BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー EXODUS 第17話 『永訣の火』 エインヘリャル・モデルについて

2015-10-24 21:12:16 | ファフナー
カノンが最後に名づけていたモデル名の「エインヘリャル」って、北欧神話で「死せる勇者の魂」ということなのね。ヴァルキリーによって、オーディンの館たるヴァルハラに集められるらしい。

だとすると、ゴルディアス結晶は魂が集まるヴァルハラに相当して、その結晶体を生み出したミールがオーディンってことなのかも?

で、オーディンといえば隻眼なので、そうすると美三香がオーディンなのかね?

ともあれ、わざわざモデル名に「エインヘリャル」を選んだことからすると、カノンは、この先の未来がどうなるのか、やはり知って理解した上で、消滅を受け入れたということなのだろう。

となると、カノンが知った未来の終幕に向けてどう収束していくのか、それを追っていくのがこれからの物語ってことになる。

あとは、その死せる戦士の魂を集めてしまうゴルディアス結晶を使ってミールが何をするのか。初期の話だと、宇宙から飛来するミールとのコンタクトに備えるということだったから、そのために利用するのか。

でも、そうすると、なぜファフナーが、パイロットともに、どんどん変化していくのか、そこが今ひとつわからない。

あと、エインヘリャル・モデルとザルヴァートル・モデルとの違いもね。
ノートゥング・モデルの変化形をただエインヘリャル・モデルと言ってるだけではないよね、きっと。

カノンはヴァルキリーとして、そして、予言者として自分の役割を全うした、ということだよね。それは、この物語の中であてがわれた彼女の役割を全うしたということで。その意味で運命に殉じた誉れある死を遂げた、ということになる。

やっぱり、復活はあるんじゃないかな。。。

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蒼穹のファフナー EXODUS 第17話 『永訣の火』

2015-10-24 17:01:19 | ファフナー
うーん、まさかの、ここでカノン退場。。。
厳しいなぁー。
一話ほぼまるまるのカノン回だったわけだけど。
うーん。

なんていうか、かなりギミックの効いたエピソードだよね。

カノンの頑張りでなんとか竜宮島全滅のバッドエンドは回避した。
加えて、島の最深部のゴルディアス結晶の成長が今後の鍵を握ることもわかった。
ファフナーへの新たな同化への対処方法の鍵も見えた。
なにより、ゴルディアス結晶こそが、敵のフェストゥムが狙っているものであることもわかった。

でも、この結晶体って、エミリーたちのミールと、竜宮島のミールのいわば合作のようなものだったはずだよね。その合作のところにやはり意味があるのだろうか。竜宮島にもともとあったミールと、北極ミールの破片だよね、エミリーたちのミールって。そして、確か、操のミールでもあったはず。

あとは、広登も含めて、そのゴルディアス結晶に回収されているということ。
そして、里奈はどうやら、ゴルディアス結晶とチャネリングできるようだ、ということ。

となると、ゴルディアス結晶は、人の魂?を囲い込むための存在なのかもしれない。

というか、今回のカノンのことばによれば、「記憶」という形で保存し再生する場である、ということみたい。なので、魂の貯蔵庫のようなものなのだろうね。

で、こうなってくると、第2クールが始まってから盛大な勢いで、広登、オルガ、カノン、と退場してしまったわけだけど(なにしろ、まだ17話!)、彼らが何らかの形で「再生」ないし「復活」してもおかしくない展開になるのかな、と思えてきた。

もちろん、再生能力はすでに芹がもっていることもあるけど、それ以前に、甲洋のケースや、総士のケースがある。逆方向のアプローチとしては操もいるしね。

なにより、すっかり作中でも忘れられているけど、新ミールが宇宙からやって来るわけで。

「存在」と「無」の地平、という表現も今回またでてきたわけで。

しかも、今回のカノンのケースは「死」というよりも「消失」に近いものだったので。
なんだろう、魂の定着先としての身体を構成する質量を徐々に剥ぎとっていく感じで、最後に、もはや「この世界」に定着させておくだけの質量がなくなったので、魂の部分が回収されたというイメージだよね。

確か総士のことばだったと思うけど、生存したという「情報」を残す、ということを14話で指摘していたはずで。まさに、その「情報」こそが、死者の記憶だし、そのための弔いという儀式であるわけで。

だから、灯籠流しの日にカノンが消えること自体、きちんと符合している。

その意味では、ゴルディアス結晶そのものが、墓碑や慰霊碑のようなものになるのだけど。

あー、これは、しかし、『2001年宇宙の旅』のモノリス、ということになるのか。
情報記憶媒体として。


あとは、よくよく見てみると、カノンの体重が、3キロほどあった状態から20グラムまで減った状態の間にファフナーに搭乗した場面、つまり、カノンの未来における最後の戦いは巧妙にカットされていた。

なので、その場面の描写が後に、本編であり得べき未来として描かれるのだろうな。

だから、鏑木母が潮の流れから海の可能性に気づいたところで、それが正解だ、というような表情を作ったのだろうし。

で、その未来を選択するためには、カノン自身が(少なくとも一旦)消失するしかなかった、ということなのだろう。でないと、あんなに清々として消失を迎えることなんてできないだろうし。

もともとファフナーはタイトル名が示す通り、北欧神話をモチーフにした構成がとられているけど、それに従えば、カノンの、ヴァルキリーとして、戦士として誉れある死を選択したわけで。

エグゾダスという表現から、すっかり聖書モチーフにシフトしたのかと思ったけど、やっぱり北欧神話だったんだなぁ、と納得。そういう意味では、カノンが見た「未来」はラグナロクだった、ということなのだろうな。神々の戦いだけど、その意味では、ファフナーを駆る一騎たちもフェストゥムも神族こそ違うけど、ともに神であることは間違いないということで。むしろ、一連の超常能力を伴う新同化現象は、ファフナーと一体化することで、人の子を神に変える手立てだったということなのかもしれない。

ともあれ、まさかのカノン退場に呆然としたけど、広登同様、あまりにも早過ぎる退場ゆえに、むしろ、この後の復活に期待したい。というか、一縷の望みを繋ぎたい。

総士の前例もあることだし。


しかし、それにしても、「永訣の火」というから、てっきりまた核による業火が描かれるのかと思っていたら、文字通り「別れの火」としての灯籠のことだったとは!

まったくもって、やられたよー。

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