BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ストライク・ザ・ブラッド 第16、17巻 『陽炎の聖騎士』 『折れた聖槍』 感想

2017-08-07 21:54:09 | ストブラ
積読消化第二弾w

それにしても、いやー、まさか、ストブラ、ホントに第二部があるとは思わなかったぞ!

ということで、いつも通りスペース、空けときます。






















































16巻とともに、17巻も読んだ。
16巻の後書きにあったとおり、17巻が実質的な第二部の開始。
とはいえ、そのネタが、『暁の帝国』の実質的なノベライズにはびっくりしたけど。

しかし、ホントに、第二部が始まるとは思ってなかったよw

そして、思っていた以上に、実は面白いw

いや、眷獣集めが終わっちゃったから、この先どうするのかなぁ、と思ってたら、その眷獣の組み合わせで新技繰り出しますか、そうですか?って感じでw

確かにバトラーがそんな合わせ技を使ってたから、そういう展開も無理がなくて、正直、苦笑。

あとは、魔族として鬼族のカス子を新ヒロインに加えたところもいいね。
まぁ、サキュバスの後輩もいたわけだから、魔族の関係者が古城の周りに今までいなかったわけではなかったけど、きちんとチーム古城にカウントされたのはよかったかな。

問題は、この先、うまくカス子たち新キャラを動かしていくことができるかどうかなんだろうな。

今のところは上手く回っている気はする。

しかし、ホントに第二部が始まるとは。。。

まぁ、アブローラ編が終わっても十分回していけるくらいの設定はすでにばらまかれているからね。なにしろ、第一から第三までの真祖もいるわけだから。

あるいは、ラ・フォリアの存在とかね。

だから、うまく第一部で積み上げてきた設定を組み合わせていけば、比較的短い説明で、若干ややこしい話も回していけるように思えるんだよね。

その意味では、むしろ第二部のほうが、ようやく本編開始、って感じのような気がする。

とりあえずは、この先、どう展開させるのか、楽しみではある。

大事なのは、多分、スピード感だね、これだけキャラも設定も充実してるんだから。
ある意味、説明をすっ飛ばして、ガンガン、話を前に進めていく。
なにしろ、終盤の決め台詞はすでに決まっているわけだから、とにかくそこまではスピード感をもって一気に進める。

・・・そういう展開がいいなぁ。

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西尾維新 『悲衛伝』 感想

2017-08-07 21:29:11 | 西尾維新
いやー、去年の年末に出てたのに、
ようやく読み切ることができた。
いまさらな気もするけど、
一応、スペース、空けときます。























































・・・といっても、読み始めたのは、一週間くらい前なんだけどね。

そろそも、この500ページの西尾維新を読むのは、物理的にキツくなってきた。
それだけの時間を割くのが難しい。

しかも、今回に関して言えば、
えー、マジでそんな幕切れ―!!!
500ページ、読んだ時間を返せよー、ってマジで思ったよ。

だってさ、今回出てきたキャラ、最後の数ページで全滅だよ!

まぁ、西尾維新らしいといえば西尾維新らしいのだけど、さすがに、それはないわー、と思ったよ。

ていうか、今回は、いつにも増して、読みづらかったんだよ、そもそも。

なにしろ、水金地火木土天海冥+月+太陽、という、太陽系の星々が擬人化されて登場するという、わけがわからない設定だったから。

しかも、ブルームとかブループとか思い切り被る愛称を空々くんがつけてしまうものだから。

まぁ、地球陣やら火星陣やらでてくるんだから、他の星が出てきてもおかしくはないとは思っていたけど、それが代わる代わるとはいえ、一気に登場し、しかも最後には全滅だからね。

しかも、最後の太陽までは、星々との会合は、すべて人工衛星「悲衛」の空々くんの部屋で行うという密室ぶりで・・・
それだけで息苦しいでしょ。

その上、空々くんのパートナーをいつもの氷上や鋼矢ではなく天才ズにしてしまうから、そことの距離感も微妙でしんどかったし。

確かに、この過酷な状況では、唯一何があってもどこであってもキャラがぶれない地濃との対話部分が、予定調和のキチガイぶりで、その分リーダビリティが高くてホッとしてしまうという始末。

まるで阿良々木くんにとっての八九寺のような位置づけに地濃がなっていて、正直なところ、八九寺Pに申し訳ないとまで思ってしまったよw
ごめん、地濃となんかと同類のように見てしまって・・・・、って感じでw

ちなみに、あとがきで、第10巻の『悲終伝』は、地濃の番外編になるってあったけど、正直なところ、それはやめてほしいなぁ。

八九寺と違って、地濃には、全然愛着がわかないんだよね。
まぁ、そのあたりが、この空々くんの物語が、さすがにシンドいなぁ、と感じてきた理由ではあるのだけどね。
それに10巻がそういうことなら、第9巻で地球陣との争いは終わる!ってことになるわけだけど、だとすると、前巻の7巻で仕込んだもろもろもネタはどうするの?ってことになるので。

となると、実は、え?9巻で終わり?って思わせておいて、実は終わらず、10巻はいつもどおり空々くんたちが活躍します!って展開にしてくるようにも思えるんだけどね。。。

まぁ、どうなるのか。

それにしても、最近の西尾維新は、お話を畳む能力が著しく落ちてきている気がするのだが、どうなのだろう。

そういえば、阿良々木くんの「物語」も、結局リブートしちゃたしね。

なんかどれもこれも、ドラゴンボール化してきていてちょっと心配。

だんだん、戯言と全体の物語との間のバランスが取れなくなってきてるんだろうなぁ。
それは、ちょっともったいないなぁ、と思ってしまう。

まぁ、どうなるのかなぁ。

ちなみに、物語シリーズは、すっかり積読モードになってしまっていて、未読のものが6冊ほど溜まっている。。。どうするかなぁ、これ、って感じ。

で、肝心の『悲衛伝』だけど、
いやー、マジで、ホント、中身ないよ。
その意味では、空々くんのシリーズでは、一番読むのが苦痛だったし、一番つまらなかった。
もうこういういかにも西尾維新的オチは勘弁!って心底思ったもの。

この徒労感は、半端ないよ、マジで。

なので、感想らしいことを言おうにも、その感想そのものが意味を持たないと思わされてしまう。

せめてこの先の方向感くらい残しておいてくれたらよかったのだけど、それすらないからね。
四国編のときのような、いい意味で、えー、これどうすんのよ?って悪態すら生まれない。

前巻との関わりが何もないのが、これ、クライマックスに向かってるんだよね?という漢字をさせない理由でもあるのだけど。

あと、天才ズ、そこまでもちあげなくてもいいと思うだけどね。

その意味では、悲恋が登場してきた頃が、一番おもしろかったかなぁ。
こいつ、どんなふうに振る舞うんだろう?って疑問が常に湧いていたからね。
あるいは、氷上さんの、イタイ感じとか。

まぁ、一言で言えば、今回の『悲衛伝』は、駄作でしょ。
それも、超がつく駄作。

普通は、これひどい話だったなぁ、と思っていても、こうして感想を書き始めたら、途中でいくばくかの面白さには気づくものなのだけど、今回は、それが全然湧いてこない。
それもこれも、今回登場した新(星)キャラを最後であっさり全滅させてしまったから。
せめて一人くらい残っていればね。
そいつを起点にして、この先どうなるのだろう?とか、今回のお話をそいつ中心に振り返ってみようという気も起きるのだけど。

なにしろ全滅だからね―。
そういう手がかりが一切ない。

ホント、虚しい読書だった。
そんな虚しい読書のために500ページも使うの、マジでやめてほしいわ。
ホント、やめてほしい。。。

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絶対ナル孤独者 第4巻 ― 刺撃者 The Stinger ― 感想

2017-08-07 20:46:20 | SAO/AW
3巻から1年3ヶ月ぶりに出た4巻。
しかし、すっかり記憶の片隅から消えていたので、その4巻が出ていたのに気づかなかった。
でもねー、読んでみたら・・・

ということで、とりあえずスペース空けときます。









































いやー、マジで、すっかり忘れていたのだけど、
この4巻、
予想を越えて、面白かった!

というか、この展開なら、もうSAOとかAWとか放っておいていいから、このアイソレータの方を書いてくれないかな――、と思ってしまうくらいの面白さ。

どうやら、作者からすると、3巻まではウェブに書いていたものに手直しをいれたもので、この4巻の内容は、実に8年ぶりwで書いたものらしいのだけど、この面白さの転換は、その8年間分の蓄積の結果なのかもしれない。

思っていた以上に、王道の、しかし斜め上の展開に突進していて、驚き半分、心配半分w

とにかくミノルがきちんと成長しているのがいい。

前の3巻の感想でもちょっと書いたけど、このアイソレータは、結果として、SAOやAWの「悪い」ところを上手く外して書いているよね。

SAOの映画がVRではなくARをテーマにしているように、そもそもVRとか、没入型のサイバースペース・・・というのが、今では周回遅れの設定になりつつある。

これはもうAWの感想で何度も書いてきたことだけど、とにかくリアルの本人とアバターを使い分けるというのが、もはやどうにもうざい。この点で、もはやAWは作品世界の設定そのものが物語進行上のマイナスにしかなっていない。いくら加速世界とか言っても、サイバーワールドでの出来事はやっぱりどこまで行っても偽物。

