採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

きのこいろいろ

2016-09-29 | +きのこ

じめじめどんよりした天気が続きます。
前にさわやかに晴れたのはいつだったか、思い出せないほど。
9月って、こんなお天気でしたっけ。
 

9月の降水量2015と2016

9月の降水量を、昨年(2015)と比較してみると(縦軸はあわせてあります)、今年は、日降水量が100mmを越えるような大雨の日はなかったものの、中旬、下旬に雨が多め。

9月の日照2015と2016

日照を比較してみると、やはり今年は中旬・下旬にろくな日照がなかったようです。


じっとりしたお天気なので、いろいろなきのこが出てきています。
食べられるきのこを摘みがてら、いくつか写真を撮ってみました。
(名前はどれもよく分かりません) 
 

イグチ系きのこ



むっくり太ったイグチ系。
軸は黄色で、根元が赤っぽいです。
(触ったため青変して黒く見えます) 

イグチ系きのこ



管孔は黄色くて、速やかな青変性あり。

イグチ系きのこ



切ると白いですが、やはりすぐに青くなります。
今度図鑑で調べてみようと思っています。

グミ状黄色きのこ

足下には、ごく小さなぷるぷるしたものが。

グミ状黄色きのこ

グミというかゼリーというか、そんな感じ。
何だろう。 

ハラタケ系?

写真より紫がかって見えました。
ザラエノハラタケかなーと思ったけれど、こんな紫っぽい色ではなかった気がします。

ナラタケ系?

切り株に生えていたこれは、ナラタケモドキかな?(9/18)

ナラタケモドキ?

1週間後、また別の場所にて(9/25)。
これもナラタケモドキでしょうか。
(育ちすぎだけど) 

ナラタケモドキ?

蚊取り線香がちらっと写っていますが、それぞれのきのこが巨大になっています。

ナラタケモドキ?



でっかいです。

ノウタケ

ノウタケ。

ノウタケ

こちらもノウタケ。
近くにいくつも出ていました。
この針葉樹の林床では、ノウタケはこれまで見たことありませんでした。
(シロハツはよく出る)

シロオニタケかな



白くてとっても立派なきのこ。
シロオニタケかな?

シロオニタケかな



カサの表面には尖ったイボがぶつぶつと。
なんかカッコイイです。 

シロオニタケかな

根元はぷっくりふくらんでいます。
ツバがついていたようですが、落下した模様。

アンズタケ

食べられるきのこも、わりとダラダラと出続けた感じでした。
夏のきのこと言われているアンズタケですが、9/18頃、大発生。 

アンズタケ

9/25だと、ちょっと育ちすぎかな。
(雨が多すぎて傷みが早い)

アンズタケ

9/17頃に摘んだのですが、大きくて茎が太く肉厚の、立派なものがとれました。
大きすぎて、裂いて使ったほど。

ヤマドリタケモドキ

ヤマドリタケモドキ。
雨の日だとカサがぬらぬらで、違うきのこみたいです。

ヤマドリタケモドキ

ハツタケ系、シロソウメンタケ、ヤマドリタケモドキ。

ウツロイイグチ

ウツロイイグチ。
なんてきれいなの・・・。

ウツロイイグチ

別嬪さんが勢揃い。
この後、ややかじられたものも含め、2倍くらいはとれ、お友達のところへ直送。

ウツロイイグチ

もらい手の手配がつかなかった場合は、夜なべで加工。茹でたり、炒めたりして冷凍しています。

 

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ウツロイイグチもぽこぽこ

2016-06-28 | +きのこ

畑の帰り、ちょっとだけきのこを見に行ってみました。
 

ウツロイイグチ



お?

おおおおお? 

