採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

エリシアン醸造所のビール

2013-03-26 | +お茶・お酒

台湾の若い友人(男性)は、とてもグルメです。
ビールやウィスキー、コーヒー、紅茶など、凝ってあれこれ試し、自分にとってのベストはこれだ!というものを見つけ出しているのです。

そんな彼が、最近見いだした美味しいビールがこちら。
 

elysienbeer

アメリカのELYSIAN醸造所のビール。
どちらもIPA(India Pale Ale)という製法のもの。


Avatar Jasmine と Prometheusです。 

 
インディア・ペール・エールは、強いホップの苦みと高いアルコール度数(5%~7.5%)が特徴です。
大航海時代、イギリスから植民地インドにビールを送る際、アフリカ南端を迂回しても傷みにくいように、バクテリアの増殖を抑えるホップを多く加え、またアルコール度数も高くなるように作られたものだそうです。
要するに、濃くて苦味も強く、大人の味。


アバター・ジャスミンは、ジャスミンの精というような意味かな?
ジャスミンで香りづけしてあります。
コップに注ぐと、うっすら濁っているような色合いです。
瓶の下半分は、更に濁りが強め。
そして色が違うということは、味も。
なんと瓶の上半分と下半分で違う味なのです。

上半分は、すっきりしたほろ苦い味に花の香り。
下半分は、そこに甘さが加わります。花の香りとのマッチングもあって、下半分の方が美味しいとの彼の評価でした。

プロメテウスは、ギリシャ神話に出てくる神様の一人です(男性)。
神様の作業場から火を盗み、人類に渡してくれたのですが、その罰として岩にくくりつけられ、ハゲタカに毎日肝臓をつつかれるという責め苦を受けるようになった人。
彼の肝臓は毎晩再生するため、その拷問は半永久的に続いていたところ、のちにヘラクレスに解放されたようです。

プロメテウスは男性の神様ですが、ラベルはなぜか女性の火吹き芸人。なぜ・・。

ラベルに眉をひそめつつ飲んでみると、これはびっくり、驚くほどフルーティな香り。
なのに飲むと、スッキリシンプルで、ほろ苦い、男性的な味。
濃い味わいで、大変美味です。


どちらも大変に美味しいビールでした。
特にプロメテウスの方はラベルを見ただけでは絶対買わないビールなので、友人に教えて貰って良かったです。

(「それにしても何でこんなラベル?!」「アメリカだからねえ」「アメリカらしいねえ」)

エリシアン醸造所は、次々に新しいビールを出している醸造所のようです。
もし見付けたら、また買ってみたいです。

ビール好きの方、一度お試し下さいませ!


■参考情報
All About インディアペールエールについての解説 

エリシアン醸造所
Avatar Jasmine IPA  解説
(生年月日を入力する必要があります。おそらく未成年の閲覧を避けるためかと。01/01/1950など、25歳以上になる年月日を適当に入れればいいと思います) 

Prometheus に関するプレスリリース Beerpulse.com
2012年5月に新商品として発表されたようです。
エリシアン醸造所のサイトには今はないので、期間限定(ひと釜作って売り切り)みたいな感じだったのかもしれません。
 


 

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桂花茶

2013-01-23 | +お茶・お酒

昨日は天気が崩れましたが、今日はまた晴れ。
という訳で昨晩もサツマイモを蒸かして干しておきました。
干し芋作りもラストスパート。
最後の段ボールの、底が見えてきましたよ!

収穫したり洗ったりしまったりする作業が(例年より)いやに大変だな、と思っていたら、安納芋だけで100kg近くの収穫があったのでした。
種類別、大きさ別に段ボールに入れて、10箱以上ありました
(写真撮っておけばよかったのだけれど、何しろ倉庫部屋はとっちらかっているもので)

単純作業に強い私でも、いささか目の前が暗くなる分量でした。

これは気合いを入れないと、と12月中旬から蒸かしまくって、1ヶ月ちょい。
生芋をあちこちにおしつけまくったという部分も大きいかもしれませんが、何とか片付きそうで、めでたい。
はー。


=============

という訳で、芋にかまけて新ネタがないので、ちょっと前の写真をひっぱり出してきました。
 

桂花茶

桂花茶(左下)。
金木犀の花を干したものです。
プーアル茶(右下)とセットで、台湾のお友達に頂きました。 

桂花茶

中秋の月餅やお菓子と一緒にプーアル茶に少量の桂花を加えたお茶を頂くと、お菓子が更に美味しいですよ、といったことが書いてあるようです。

桂花(金木犀)の効能としては
・気分を和らげ眠気を覚ますので、受験勉強や仕事の時に飲むと効率がよくなる
・頭痛をほぐし緊張した気分を緩和して、リラックスすることができる
・他のお茶(プーアル茶だけでなく台湾の高山烏龍茶など)と混ぜて飲むと、独特の香りと味わいを楽しむ事ができる
だそうです。


プーアル茶だけでも私は割と好きですが、桂花を加えると、いい香りが加わり、さわやかなお茶になるような気がしました。
そういえば台湾では、蜂蜜(シロップだったか)に金木犀の花を漬け込んだものも見かけましたが、単に干しただけで甘くない方が使い易いような気がします。

日本で買うと、50gで720円~20gで1050円など色々あるようです。
でも、買うまでもないような?

今年の秋は、自分で摘んでみようと思います。
(駐車場の側に、金木犀畑があるのです)

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世界で最も高価なコーヒー(コピ・ルアク)

2011-08-31 | +お茶・お酒

ダンナサマのお友達がインドネシアに行かれたとのことで、珍しいものを頂きました。

 

2011/06/06コピ・ルアク Kopi Luwak(コピ・ルアク)。

コピはインドネシア語でコーヒーのこと。
そしてルアクは、丸の中に写真がある動物、マレージャコウネコ。

ほほーう。
噂には聞いたことがありましたが、これが例の・・・
2011/06/06コピ・ルアク 説明書きがありますが、インドネシア語なので読めません・・。

右側の袋に、一人前分の粉に挽いてあるコーヒーが入っています。

 

ジャコウネコのコーヒー、何かの小説に出てきて知りました。
世界で一番高価なコーヒーだとか。

これは、ジャコウネコのフンから取り出されたコーヒー豆なのです。

マレージャコウネコは果肉をエサにするためにコーヒー豆を食べるけれど、種子部分は消化されずに排泄されてしまいます。
これを探し集め、洗浄し乾燥させたあとに焙煎するのです。

希少価値が高く、一説によるとジャコウネコの腸内の消化酵素の働きや腸内細菌による発酵によって、通常のコーヒーにはない独特の複雑な香味を持つと言われているらしいのですが・・・。


■■飲んでみました■■■■■■■■

見かけは普通のコーヒーです。(なので写真はなし)
ドリップしている時の香りは、とりたてて特筆すべきものはない気がしました。

飲んでみると、うーむ、酸味はあまりなく、多少コクがあるかな?
通常のコーヒーとタンニンの質がちょっと違う(少なめ?)ような気もします(焙煎方法などにもよるのかもしれませんが)。
そして、何口目かに、ふっと花のような複雑な香りが口腔をよぎります。

あれ?今の香りは??

と再度味わおうとしてはみるものの、次第に舌が慣れてしまって、段々味が分からなくなってきます・・。
幻の香りを二度は掴めないうちに飲み終わってしまいました。


<感想>
ワインのソムリエのように味覚・嗅覚を鍛えた人ならばともかく、私にはこのコーヒーの価値は分からないかも・・・。
世界中のコーヒーを飲み尽くして、さらに何か物珍しさを求める人には刺激的かもしれません。
でも現代ではこのコーヒーの稀少さも薄れてきているとか・・・。
(お金を出せば世界中で買うことが出来るようになったようです。
 又聞きですがジャコウネコを飼育して人工的に豆を食べさせたりもしているらしい)

(コーヒーが好きな人こそ)いつか飲んでみたい幻の存在にし続けておく方がいいんじゃないかなあ。
手に入らない、でも手に入れたいものがあるって、ある意味、エネルギーのもとになりますよね。



■参考情報
wikipedia コピ・ルアク

コメント (10)
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三峡碧螺春

2011-03-31 | +お茶・お酒

先日台湾で、初めて頂くお茶を御馳走になりました。

「三峡碧螺春」というものです。

現地読みはメモして来なかったのですが、調べてみると日本では「さんきょう ぴろちゅん」と読むようです。

こんなお茶。

2011/03/05三峡碧螺春 ひょろひょろした、イカナゴ釘煮のような形状。

2011/03/05三峡碧螺春 台湾の烏龍茶は、緑色でコロン、と丸まった形状のものばかりかと思っていましたが、こちらは違います。
グリーンがかった色で、ところどころ白い産毛も見えます。


頂いてみたところ、明るい早緑色のお茶で、なんとも軽い香り、そして味も、とっても軽くてほんのり甘さも感じます。

烏龍茶の場合、私の経験では、ミルキーな香り、トロピカルフルーツ(パイナップル)の香り、強いグリーンな香り、を感じたことがありますが、こちらのお茶は、もっと儚く、淡い香りに感じました。
味わいに、ほんのりした甘さを感じるところも烏龍茶と違います。
烏龍茶は香りがミルキーで甘い場合でもコクのあるキリリとした強い味で、この三峡碧螺春のような儚い甘さはでなかったように思います。
(お茶の味利きには、全く自信がないので、全然違ってるかもしれません)

ともかく、これまで飲んだことのないタイプの台湾茶だわ、と驚きました。
折角なので調べてみました。

【三峡碧螺春】
◎産地:
台湾の北部、台北縣三峡鎮。
(この地区では龍井茶もつくられている。)

◎茶の品種:
青心柑仔種。
杭州西湖の名産龍井茶と同じ品種で、小葉種の早生種。幼芽は緑色で産毛(白毛)が多いため高級茶葉には白色が必ず入る。 
この「柑仔」を使い碧螺春や龍井茶や紅茶、東方美人などを作る。
(ちなみに、他には「黄柑」「青心烏龍」などの品種などがある)

◎製法:
清明節(4月8日頃)より前に、芯芽と幼い葉を1~2枚つけた状態(ミル芽、「螺」)で、基本的には手摘みで摘む。
(龍井茶はもっと育った「長け芽(たけめ)」を摘む)
清明節より前、という意味で、「明前(みんちぇん)」という言葉がつくこともあるようです。
早春限定の高品質茶、という意味のようです。
不発酵の緑茶。
龍井茶は製茶行程で、茶葉に熱と圧力を加えて直型(ペタンコ)にして乾燥させるが、碧螺春はそれがないので、ねじねじと折れ曲がったいびつな形状。この加熱が味、舌触りの違いを生み、龍井茶はややボディ感があり、口当たりはしっかり、大人好みの味わいとなる。

◎起源:
中国大陸の『洞庭碧螺春』というお茶がオリジナルともいえる。
第二次世界大戦後、蒋介石とともに大陸から渡ってきた人々(本省人)の、故郷中国大陸の「碧螺春」や「龍井茶」を飲みたいという願いをかなえるため、台北郊外の茶産地三峡をこれら大陸緑茶の指定産地に定め、製法が導入された。

◎淹れ方:
(台湾の烏龍茶はグラグラ沸いた熱湯を使うことが多いが)三峡碧螺春の場合は、柔らかい茶葉のため、やや低め、80度程度で淹れるのがよい。
コロンとした烏龍茶の場合、5~6回(もしくは色が出なくなるまで)淹れられますが、こちらは2~3回程度かなあ、とは台湾の友人談。

◎味:
清涼感あふれる甘い香り、そしてさっぱりと口の中に広がる爽やかな渋み(出典1)。
栗落雁のような甘い香りとスキっとした渋味(出典3)


うむ。ちょっとかしこくなった気がする(すぐ忘れるだろうけれど)。
この知識をふまえてもう一度飲んでみたいものです。


ところで、調べている過程で、これまで「コロンとして緑色の、普通の台湾烏龍茶」と思っていたものにも色々あることが分かりました(いや、そんな気はしてたけれど)。

何かこう、踏み込んではならないマニアの世界を覗いてしまったような。
ワインに通じるお値段天井知らずの世界が隠れている気がする。
味の分からない私は、そーっと後じさりして退散せねば。
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・す す す すす。ぱたん


====================

■■参考情報
(1)清水一芳園 三峡碧螺春 (30g1260円 50g2100円)
(2)茶ムリエ小田純也氏のブログ
(3)茶師清水和正氏のブログ
(4)アイシス茶楽館のブログ
(5)台湾茶.NET (25g1500円 50g2900円)

 

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インドネシアのお茶

2010-02-03 | +お茶・お酒

しばらく前、ダンナサマがインドネシア出張に行き、おみやげに、変わったお茶を買ってきてくれました。

2010/01/07インドネシアのお茶

カサカサしたものと、ショウガ、そして結晶がそれぞれ別の袋に入っています。

2010/01/07インドネシアのお茶

乾物袋には、二種類の葉っぱ、色のついたかんなくずのようなもの、小枝のようなものが入っています。
おそらく、
(1)シナモンの木の葉
(2)シナモンの幹の形成層
(3)クローブの木の葉
(4)クローブ(蕾)がついていた枝
ではないかと思いますが、(2)と(3)は自信がないです。

2010/01/07インドネシアのお茶

黄色い結晶は、氷砂糖でした。
見慣れない色ですが、椰子砂糖なのかな?

2010/01/07インドネシアのお茶

先程の乾物と、少し叩き潰したショウガを急須に入れお湯を注ぐと、あららびっくり、赤いお茶が出来上がります(添加物不使用らしいので、おそらくカンナくず的なものから出てきた天然の色です)。

その辺で拾ってきた枯れ枝と枯れ葉みたいに見えたのに、びっくりする位スパイシーないい香りがします。
ショウガの味の方が弱い程です。

お好みで、カップに氷砂糖を入れてほんのり甘くして飲むようですが、ストレートのままでもとても美味しいお茶でした。
ノンカフェインだし、ショウガ入りで身体が温まりそうな気がします。
(インドネシアで飲むと、暑さが和らぐ気がするのでしょうね)

シナモンの葉やクローブの軸をこんな風に使うとは知りませんでした。商品としては出荷できない(しない)部分だけれど、こんなに強い風味があるとは驚きです。
インドネシアでは昔からある飲み物なのかな。
買いだめしておきたいほどの美味しさでした。


ダンナサマのお買い物センスは最近ぐっと向上しているような気がします。
私のツボを押さえた素敵なお土産の選択。嬉しいなあ。
ダンナサマへ:私好みのものをありがとうございました。またよろしくね☆

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四物(漢方スープ)

2009-12-15 | +お茶・お酒

これまで十全大補湯四神湯を紹介しましたが、漢方スープをもう1つご紹介しますね。
「四物湯」です。
スープ(食品)としてだけでなく、薬としても売られているもので、漢方薬剤(錠剤)がツムラなどから出ています(薬剤の説明は「おくすり110番」のこちら)。

もっぱら女性用(生理不順、更年期障害、貧血、冷え性、主婦湿疹)の処方らしく、これが美味しい、とダンナサマが言ったら、台湾の知人は「ええっ!貴方が飲むんですか?胸が大きくなってオカマになっちゃったりして」みたいなことを言われました。
でもまあ、「体をあたため、貧血症状を改善する」らしいので、女性専用という訳でもないんじゃないかな?

薬として飲む場合は、禁忌症や副作用など注意点があるようですが、食品としてスープで(多分濃度も薄いでしょうし)頂くので、それほど気にしていません。

基本の組成は、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、熟地黄(じゅくじおう)です。
台湾では、食料品店や市場などでも売っていますが、今回は、漢方医院(お医者さんと薬剤師さんがいるところ)で作ってもらいました。

配合を書いたノートは漢字だし(当然ですが)、それぞれの素材を缶から取り出して計ってくれて、なんだか魔法使いの弟子になったようです(薬剤師さんたちはみんな白衣を着て現代的ですが)。

2009/11/07四物湯
四物湯



中身を見てみると、規定の4種類(★印)以外にも色々入っています。

●成分
(外側上から時計回り)
紅棗(ナツメ) 中央上の赤くて丸いもの
枸杞子  中央上の赤くて小さい細長いもの
(名前不明)薄紙のようなひらひらしたもの
★川きゅう(センキュウ) 4時半の方向の屋久杉の年輪みたいなもの。
★芍薬? 5時の方向の木の枝のようなもの
(名前不明)6時の方向の細い木の枝のようなもの。こちらが(も)芍薬か?
★当帰(トウキ)? 7時の方向の、枝別れした根のようなもの。
黄耆(オウギ)  8時の方向の、黄色いスライス?
(名前不明)こちらが当帰(トウキ)か? 9時の方向のザラザラしたスライス
党参(トウジン) 6時の方向。キキョウ科の植物の根。

(中央上から時計回り)
★熟地黄(ジオウ) 真ん中の黒い固まり。
桂皮(ケイヒ)かな?  シナモンやカシアのことですよね。
(名前不明) ねとねとしたものが表面に付いた枝?根?

●働き
血液循環をよくして、体をあたためる作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。 どちらかというと女性向けで、冷え症で貧血気味、顔色が悪く、皮膚や唇がかさつく人に向きます。具体的には、生理不順や生理痛、更年期障害、貧血症状、冷え症、しもやけ、しみ、指掌角皮症(主婦湿疹)などに適応します。


2009/11/07四物

生薬のうち、クコ以外を鍋に入れます。
クコは煮くずれないように、スープが出来上がってから。

この写真では鍋にざらざらと入れてしまいましたが、後でナツメ以外のものを袋に詰め直しました。
(棗は果肉を食べるので具扱い)

2009/11/07四物

豚バラ肉や鶏の骨付き肉など、骨付きのお肉と一緒にコトコト煮出します。出来上がりのスープは、こんな風に黒くなります。いわゆる漢方薬臭さはなく、ほんわかいい香りに感じます。

左上にぽっかり浮かんでいるのが生薬入りの袋です。

十全大補湯より、染みわたるような美味しさに感じます。

■■四物湯レシピ
■材料
薬剤セット
肉類(豚バラ肉、鶏骨付き肉など骨付きだとダシが出てよい)
(肉の下茹で用)生姜・葱・酒 
ベジタリアンの場合:ゴボウ、蓮根、山芋などの煮崩れにくい根菜を適宜。もしくは何もなしでもよい。
生姜
日本酒(または焼酎でも)

■作り方
(1)鍋に下ゆで用材料と水を入れて沸かし、肉をさっと茹で、水でゆすぐ。
この茹で湯は使わない。
(2)薬剤は、さっと冷水でゆすぐ(私は買ってきたときに入れてくれた袋のまま使って、特にゆすがないことが多いです)。
(3)大きめのお茶パックのようなものがあれば、薬剤を袋に入れる。ナツメとクコの実は食べられるので袋から出しておく。
(4)鍋に肉(もしくは野菜)、生姜、水(蒸発するのでたっぷりめ)、薬剤、酒を入れ、火にかける。
沸騰するまでは強火で、沸騰したら適宜アクをすくい、極弱火にして1時間弱程度、肉が軟らかくなるまで煮る。最後に塩で調味する。
(5)肉と、スープ(液体部分)、食べられる薬剤を盛りつける。 

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四神湯

2009-10-29 | +お茶・お酒

漢方スープをもうひとつ。
これは四神湯(ししんとう) 。

検索してみると、薬というよりスープとしてよく親しまれているようです。 台湾の屋台料理のページが沢山ヒットします。
豚モツ(腸)を茹でたものと合わせるのが一般的なようです。
私はスーパーで茹でたモツを買ってきて、それを更に1度茹でこぼしてから使います。
出来上がりは、白濁したスープになります。


2009/5/1四神湯

2009/5/1四神湯
四神湯


■■四神湯レシピ
■材料
四神湯の薬剤詰め合わせ
豚腸(ホルモンとして茹でて売っているもの)
ベジタリアン仕様の場合:
 ゴボウや蓮根などの根菜・・・適宜微塵切り
日本酒 (なければ使わなくてもよい)

■作り方
(1)豚モツを、念のため一度お酒・生姜・葱を入れたお湯で茹で、水洗いして臭みを抜いておく。
(2)四神湯の薬剤を、一度冷水でさっとゆすぐ。
(3)鍋に薬剤と水、豚腸、日本酒大さじ1を入れ、具が柔らかくなるまで煮る。
塩適量で調味する。
(4)スープと具材を一緒にもりつける。薬剤のうち、多少固いものもあるが、基本的には全て食べられる。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

こちらのHPを参考にして効能や成分を書いてみます。

■成分
伏苓(ブクリョウ) 写真下、大きな白いもの。
淮山(ワイサン) ヤマイモ、長芋のこと。山薬(サンヤク)。写真上白くて楕円形。
蓮子(レンシ) 蓮の実を蒸乾させたもの。写真下、左から2つ目上。
芡實(ケツジツ?) オニバスの実。写真下、左から2つ目下。
薏仁(ヨクイニン) ハトムギのこと。写真下、一番左。

ほかにも3つ写っていますが、何だろう?
真ん中の皮むきアーモンドのようなもの。杏仁かな。
右の木のスライスのようなもの。
右上の、枝状のもの。

■効果
胃腸が弱い方や精神不安定、風邪引き易い方にお薦めです。精神安定、また胃腸の消化機能を強くし、気管等抵抗力を強める効能があります。

-------------------

これがですね、より薬っぽい「十全大補湯」より何だか効くような気がするのですよ。
飲んだ直後から、身体がぽかぽかと温かくなり、ダンナサマも私も、ちょっと饒舌になった気がします。(元気になった感じ)。
血圧が上がったのかな?

