BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

問題児たちが異世界から来るそうですよ?第10話 『問題児たちが白黒はっきりさせるようですよ?』

2013-03-22 23:06:16 | Weblog
タイトルがあまりにアレだったので、全くノーマークだったのだけど、予想外に面白かった。

で、面白かったついでに原作も6巻まで一気読みしてしまったのだけど、結論から言うと、原作はもっと面白い。

いやー、これは掘り出し物だったな。

『これゾン』のように、アニメは面白いなーと思って原作を手にとったら、あまりのくだらなさに目が点になったものの方が多い中で、『問題児たちが・・・』はホント、久しぶりにほう!と思うものだった。

(『これゾン』はどうしたらこんなくだらなくて読むに値しない原作を、あんなにペーソス溢れる物語として映像化できたのか、もう、驚くほど。あれは、原作者はアニメ制作者の人たちに感謝しないといけないと思う。それぐらい下らない。全く買うに値しないね、『これゾン』の原作は。)

で、『問題児たちが・・・』なのだけど、これは、もう、設定や物語の運び方がうまいということにつきるかな。そして、その物語の流れに合わせて最適なキャラを配置した、ということで。

問題児三人のうち、十六夜を図抜けてスーパーな存在にしておくことで、彼の成長は基本的に追わなくていい、というのがスッキリしていていい。

その代わり、ジンが物語中で成長する弟キャラの扱いになってるし。

で、残りの問題児二人は、いずれも大した能力者なのだけど、十六夜との比較の中で、成長せざるを得ないというのもいい。なんというか、高段者どうしのしのぎ合い、という感じで。

その過程で、耀と飛鳥のギフトの秘密が明らかにされていく。
で、そのギフトの割り振りも、十六夜が物理(宇宙)、耀が生物(進化)、飛鳥が統治(政治)という性格わけがされているのも面白い。

設定的には、神話をかなり意識していて、カンピオーネっぽいのだけど、カンピと違うのは、無駄にハーレムや学生話をしないところ。

文字通り、異世界設定にすることで、学生という面倒な部分を外していて不要な友人キャラがない分、物語が前に進みやすい。あと、ハーレム設定もないのがいい。

全体的な印象としては、相当、西遊記を意識しているのだろうけど。

3月末には7巻も出るようだから、楽しみだ。

また機会を見て、原作の方もちょっと書いてみるかも。

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PSYCHO-PASS サイコパス 第22話 『完璧な世界』

2013-03-22 22:57:36 | サイコパス
あれ、これ、もしかして打ち切りEND?
そう思わせるくらい、捻りのない終わり方だった。

というか、またもやノイタミナ病発症。

風呂敷を広げるだけ広げておいて、恐ろしく陳腐にまとめてくる。
フジのドラマのパタンと全く同じ。
なんだかなー。
ブッチーにとってもこんな終わり方でよかったのかね?

シビラシステムは結局温存。
それは、世界において遵法こそが正義であるから。
少なくともアカネにとってはそうだった。

で、その煽りで、マキシマはあっけないくらいだらしなく退場。
シビラの仕掛けを知ってしまった以上、どう考えても、失踪したコウカミは第二のマキシマになるに違いない。
で、執行官としてのコウカミの後釜がギノ。

なんじゃ、こりゃ?
単なるグルグル回りじゃないか。つまらん。

『踊る大捜査線』的な警察ものの安定感、というか、警察官たるもの遵法精神から動かなければいけない、という縛りが強すぎたんだろうな、きっと。

なので、最善ではないが最悪でもない現体制であるシビラシステムを温存する方を選択する。もちろん、アカネはシビラに最後っ屁はしてるわけだけど。。。

・・・ということで、なんとも締まらない幕切れ。

しかし、このノイタミナ枠の尻切れトンボっぷりにはいい加減呆れる。
同じ時期にやってた『ROBOTICS;NOTES』もなんだこれ?って感じで終わったし。
(こちらは、シュタゲのことがあったから、なおのこと、失敗作としてしか見れない)。

『東のエデン』や『ギルクラ』では、アメリカを思しきものを登場させると革命だ!と叫ばせていたのに、今回の『サイコパス』のように警察を舞台にして自国の官僚機構を敵にすると、そのシステムを崩壊させる方向など全くなしにして現行の体制を維持する方向で話をまとめる。。。 

別に首尾一貫しろとはいわないけど、これはさすがにどうなのかなー、とは思う。

ブッチー的ノワールを期待していたものとしては、どこを見ても中途半端な幕引きでしかなく、残念。

もうこうなったら、カガリを主人公にしたスピンオフでもやらないとダメだろ!ってマジで思うよw

ていうか、シビラは放置したまま、マキシマにこんなにだらしない終わり方を与えるのなら、分割2クールにして、最初の1クールで、いわゆる近未来における捕物帳を普通にやっておいて、一拍おいて、2クール目でシビラとマキシマの話に絞ればよかったのに。それなら、同じストーリー展開でも、多分、ここまでの打ち切りエンド感はなかったろうに。

なんか、いろいろと残念な話だった。
もっとも、途中で、ちょっとだけでも期待した自分がバカだったんだろうな。。。
ノイタミナは見るだけ無駄、ってくらいの底値安定ぐらいの気持ちで臨んでおくぐらいがちょうどいいんだろうね。

しかし、ブッチー、こんな終わり方で良かったんだろうか。
そっちの方が気になるよ。
そう考えると、ノイタミナって、外部の協力者をことごとく消費して終わるなぁ。

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