ウツロイイグチ



晴れてるのに、出てるじゃありませんか!
これはウツロイイグチなのですが、この場所のはナメクジにかじられていなくてとても綺麗なのです。

ウツロイイグチ



わお~。
丁度いい育ち具合のを独り占めできて大興奮。
アドレナリンぷしー、です。

(2日後行ってみたら、念入りに見たはずがやっぱり数個見落としていました) 

ウツロイイグチ



傷のない完璧なきのこを見ると、感動してしまいます。
こんな綺麗なのにはもう出逢えないかも、といつも思いますが、でもきっとまた出逢えるはず。

ウツロイイグチほか



きのこの下処理はこんな風にやっています。
ボウルの水で洗い、新聞紙+ペーパーの上へ。
乾かしながら食い込んだ汚れを掃除。そして縦にカット。
(綺麗に見えても中に虫がいることもあるので必ず切ってみます) 

ウツロイイグチほか


焼くときは、油をしかずにまず焼きます。塩コショウをしてしばらく焼くと、水分がじゅくじゅくと出てきて蒸発し、こうすることできのこの味が濃くなります。
最初から油をいれると、油っぽい仕上がりになる気がします。

ごく太い軸は、輪切りにしてソテーすると、ホタテみたいな雰囲気になってそれも面白いです。

若いものはゆでてお刺身風(ワサビ醤油)というのもコリコリしていけます。 

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きのこ出始めました

2016-06-24 | +きのこ

まだ6月ですが、雨の日は畑作業も出来ないので、きのこパトロールに行ってみました。
 

アンズタケ



わ!やった!
アンズタケ!
夏のきのこかと思っていましたが、こんな時期から出てくるのですね。 

アンズタケ



割と太めです。

アンズタケ



ヤマドリタケモドキは全然なし。
こんな、なめくじにかじられちゃったのだけ。
いじましく摘んできました。 

アンズタケ



この日の収穫。
太めでしっかりしたアンズタケです。

ヤマドリタケモドキ

別の日、アンズタケスポットを見に行ったら見あたらず。
ちょっと別の場所に行ってみると、ヤマドリタケモドキの赤ちゃん発見!
カラス?がカサをつついています。んもう!

と思ってふと横をみたら・・・

ヤマドリタケモドキ



落ち葉の中からにょこにょこと!
わおっ。 

ヤマドリタケモドキ



こちらにも。 

ヤマドリタケモドキ

こっちにも~。
すごい!

何がすごいって、虫食いやひび割れなどの変形がないきのこが、こんなに同時にみつかるのがすごいです。

個人的にはもう少し成長したものが好みですが、若いものは日保ちもいいし、おいておくと中に虫が入ったりもするので、摘んでしまいましょう☆
(完璧にチェックしたつもりの場所でも大抵見落としがあるので、成長したものは、数日後必ずみつかるのです) 

ヤマドリタケモドキ



とりわけ別嬪なのが沢山とれて、大興奮でした。
 

 

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アミガサタケ(今シーズン最後)

2016-05-11 | +きのこ

4/29、アミガサタケを探しに行ってみました。
今シーズンはどうも少ないです。
もっとありそうなものなのになあ。
じっくり捜してみることにしました。
 

モリーユ



最初のうちは全然みつかりません。
いつだったかは、200mくらい歩けば必ずひとつは見つかるくらいの発生っぷりでした。あれは特別だったんだな・・・。

落ちている枯れ枝に、ものすごく大きなアラゲキクラゲをみつけたので、せめてこれだけでも、と採集。

モリーユ



ふと顔をあげて周辺を見ると・・・うわわっ!
なんかいっぱい出てる!

でも・・ 

モリーユ



うーむ。
ちょっと育ちすぎ・・・。

モリーユ



これもなあ・・。
数日前ならよかったんだけど。

でも未練たらしく摘んでしまいました。

モリーユ



いくつかは、ほどよい状態のものも採れました。

捜しながら、先程摘んだうちの余りに古びたものは、来年へのタネとして、草むらに置いておいてみました。
将来、あっちこっちからいっぱい出てきますように。 

モリーユ



この日の収穫はこんな感じ。
強めの風雨の後だったからか、 枯れ枝が沢山落ちていて、キクラゲが沢山みつかりました。

モリーユ



一番ののっぽさん。
数日前に見付けてたらなあ・・。

今シーズンのアミガサタケ探しはこれで終了。

雨がとびとびに降ったせいか、きのこの発生時期・場所もとびとび。
どちらかというと見付けにくい生え方でした。
大きさは大きめ傾向でした。
来シーズンもまた楽しみです。 

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アミガサタケ

2016-04-27 | +きのこ

食洗機とりつけという予定外のDIYをしていたので、今年の春は採集をあまりしないうちに過ぎてしまいました。

まあ、あまり雨も降っていなかったし、きっとアミガサタケは不作よね、と決めつけていたところ、友人が、「昨日(日曜)群生してたのを見付けましたよ」、と写真をみせてくれました。
なぬぅ。
くやしいぞ。
本当は畑に行く予定でしたが、パトロールに行ってみることにしました。
(カメラ忘れました)

・小さな土手・・・とても大きなものが数本!でもどれも古びていました。3日以上は経っている模様。
前の前の雨の後に出たやつかなあ。
でもまあ、出ていることがわかってよかった。来年は行かなきゃ。
古びたのの写真を撮ろうと、1本採集
 
・アパートエリア・・今年はなし。取り壊し間近で雑草生え放題なのがいけないのかなあ。

・椎の木のある公園・・きのこについては今年はじめて調査。これまで近くに駐車場がなく、横目でにらみ付けながら通りすぎることが多かった場所でした。久々に行ってみると真横にコンビニが。便利になりました。
地面がしっとりして、如何にも出そうなのだけれど、小さいのが4個だけ。
さきほど摘んだ古びたきのこを、生えていない場所に置いてみました。タネになるかも。

・学校・・夕方薄暗くなってから、ふと思い出してここもチェックに。大きいの2本発見!
 この近くの植え込みの陰(いつも出るところ)には、1本ありましたが、古びていました。 
 
という訳でこの日の収穫はこちら。 

アミガサタケ



今年の収穫はこれで終わりかなあ。
木曜にまたちょっと雨が降るみたいだけど、出るでしょうか。

 

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春の採集☆

2016-04-13 | +きのこ

土曜日(4月9日)、ダンナサマと散歩することにしました。
散歩というか、採集。
アミガサタケチェックです。

ダンナサマは、数年前に職場付近でアミガサタケを見付けて以来、きのこをみつける興奮が少しは分かってきたみたい。一緒に出かけてくれるので嬉しいです。

この日は、定番の探索ルートを往復。
嬉しいことに、探索スタート地点、および折り返し地点付近でアミガサタケ発見!

あと、いつもの山菜スポットで、ウコギもみつけました。
発見者はダンナサマ。
ダンナサマは、ウコギをみつけるのは結構上手です。
でも、私と違って白魚のようなやわな指先なので、 トゲに阻まれて、摘むのは遅いです。
 
初アミガサタケを撮らねば☆、とカメラを持っていったのに、まさかの電池切れ。
前の晩、フラッシュを焚いてキッチンのキャビネット裏(覗き込めない場所)を何枚も撮っていたのがいけなかったみたい。(キッチン、プチ改装中です。そのうち記事にしますね)

この日はauショップに行って、KDDIの支払いを携帯にまとめる手続きもしました。
本当はダンナサマの携帯を機種変更したかったのだけれど、ガラケーが店頭在庫なしとのことで、それは延期。


カメラの充電をして、ようやく撮影。 

アミガサタケ



この日の収穫。

ウコギは1平方メートルくらいの範囲に広がっていて、大量に採れました。
茹でて刻んで、うこぎごはんにして食べました。
余った分は刻んだ状態で冷凍しておきます。 

アミガサタケ



アミガサタケは2箇所にて採集。
ほとんどが一箇所目で採れて、二箇所目は右端の1個のみ。
 


今晩から明日にかけて、雨になりそうです。
明日はもっと出ているかな? 

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アミガサタケチェック(まだ)

2016-04-07 | +きのこ

昨日だけはいい天気でしたが、4月に入ってから、春とは思えない薄暗い日が続いていました。
 

雨中散歩



いつの間にか桜は満開状態。
でも、今年はなんだか桜気分になれません。
というのも、どうやら今年から、ヒノキ花粉アレルギー、デビューしてしまったようなのです。
例年はスギ花粉のみで、このくらいの時期からはすっかりマスクともおさらば。まだじゅびじゅびしているダンナサマを見て、大変ねえ、と他人事でした。
それが今年は、スギ花粉は終わったはずなのに、鼻水が止まりません。むしろスギ花粉時期よりもひどいくらい。
ティッシュが手放せません。
ぐじゅぐじゅ・・・「うぇっぷしょい!」ずびー。
忙しいです。 