表面が茶色い芡實(ケツジツ?) は少し苦かった気がしますが、後のハトムギや蓮の実、ナッツっぽいものは食べてしまえます。なのでカロリー的には十全大補湯よりかなり高くなることは確か。でもカロリーを摂取した以上の効能がある気がします。

コメント (4)
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十全大補湯

2009-10-28 | +お茶・お酒

台湾に行くことがあると、漢方スープミックスを買ってくることにしています。
市場やスーパーでも売っているけれど、先日(だいぶ前)はなんと漢方医院に連れて行って頂き、直接(?)買ってきました。色々な薬剤を取り出しては計量している様子は少しワクワクします。

何種類か買ったので、それぞれパックを解体して記念写真を撮っておこうと思います。

これは十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) 。

2009/9/15十全大補湯
十全大補湯


「おくすり110番」の十全大補湯のページを参考にして効能や成分を書いてみます。

●成分
当帰(トウキ) 3時の方向の、枝別れした根のようなもの?
川きゅう(センキュウ) 4時半の方向の屋久杉の年輪みたいなもの。
芍薬(シャクヤク) 9時の方向の、細い木の枝を斜め薄切りにしたもの?
地黄(ジオウ) 真ん中の黒い固まり。
蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
茯苓(ブクリョウ)  10時の方向の白いもの(多分)
人参(ニンジン) 真ん中のゴボウを斜め薄切りにしたようなもの?
桂皮(ケイヒ)  7時の方向の茶色いもの。シナモンやカシアのことですよね。
黄耆(オウギ)  1時の方向の、黄色いスライス?
甘草(カンゾウ) どれだろ?

写真には次のものも見えます。
党参(トウジン) 6時の方向。キキョウ科の植物の根。
紅棗(ナツメ) 中央上の赤くて丸いもの
クコ   中央上の赤くて小さい細長いもの


●働き
十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)という方剤です。体力と気力を補い、元気をとりもどすのを助けます。冷え症で貧血気味、顔色が悪く、疲労衰弱がひどいとき、あるいは病中・病後、手術後などで体力が弱っているときに用います。

●組成
漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。十全大補湯の構成生薬は、体によい下記の10種類です。血行をよくして貧血症状を改善する“当帰”や“川きゅう”、“地黄”をはじめ、滋養強壮作用のある“人参”や“黄耆”、水分循環をよくする“蒼朮”や“茯苓”などが配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

---------

薬として飲む訳ではないので、まあおおざっぱに、骨付き肉(豚バラや鶏など)と煮込んでスープにして頂きます。黒っぽいスープになります。
塩をややしっかり目にするのがコツかな。塩気がないと、本当に薬みたい・・・。




■■十全大補湯レシピ
■材料
薬剤セット
肉類(豚バラ肉、鶏骨付き肉など骨付きだとダシが出てよい)
(肉の下茹で用)生姜・葱・酒 
ベジタリアンの場合:ゴボウ、蓮根、山芋などの煮崩れにくい根菜を適宜。もしくは何もなしでもよい。
生姜
日本酒(または焼酎でも)

■作り方
(1)鍋に下ゆで用材料と水を入れて沸かし、肉をさっと茹で、水でゆすぐ。
この茹で湯は使わない。
(2)薬剤は、さっと冷水でゆすぐ(私は買ってきたときに入れてくれた袋のまま使って、特にゆすがないことが多いです)。
(3)大きめのお茶パックのようなものがあれば、薬剤を袋に入れる。ナツメとくこの実は食べられるので袋から出しておく。
(4)鍋に肉(もしくは野菜)、生姜、水(蒸発するのでたっぷりめ)、薬剤、酒を入れ、火にかける。
沸騰するまでは強火で、沸騰したら適宜アクをすくい、極弱火にして1時間弱程度、肉が軟らかくなるまで煮る。最後に塩で調味する。
(5)肉と、スープ(液体部分)、食べられる薬剤を盛りつける。 


■■参考情報 
(1) スープの作り方はこちらも写真入りで参考になります

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大麦コーヒー

2009-02-02 | +お茶・お酒
もひとつ、珍しい食材をご紹介しますね。
 
2009/1/25

ORZOと書いてあるので、麦関係・・・


麦パスタかな?








でも違います。

2009/1/25 なんとコーヒーなのです!(ふみえさんありがとうございます)

ひとりあて水250mlとオルゾ・コーヒー大さじ2をあわせて火にかけ、沸騰したら火を止めて30~1分置いて、茶こしで漉す、という作り方です。
2008/1/18

作ってみました。
とても濃くて黒い色になります。

飲んでみると、なんと
麦茶!

「プリンに醤油をかけるとウニの味」と同じ系統の裏技に、「麦茶に砂糖とミルクを入れるとミルクコーヒーの味」というものがありますが、正攻法でそれをやっている訳です。

2008/1/18

(外国人は麦茶の味を知らないからそうは思わないかもしれないけど・・・。)

かなり濃いので、お湯で薄め、ミルクも入れてみました。
左がインスタントコーヒー、右がオルゾ・コーヒー。

深炒りコーヒーのように、ほろ苦く香ばしいタイプの味です。



これを飲んで思い出したのが、年越しパーティでのウェイドさん(アメリカ人・日本語堪能)の言葉。
日本で一番衝撃的だった食べ物・飲み物は何ですか?という質問に、即座に返ってきたこたえが
「あったかい麦茶。」
新潟で飲んで、今まで飲んだことのない飲み物の味に大変ショックを受けたそうです

この予想外の答えに一同びっくりでした。(みんな、納豆とか梅干しとか塩辛とか、通常外国人に好まれないものを予想してたはず)


ウェイドさんにこのオルゾ・コーヒーを飲んでみてもらいたかったな・・・。
外国人の味覚には、コーヒーなのか麦茶なのか。


このオルゾ・コーヒーは、カフェインの取りすぎを心配する人などに人気なのかな?
であれば、日本の麦茶を輸出できないものかしらん。
「オルゾ・コーヒー(薄口)」 てな感じで・・・。
コメント (2)
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ボージョレーじゃないけどヌーヴォー

2006-11-10 | +お茶・お酒
北千住の成城石井に立ち寄ってみた。そうしたら、グレートなサイズのワインが。

 
デラウェアの白ワイン



一升瓶なんですよ。そして値段が1750円。ワインボトルサイズもあったけれど1250円くらいだったかな。これは一升瓶のほうがお得では?

国産ワインって、普通、割高ですよね。
「おいしくて沢山飲めちゃう」か「もう一度は買わないかな」の判断基準しかない私にワインの味を云々する資格はないのだけれど、輸入ワインだったら1000円未満でも結構おいしいけれど、国産ではまず1000円以下というものはないような気がします。もしあったとしても、輸入ワインをブレンドしたような、あまりおいしくないもの。

山形でちょっと奮発して(といっても2000円ちょっとだったかな)地元産ワインを買ってみたこともあります。ナイアガラというぶどうの品種を使ったものでした。大変良い香りでおいしいのだけれど、非常に甘くて、食事の時に飲むワインではありませんでした。とっておきのデザートワインという位置づけかな。ダンナサマは甘口はそれほど好みではないみたいで、もう一度買おうという話は出ませんでした。

そういう訳でわが家のワイン在庫は輸入(安)ワインばかり。

もうすぐ解禁になるボージョレ・ヌーボーも我が家では地位が低い。
なんといっても、空輸されるだけあって、高いですよね?
1ヶ月後には約1000円安い値段で出回るけれど、そのころには世間の新酒熱もさめているし。

めったに買わない国産、そして新酒ワイン。なのにとてもお買い得、ということでこの1升びん買ってしまいました。もしかしたらすごく甘口かもしれないけれど、そうしたらフルーツのコンポートにぴったり!

飲んでみました。

これはおいしい。甘口ではなくて、普通に食事にあわせて飲めるワインでした。
この味でこの値段はお買い得。
結局ワインとして全部飲んでしまいました。

しまった、洋ナシ買ってあったのに。
コメント (6)
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