SAOはその点を当初はデスゲームにしてなんとか誤魔化していたけど、フェアリテイル編以後はアバターとリアルの姿も別物になってしまってAWと同じ轍を踏んでしまっている。

多分、異世界召喚ものから異世界転生ものに「なろう」を中心に主軸が移っているのも、もうサイバーかどうかという設定はどうでもよくて、とりあえず異世界で違う人生を送るってことにして、リアルの初期設定は都合のいいモノ以外は全部チャラにするのでいいや、って感じになっているからでしょ。

そういう意味で、このアイソレータの設定は、リアルワールドを直接異世界に変えてしまっているようなもので、今の時代の好みにむしろあっている。

なので、このままいいところまで一気に突き進んでほしいなぁ。

というのも、この4巻で登場したスティンガーが、あまりにもチートの謎キャラすぎるので、次が気になりすぎるんだよね。

言うまでもなく、どう考えても、《特課》と《組織》以外の第三勢力の存在を示唆しているわけだし、能力的には、それこそ絶対守護能力としてチートだったはずのミノルさえも凌駕してしまっているわけで。これはもう、主人公ミノルに対する好敵手という位置づけでいいんだよね?

というか、ミノルにとっての、因縁の相手、に遠からずなるという理解でいいんだよね?

そういう感じで今回、終わっているのがね。

あと、そんなスティンガーという第三軸の登場によって、いきなリキダイザーたトランサーが、あれ、こいつらもしかしたら宗旨変えして《特課》入りする?・・・みたいな感じにもなってきて。

とにかく、敵・味方の入れ替えとかも起こりそうな雰囲気が出てきていて、単純に面白い。

そういう意味では、ミノルのアイソレータの能力も未知数って感じがするのもいい。
てか、予想を越えて、スウの戦線復帰が早そうで安心したけど、まさかアイソレータの能力で彼女の回復が図られるとは思ってなかったから、二重にびっくり。

あとは、まぁ、ミノルが普通にラノベ主人公らしく、ヒーローしつつはーれむを形成しているところもw

ただ、AWやSAOと違って、ミノルの周りにはオリヴィアみたいにちゃんと男子キャラも複数配置されているところがいいかな。
このあたりは、明らかにSAOやAWの反省を踏まえているよね。
男子が少なすぎると帰って主人公の動きに制約が生じてしまうから。
その点で敵キャラのトランサーもいい感じだし。

で、肝心の物語だが。

とにかく、中盤以降のスティンガーのチートっぷりが全てでしょ。
しかも、その正体をこの4巻で明かさなかった、という蛮勇的構成に、結構脱帽。

いやー、マジで5巻、年末くらいには出してくれないかな。

正直、AWやSAOをしばらくうっちゃっといてもいいから、アイソレータを一気に10巻くらいまでだしてくれないかなー、って感じ。いい塩梅に、敵も味方も、そして第三極も、キャラが配置されてきたので、彼らがどう今後勝手に動き出すのか、気になってしょうがない。

加えて彼らの活躍する場所が、リアルな東京の地理をベースにしていて、それもいいんだよね。AWやSAOでも、都内の地理への言及はあったわけだけど、アイソレータは東京の地理の書き込みがもっと詳細で、なんていうのかな、今っぽいんだよね。

あー、そうか、なんかスマフォでグーグルマップスとか普通に使ってる感じ?
それを、ユミコのバイクで疾走していく感じがまたね、いいのよw
首都高使って、一気に移動するところとか。
まぁ、このあたりは東京を知らない人たちにはいまいち想像できないことかもしれないけれど、とにかく、いかにも都市を舞台にして物語をつくっています、という感じがしてね。

戸山の都営住宅っぽいところが《特課》の隠れ家とか、あの都営住宅の何とも言えない昭和臭を知ってるとリアリティあるんだよね。なんていうか、特撮っぽいというか。

そういう意味では、平成の現代のスマフォ的ARっぽさとと、東京というスプロール都市を舞台にした広大さという昭和っぽさが、上手く同居しているところが面白いんだよね。

そういう意味では、意外と江戸川乱歩っぽいというか。
まぁ、ミノルたちの能力を考えたら、結構、怪奇ものとか伝奇ものっぽいノリだからね。
山田風太郎的というか。

ユミコのダッシュしかできない能力とか、ある意味で笑えるし。
まぁ、スタンドといえばスタンドなわけだけど。

というわけで、早く5巻、でないかな。
いやー、マジでSAOやAWとか後回しでいいからw
SAOって、もはや水戸黄門的定番物件だし、
AWは、とにかく物語の引き伸ばしに心底飽きてきてるんで。

ぜひともアイソレータに作者は注力して欲しい。
いや、マジで面白いよ、これ。

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