雨中散歩

春になると、元気が出るタイプの人と、憂鬱になるタイプの人がいると思います。
私はどちらかというと後者。(花粉があるなしに関わらず)
2月頃は、大半の植物が生長を止めて、時間が止まったように見えます。冬眠に入っちゃって、永遠に覚めたくないな~と思うような静かさ。こういうのって結構落ち着きます。

木の芽がニキビみたいに赤く膨らんでいくのをみると、「やめてぇ~」と段々憂鬱に。自分のエンジンがかかるより早く、時間が進んでしまっているようであせります。
そして花があちらでもこちらでも咲いてくると、とっても気ぜわしい気分になって、何もしていないのにぐったり。

こんな曇り空は(室内から見ている分には)、まだ冬だと思えば、そう見えなくもないので、少し落ち着きます。

でも、いつまでもぼんやりはしていられません。
心身の冬モードから脱するには、やっぱり体を動かさないと。
春のアミガサタケ探しは、それにぴったり。

大雨なので長靴を履いて出かけました。

長靴って便利。
どんな巨大な水たまりもぬかるみも、 全く問題なし。
ざぶざぶまっすぐ進んで行けます。

「わーい、前進あるのみ! なんか、戦車みたい。 
いや、戦車というのは例えがよくないな。水陸両用車といえば・・・そうだ、ボンド・カー(007の乗り物)!?
ということは長靴を履いた私は、ボンドガール? (うぷぷ)」

余りの思考の横滑り具合に、ひとりでおかしくなってしまいました。
(ボンドガールと自分は、チョウチョとホタテ貝くらい遠く隔たった存在だと思っているのに、ふとボンドカー繋がりで結びつけてしまったことが可笑しくて) 
 

そこらじゅう水浸しの様子でしたが、アミガサタケはまだ出ていないようでした。
これだけ降れば、明日かあさってかな?
 

雨中散歩



この辺りはノビル群生地。
でもノビルは、摘まなくていいかな・・。
(以前借りている畑で収穫して、ピクルスを作ったこともありました。皮むきが大変だったのです) 

雨中散歩



いまは亡きMyアラゲキクラゲの木。
別の菌にも侵されていて、倒木の危険性があるからか伐採されてしまったのです。
残念・・・。 

雨中散歩



と、思っていたら、すぐ近くに発見!
キクラゲ!(アラゲキクラゲかな?)

新しいシロをみつけて嬉しいです。 


ターゲットとは別のきのこでしたが、久々に採集できてよかったです。
本命も、これからきっと。 

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なめこ・ムキタケ狩り

2015-11-25 | +きのこ

先日の連休、お友達5人と富山・岐阜方面に、2泊の旅行に行ってきました(誘って下さってありがとうございました)。

22日は、miyakoさんに案内して頂いて、ナメコ・ムキタケ狩りに連れて行って頂きました。
miyakoさんは、晩秋はほぼ毎週末のようにきのこ狩りに出かけるのだそうです。
わらびさんご夫妻、duckbillさんご夫妻と私の5人で、miyakoさんのナワバリを案内して頂きました。

北陸の山の中なので、どんなに寒いかと恐れておりましたが、ここのところのあたたかさは北陸にも及んでいて、雲は多めでしたが寒さはそれほどでもありませんでした。

車に乗りながら、「あっ、あれ! あの枯れ木にムキタケ出てますね。ああ、こっちの木にもナメコが。」とmiyakoさんが実況中継して下さいますが、私にはさっぱり見えてきません。

まずは手取り足取り、探し方を教えて頂きました。

●なめこの探し方①
・枯れ木を捜す。
この時期、生きている木でも、葉っぱは全部落ちてしまっていますが、枯れ木は、枝先端が細い枝がついていない(枯れ落ちている)ところから分かる。ただし、樹皮がついていない程腐ったものはダメ。

・幹にぽこぽこと何か出ていないかチェック。
ムキタケは大きなものもあり、結構分かり易いです。
ムキタケと同じ木に、ナメコが出ていたりします。
幹の根元付近までチェックして、下の方まできのこが出ているようならば、ライバルがまだ採っていないということ。
大抵は、誰かが既に収穫してあり、ずっと高いところに残るだけになってます。
 

なめこ狩り

(写真の向きが変ですが)中央がきのこが出ている枯れ木。
先端には小枝がなく、幹がキノコでぼこぼこしているのが分かるでしょうか。

なめこ狩り

こういうのがムキタケ。
これらは全体が茶色くなってしまって既に育ちすぎですが、ほどよい大きさのものはヒダ側が白いです。 

なめこ狩り

これは丁度良い若さのムキタケ。
木の幹から引き剥がすように収穫します。
 

はじめのインストラクションを受けたのは、灌木もチクチクしているし結構急な坂でした。
ひゃー、なめこ採りって大変だ~と思いましたが、これはまだ足慣らしでした。
少し移動して、それはもう、すごい急斜面の場所に。

「ここ登ってみましょ~う。」
「は~い(ひええぇぇ)。」

各自斜面にとりついて、きのこを探索。

この斜面がものすごいです。
もちろん道などはない、単なる山の斜面。
じっと立っていることも無理なくらいの急斜面なので、葉を落とした灌木(クロモジ)の枝につかまりながら、足というよりむしろ手に力を入れて、少しずつ進みます。
つんつんした灌木の枝に髪の毛やら眼鏡やらひっかけながら、めげずに前進。
(途中眼鏡をはじき飛ばされて、結構ピンチでしたが運良くみつかりました)
両手両足を全部使って、手でつかむもの、足をおく場所をよくよく考えながら進むところは、木登りに通じるところがあります。
たまにズルっとズッコケルので、手で(丈夫な)何かを掴んでおくのは重要!
うっかりつかんだものが枯れ木だったりすると、「あ~れ~」とすってんころりんです。
こういう進み方は、難しいけれど面白くて、きのこ探しを忘れてしまいそうになる程(というか進むだけで精一杯)。
比較的薄着だったのに、汗びっしょりになります。
なんか爽快!

でも肝心なきのこが全然なくて、ひとまず道まで降りてきました。
急斜面は、登るのより降りる方が更にスリリング。両足ともずっこけて、両手でぶらさがってしまったこともありました。

斜面から降りてきたduckbillさんと、休憩がてら道路をてくてく歩いていたら、「あっ!」というduckbillさんの声。

●なめこの探し方②
・なめこは倒木にも生えるので、足下にも要注意。
(ムキタケは、今回は立っている枯木でのみ見かけました。倒木にも生えるけれど、比較的枯れたばかりの木に生えることが多いそうです)
・車の運転席(なめこ採りプロ達)からぱっと見えない谷底側の枯れ木も穴場。

なめこ狩り

duckbillさんの視線の先、道路の擁壁のすぐ下の倒木に、わんさかとなめこが!

なめこ狩り

大きさと成長段階の揃ったナメコ達がずららららっと☆
なめこってこうやって生えるんだ~、と感激でした。 

なめこ狩り

倒木よりもっと下の谷底にもナメコが生えている枯れ木(立木)がありました。
この木などは随分細いのですが、沢山生えていました。
(太さは発生の有無にはあまり関係ないのかも。太い方がより長い期間出てくるかもしれませんが)

同じ枯れ木に、成長段階の違うナメコが生えていることも意外でした。
これはかなり古びたナメコ。 

なめこ狩り

で、別の場所にはギリギリ食べられるくらいの若さのナメコ。
 

なめこ狩り

こちらには、妖精のようなナメコベビー達。可愛い☆

なめこ狩り

仏像の螺髪のよう・・?

なめこ狩り

この谷底の枯れ木から、巨大なナメコが採れました。
(duckbillさんが発見!)
掌よりも大きいサイズ!

なめこ狩り

こんなに大きくてもババじゃなくて、食べ頃なのですよ☆
すごくラッキ~。


●ナメコ・ムキタケの収穫方法・しまい方
・手が届くところのナメコは、ハサミで軸を切るようにして収穫。(樹皮を傷つけないようにした方が、来年のためにもよいとのこと)
 収穫したなめこは、ネバネバして水分も多いので、紙箱などではなく、金属製の柄付きザルを置いておいて、そこに放り込むと便利。
・通常のきのこはビニールなどの密閉状態だと蒸れて傷みやすいが、ナメコは逆。
 収穫後のナメコは、ビニール袋に詰めて、なるべく空気を抜くようにしてぎゅっと口をしばる。
 水分多め・密閉状態の方が日保ちするそうです。これもまた目からウロコ。
・手が届かない場所のナメコ・ムキタケは、伸縮アルミポールにタモ網とスクレイパーをくくりつけた秘密兵器を使う(写真参照)。
 この武器が大変に有効で、きのこが生えている場所に正対するように立ってこそげると、「こんころり~ん」、ときのこが網に転げ落ちてきて、感動的でした。
 

なめこ狩り

きのこ狩り用秘密兵器。
miyakoさんが自作されたものです。
スクレイパーは、100円ショップにもありますが、ちゃんとしたものの方が切れ味がいいそうです。

このアルミポールは3段式で、とっても長くなるのですが、作ったmiyakoさん自身、この日まで2段だけだと思い込んでいたそうです。 

なめこ狩り

ターゲットとなるきのこに正対するように伸ばし、きのこのつけ根をこそげると、ころりん、と網に入ってきます。
採集マニアとしては、この道具を他の採集にも使えないかと考えてしまいました。

なめこ狩り

手が届くところのものは、ハサミで切りながら金網のザルに。これだとなめこのぬめぬめをあまり傷つけないので丁度よいです。
中央の幼菌は、膜状のツバが綺麗に残っていて美しい・・・。



山を後にして車に乗り込み、さて、そろそろお昼ご飯でも・・・と移動を始めたのですが、道沿いの平地林でも、きのこの気配を察知。
車を降りて見てみると・・・


なめこ狩り

ああっ。倒木にびっしり!!
でも残念ながら、わずかに時期が遅れてしまっています。
涙を呑んで、スルー。

なめこ狩り

これも、あと数日手前だったらよかったのだけれど。
こうやって倒木から生えているものは、車からはぱっと見付けられないため、ライバルから見逃されていることも多いようです。 

なめこ狩り

完璧な幼菌も発見!
やった~。

それにしても、ナメコって、時期をずらしつつ、じゃんじゃか生えてくるものなのですね。

なめこ狩り

木口からぷくぷくとアブクのように幼菌が。
可愛いにゃあ☆
 


ひとしきり探索して、また車に乗り込んで、さあ・・・と走り出したところでまた、「あっ」。
という感じで何度も収穫タイムがありました。

気づいたときにはもう3時近く。
みんなきのこに夢中で、お昼ご飯のことなどすっかり忘却の彼方。
道理でちょっとふらーっとした訳だわ。よく考えるとみんな空腹でした。

道の駅の駐車場で昼食を、という予定でしたが、その晩の宿に直接向かうことにしました。


宿にて、遅いランチとして鱒の寿司を食べ比べつつ一服。
その後、戦利品を山分け。 
(miyakoさん、新聞紙まで用意して下さってありがとうございました) 

なめこ狩り

どっさり☆

大きなゴミをとったり、ダメなきのこを選り分けたりなど、あらあら掃除もしてしまいました。鱒の寿司の容器が、ゴミ入れに役立ちました。
ナメコは大きさ別に分けて袋詰めしました。
(ジップロックはduckbill家の御提供。ありがとうございました)

こういうきのこ掃除も、大勢でおしゃべりしながらやると楽しいです(常日頃、単独作業ばかりなので私には感涙もの)。あと、山歩きで疲れた後に自分で調理するのではなくて、お宿の夕食を頂けばいいだけなので、それも楽チンでした。
運動後の温泉も気持ちよかった~☆ 


初めてのナメコ狩りは、ものすごく勉強になったし、楽しかったです。
斜面よじのぼりは、エクササイズとしても好きなタイプの運動でした。
miyako先生、そして一緒に行った皆様、本当にありがとうございました! 

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長野のきのこ味比べ

2015-09-24 | +きのこ

先日わらびさんから、長野のきのこを沢山頂いてしまいました。
(わらびさん、ありがとうございました!!)
 

