BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ガールズ&パンツァー 第12話 『あとには退けない戦いです!』

2013-03-26 13:55:19 | Weblog
いやー、面白かった!!!
てか、こんなに、おおおおお!、と思った最終回は久しぶり。

これは、手放しに、傑作!でしょ、ガルパン!
スバラ!ですよw

開始前は何?戦車?またマニアックな世界で萌えやるの?
と思って、完全にキワモノ扱いだし、期待どころか、そもそも見るつもりもなかったのだけど、これは、嬉しいくらいに、全く裏切られた作品だった! うん!

正直、戦車のこととか軍艦のこととか、全く興味が無いし、
なんか、女子だけがウジャウジャでる話もなんだかなー、と思うのだけど、
ガルパンは、見た目のそういうところを超えて、
なんていうか、王道のチームビルディングの物語を徹底させたところがいい。
(これ、どちらかというと、ウジウジした草食系男子が出てくる前の、少年漫画のノリだよね)
加えて、特に、今回の最終回で見られたけど、ゲーム画面のようなカメラワークね。
一瞬、砲塔狙撃手の視点から相手の戦車を動きながら見ているシーンがあるけど、
あれは、完全にゲームの画面だよね。
それもあって、ニシズミ殿wたちと同じような目線で物語の緊迫感を感じてしまう。

このカメラワークは面白いし、このカメラワークがあればこそ、
一見キワモノ設定なのだが、戦車道という、戦車を使った対戦が意味を持ってくる。

うーん、よく出来てるなぁ。

戦車のことがわからないので、何で争っているのかまったくわかならいのだけど、
でも、見たら手に汗握る興奮とともに面白い!という点では、『咲』に近いようにも思う。

でも、『咲』と違って、ガルパンは、超能力なんていう不思議な力は一切出てこない。
あくまでも、現実的な「戦略」と「戦術」が試合に勝つ(=ゲームを攻略する)柱になる。
この異常なまでの戦略の現実性に拘っているところが、いいんだろうね。

今回のマウスの攻略だって、いや、あのデッカイのどうするのさ?って前回の引きで思っていたところで、ある意味、あっさりとだけど、ちゃんと理屈にかなう感じで攻略したし。

そして、大洗チームの戦略の全てが、いわばチームの連携で勝利する所が良い。
というか、ガチで少年漫画風w

で、最終回にむけては、「フラグ車」を倒せば勝ち!という、いわば、将棋やチェスのような「詰み」を目指すことをチームの全員が理解して、それぞれがそれぞれの役回りに徹するところもいい。そもそも、その相手フラグ車の攻略のためなら、自分たちが将棋で言えば桂馬や角のような動きをするだけでいい、と思ってしまうところもいい。

このあたりは、完全に自然と皆の「息が合う」方向に一直線な物語の展開が心地良い。
万全のカタルシス!

なんていうか、決して自己犠牲じゃないんだよね。
あんこうチームにおいても、ニシズミちゃんの指示を他の四人が完全に理解しながら、一糸乱れぬ動きを見せ、そのあんこうチーム内の動きがまた、大洗チーム全体の戦車の編成に繋がっているようにみえるところもいい。

そういうところの、チームの結束力を想像させる描写も上手い。

で、最後に、あの、あれ、もしかして相打ち?引き分け? と思わせる画面演出。
ホント、上手いよね―。

最終回に向けたところで、大洗チームの結束の部分を、変な芝居ではなく、戦車道の決勝戦の中で実際に描ききったところが多分、傑作の名に値するところだと思う。

いやー、実際、もしも最後にまたあんこう踊りされたらどうしよう?そりゃドン引きだ―、ぶち壊しだ―、って思っていたのでw

そういう変に一部の視聴者に媚びを売るような要素は一切廃して、
とにかく、新旧のニシズミ流の一騎打ちに焦点を絞って、かつ描ききったところが良かった。

ブラボー!ですよ。

最終2話が変則的な放送をされたので、なんか随分長く見ているように思っているけど、これで、1クール分の12話でしかないんだよね。驚くよ。

結果的には、最終2話が延びたのは良かったのではないかと思えるほど、素晴らしい幕引きだった。

もっとも、これだけカタルシスの高い最終回をやってしまうと、続編のハードルが上がってなかなか難しいのだろうけど、でも、続きは続きで見てみたい気はする。

ホント、全くのノーガードだったけど、これはやられた。

とにかく、素直に面白かった! 傑作だよ、ガルパン!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする