど。
何がうまいかって、緒花視点ではバラバラにみえていた喜翆荘が、女将さんの不在によって求心力を取り戻し、再び緒花視点で見て、十分な結束を得て「一番長い日」を首尾よく乗り切る。
その一方で、緒花を中心にして、徹やコウを介した「人間関係」の不安定要素が埋め込まれた、ということで。
とりわけ、コウの一件は、視聴者だけが知っていることなので、当然この先、見る側をそわそわさせる要素になる。
簡単にいうと、一旦結束したようにみえた作中の人間関係が、今後、ある一件で瓦解する可能性をもった、ということで。ドラマとしては王道展開w
同じ岡田麿里による脚本/構成の『あの花』であれば、ここまでが「超平和バスターズ」が結束していた頃の話で、その心が散ってしまったところから『あの花』の第一話が始まる、という感じ。
そういう意味では『いろは』と『あの花』とでうまくバランスが取れてることになる。
それにしても今期は岡田麿里無双だな、全く。
ちょうど今でてる『Cut』に彼女のインタビューが出てるけど、脚本というレベルで見ることを普通にさせてくれる点で、彼女の存在は大きいと思う。
一つ一つの作品を見れば、割と古典的なドラマや演劇の脚本に近いと思うので、彼女だけにこれだけ注目が集まってしまうのはどうなのか、という気もするのだけれど、それはさておき、彼女をきっかけにアニメの脚本も脚本家として普通に語られるようになるのがいいと思う。
ただ、映像作品で脚本家に注目が集まる時というのは、その映像ジャンルの物語が紋切り型になっただけでなく、他の映像を構成する要素も月並みになってしまったときなんだよね。
テレビドラマであれば、野島伸司、北川悦吏子、宮藤官九郎、等々。
出演者が人気アイドルでほとんど変わらない、とか、舞台が東京で変わらない、とか、映像的にお金をかけられないから大して変わらない、とか。そういう時に、脚本家に注目が集まる。ストーリーの安定さなり新奇さなりを期待することができるから。
同じように新機軸を示せるのなら、堤幸彦のような映像の方の新奇さでもいいのだけど。
で、何を言いたかったというと、岡田麿里無双の背景には、アニメ表現自体がちょっと煮詰まってきてるってこともあるのかもしれない。それは『いろは』の8話にあったサバゲーのようなエピソードの挿入を見ると感じる。そういう要素もないとアニメとしては視聴を引っ張ることができない。あるいはBDを買ってもらえない、とか。その中で脚本で何とか物語を立ち上げる。
・・・とちょっと、脇道にそれてしまったけど、『いろは』はその意味では、次回以降がやはり楽しみ。今までは序章に過ぎなくて、ようやく作品内世界の登場人物の関係性や彼らを取り巻くメカニズムが説明されたから。ここから先は、そうしたゲームのルールを視聴者の方も共有しながら、さて次回はどうなるのかな、と多少なりともあれこれ次の展開を考えて見ていくような気がするから。
『あの花』とあわせて、いい感じに物語が動き始めた気がする。
末脚を示す、というには、本作は2クールだから、9話でこれ、というのは十分速いと思うけど。
何がうまいかって、緒花視点ではバラバラにみえていた喜翆荘が、女将さんの不在によって求心力を取り戻し、再び緒花視点で見て、十分な結束を得て「一番長い日」を首尾よく乗り切る。
その一方で、緒花を中心にして、徹やコウを介した「人間関係」の不安定要素が埋め込まれた、ということで。
とりわけ、コウの一件は、視聴者だけが知っていることなので、当然この先、見る側をそわそわさせる要素になる。
簡単にいうと、一旦結束したようにみえた作中の人間関係が、今後、ある一件で瓦解する可能性をもった、ということで。ドラマとしては王道展開w
同じ岡田麿里による脚本/構成の『あの花』であれば、ここまでが「超平和バスターズ」が結束していた頃の話で、その心が散ってしまったところから『あの花』の第一話が始まる、という感じ。
そういう意味では『いろは』と『あの花』とでうまくバランスが取れてることになる。
それにしても今期は岡田麿里無双だな、全く。
ちょうど今でてる『Cut』に彼女のインタビューが出てるけど、脚本というレベルで見ることを普通にさせてくれる点で、彼女の存在は大きいと思う。
一つ一つの作品を見れば、割と古典的なドラマや演劇の脚本に近いと思うので、彼女だけにこれだけ注目が集まってしまうのはどうなのか、という気もするのだけれど、それはさておき、彼女をきっかけにアニメの脚本も脚本家として普通に語られるようになるのがいいと思う。
ただ、映像作品で脚本家に注目が集まる時というのは、その映像ジャンルの物語が紋切り型になっただけでなく、他の映像を構成する要素も月並みになってしまったときなんだよね。
テレビドラマであれば、野島伸司、北川悦吏子、宮藤官九郎、等々。
出演者が人気アイドルでほとんど変わらない、とか、舞台が東京で変わらない、とか、映像的にお金をかけられないから大して変わらない、とか。そういう時に、脚本家に注目が集まる。ストーリーの安定さなり新奇さなりを期待することができるから。
同じように新機軸を示せるのなら、堤幸彦のような映像の方の新奇さでもいいのだけど。
で、何を言いたかったというと、岡田麿里無双の背景には、アニメ表現自体がちょっと煮詰まってきてるってこともあるのかもしれない。それは『いろは』の8話にあったサバゲーのようなエピソードの挿入を見ると感じる。そういう要素もないとアニメとしては視聴を引っ張ることができない。あるいはBDを買ってもらえない、とか。その中で脚本で何とか物語を立ち上げる。
・・・とちょっと、脇道にそれてしまったけど、『いろは』はその意味では、次回以降がやはり楽しみ。今までは序章に過ぎなくて、ようやく作品内世界の登場人物の関係性や彼らを取り巻くメカニズムが説明されたから。ここから先は、そうしたゲームのルールを視聴者の方も共有しながら、さて次回はどうなるのかな、と多少なりともあれこれ次の展開を考えて見ていくような気がするから。
『あの花』とあわせて、いい感じに物語が動き始めた気がする。