長野のきのこ各種

こ、こんなに沢山!!

ほとんどが、私のナワバリで見つけたことがない、貴重な山のきのこです。 

長野のきのこ各種

こんなに沢山のきのこが一度に手に入ることなんてないので、折角なので味比べをしてみることにしました。

まずはお掃除。
丼に入れてあるものは、塩水に漬けて虫出し中。 

長野のきのこ各種

それぞれ茹でてみたり・・・

(ゆで汁ごと冷凍して、後日茶碗蒸しや汁物にする予定) 

長野のきのこ各種

バター焼きしてみたりして味を比べます。

味覚には自身がありませんが、がんばってメモをとりながら味見しました。

長野のきのこ各種

ちなみに焼いた後はこんな感じ。 

それぞれのきのこをご紹介します。

クリフウセンタケ

クリフウセンタケ。またはニセアブラシメジとも呼ばれます。
クリタケのような可愛らしいカサで、綿状のツバ?があります。

クリフウセンタケ

クリフウセンタケを茹でたもの。
メモを取りながら試食したはずが、「おいしい」としか書いてありません・・。ばかー。

確か、汁にもほどよい出汁が出ており、きのこ自体も旨みがありコリコリして美味しかったと思います。

クリフウセンタケ

クリフウセンタケのバター焼き。
あ、牛脂の風味?と思いました。
国産牛肉を焼いたときのような旨みがあります。
すき焼きとかに合いそうだと思いました。 

ホンシメジ

ホンシメジ。
(うちの近くでこれに似たものを採ったことがあります。
でもハタケシメジかもしれませんが・・。)
えもいわれぬシックな色のカサと白い軸。
華奢ですが、別嬪さんです。 

ホンシメジ

茹でたホンシメジ。
汁は、何しろ濃いきのこ風味。小さなキノコからこんなに出汁が出るのか!と驚くほど。
きのこ本体も、甘みがあって風味が強くて美味しいです。 

ホンシメジ

ホンシメジのバター焼き。
茹でるだけで、汁にも旨みがたっぷり染み出すくらいですから、バターで焼けば凝縮してそれはそれば濃い、複雑な旨みが。
強いて言えば、パルメザンチーズぽい旨みでした。

ハタケシメジ

ハタケシメジ。
うちの近くで採れたのはこっちかなあ。 

ハタケシメジ

こうやって見比べると、ハタケシメジは軸もカサも随分色黒ですが、洗ったら軸は白くなってしまいました。
 

ハタケシメジ

ハタケシメジを茹でたもの。
見た目はホンシメジと似ていましたが、味は全然違いました!
こちらは、汁の方には旨みや甘みはあまり出ません。
うっすらほろ苦く、ごぼうのような気配を感じました。
(表面についていた土かもしれないけど) 
きのこ本体は、うっすらほろ苦い味です。ホンシメジのような”濃厚旨み味”、ではありませんでした。 

ハタケシメジ

ハタケシメジのバター焼き。
茹でるとほろ苦く感じましたが、バター焼きすると、甘いような旨みの味が出てきました。これは素直に美味しい。
ハタケシメジの旨み成分は油溶性なのかしらん。 

ショウゲンジ

ショウゲンジ。
カサに絞り模様が入った独特の外見です。
ホンシメジなどに比べると、ボリューム感があります。

ショウゲンジ

茹でたショウゲンジ。
汁にはいいきのこのダシが出ていました。
きのこ本体を囓ると、ほんのりほろ苦いです。 

ショウゲンジ

ショウゲンジのバター焼き。
今回一番、変わった香りが出てきました。「あれ?タラゴンか何か入れたっけ?」と思いました。
厳密にいうとタラゴンとも違いますが、なんとなく華やかな、バターでもなく、きのこっぽくもない、何か不思議な香り・・・。

ショウゲンジ

オオツガタケ。
軸がぷっくりボリューミーで、ゴミもほとんどついておらず、とっても好きなきのこです。虫も入りにくい気がします。
ツガなどの針葉樹林の林床に、肩まで埋まったような感じで生えているのだそう。それをすぽっと抜いて収穫するのだそうです。
楽しそう~。 

ショウゲンジ

茹でたオオツガタケ。
きのこ本体は、とても歯応えがよいです。軸の表面近くがコリコリで、ぶつ切りは勿体ないので、縦2つ割りにした方がよさそう(2倍楽しめるので)。
うっすらほろ苦い味でした。 

ショウゲンジ

オオツガタケのバター焼き。
むっちりボリュームがあるので焼けにくいきのこです。
食べてみると、バターに打ち勝つ独特の風味があります。何だろう?とよくよく考えてみたのですが、「川魚の味!?」
川魚の塩焼きを食べると、皮付近がほろ苦く、身はあっさりしつつ、魚臭くないけれど魚の旨みがありますよね。ほろ苦さといい、魚を感じさせるような旨みといい、あんな感じ。
焼いてスダチを絞ったら合いそうです。

キシメジ

キシメジとアカジコウ?
→違いました。アイシメジとミヤマイロガワリです。 

アカジコウ

アカジコウミヤマイロガワリは茹でると汁が黄色くなります。
ダシの味もきのこの味も、ヤマドリタケモドキっぽい、イグチ系の味です。 

アカジコウ

アカジコウミヤマイロガワリのバター焼き。
とってもムチムチ・コリコリとしており、ヤマドリタケモドキよりも密な食感でした。 

キシメジ

キシメジアイシメジの茹でたもの。
キシメジアイシメジのゆで汁は、あまり味がないです。
黄色い色のせいかもしれませんが、安食堂の黄色い緑茶みたい・・?
なので茹でこぼして(ゆで汁は捨ててしまって)も、勿体なくないと思います。
きのこ自体は、うっすらほろ苦くてシャキシャキです。 

ヌメリスギタケモドキ

ヌメリスギタケもどきとクロカワ。
クロカワは今回初めてみました。
カサの表面は黒く、裏面は白くてヒダはないです。まじまじとは見ませんでしたが、激落ちスポンジみたいな細かいスポンジ状ではないかと思いました。
結構日保ちするきのこのようです。 

ヌメリスギタケモドキ

ヌメリスギタケモドキは、醤油と酒で、佃煮風にしました。とろみがあって、ナメコみたいな感じで美味しいです。

クロカワは、写真に撮り忘れましたが網焼き(素焼き)にしてみました。
固く乾燥気味に見えるきのこですが、焼くとぷつぷつと水分が出てきます。
味は、濃いきのこ風味+おつなほろ苦さ。食感はコリコリです。食通向きとある意味が分かりました。
(私は好きな味)
ほろ苦さつながりなのか、大根おろし和えにも合うそうです。 



きのこといってもみんな味が違って面白かったです。
人によっては、好みの味のきのこに狙いを定めてハンティングするようですが、私はどれも好きでした。
この中のどれでも、自分でみつけたら嬉しいだろうなあ☆

わらびさん、御馳走様でした!!!!

 

コメント (15)
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アメリカウラベニイロガワリ?・・・(違うかも)

2015-07-10 | +きのこ

きのこ探索中、イグチ系だけれど、あまり見ないきのこに出会いました。
 

管孔側と軸のカサ側が赤っぽいです。
カサの表面は、ヤマドリタケモドキよりは白っぽい茶色。

数日後にまたみつけて撮影。この個体は軸の上端があまり赤くないです。

カサ表面の質感が、フランネルみたいな感じ。
(ケバだってはいないですが、すべすべしてヌメリがない) 

傷つけると青変性があるようですが、それほど強くはないかもしれません。 

2つに切ってみても、うっすら青くなる程度。 


最初、アメリカウラベニイロガワリ(食菌)かも!と期待して図鑑を調べてみましたが、なんか違うっぽいです。

・カサの色が白っぽすぎる。図鑑のはもっと全体的に濃い色。
・青変性が弱すぎる。 Youtubeで見ると、青変性がとても強く、速くて、見る見る濃い青に変わっている様子。 

(勿論試食はしていません)
アメリカウラベニイロガワリ、ブログ友の方には摘んでいる人もいるようですが、私は一度も見たことがないまま。
いつかこの手で!
 

コメント (7)
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