採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

グラス・カップ類収納引き出し試作~ブルムスライドレール取り付け

2016-11-21 | +自宅 家具等製作・改良

ただいま絶賛柿剥き中ですが、柿作業が始まる前、こんな工作をしていました。
 

blumスライドレール

台所の食器や鍋の置き方を変えたら、グラス類が台所からはみだしてしまいました。
(収納量ではなく、取り出しやすさ、戻しやすさに重点を置いて、鍋は重ねない、食器は一種類のものだけ重ね、余裕をもって並べる、としたのです)

とりあえずこの昔の食器棚の上段を、更に背を低くしてここに置いていました。
棚板の奥行きはたった23cmなのですが、腰より低い棚のせいか、前から2個までしか活用できません。(奥は全然使わない)

引き出しタイプだったらいいのかも、と思っていました。
でも引き出しは、箱をいくつも作るのが結構面倒。
木製のばんじゅうとか、既存の引き出しを流用できないかしら?ヤフオクを検索しても、送料を考えるとそれほどお得ではないです。
そうだ!、と、近所のリサイクルショップを見に行ったら、いいものをみつけました。 

blumスライドレール

それがこちら。
ネジの頭など全然見えない綺麗な作りの木の箱です。 
(自分でつくったらこうはいきません) 

blumスライドレール

もともとは、こんな家具の引き出しです。
分かる人には分かるかな、着物用箪笥です。前には布を垂らして使うような仕様でした。
引き出し5段ついて5000円くらい。引き出し1段、千円ならお得よね?
で、引き出しの箱だけじゃなくて、外側のキャビネットも流用出来るかも☆と欲を出したのが間違い。後から苦労します。 

blumスライドレール

今回は、前から使ってみたかったこのスライドレールを買ってしまいました。
キャビネット側にとりつけて、引き出し底面を支える、というもの。引き出し側面に金具が見えずスマートです。お高い家具にはだいたいこれが使われています。

べらぼうに高価な金物なのですが、ええいっ、と買ってしまいました。 

blumスライドレール

まずは引き出し箱の加工。
後ろ側両端を切り欠く必要があります。
数本ノコで切り目を入れ・・・ 

blumスライドレール

パキパキ折ります。
あとはこの凸凹をカッターで削ります。
(父からノミを借りてくればよかった・・)

blumスライドレール

引き出し背面には穴を。

blumスライドレール

この穴に、このでっぱりを差し込むのだそうです。

blumスライドレール

引き出しの裏側、前の方にはこんなパーツをとりつけます。
前板に斜め方向にネジ留めするのですが、今回は出来合いの箱を使ったためスライドレール規定のサイズではないため、ベニヤをかませました。(普通はレールにあわせて箱を作るので、こんなことにはならないと思います) 

blumスライドレール

レールはオレンジ色のパーツにカチャっと嵌るようになっています。
嵌めてみるとこんな感じ。
ふむ。
レールはキャビネット側にとりつけ、あとから箱を嵌め込むことになります。 

これを、各箱左右2箇所×箱の数。
とはいえ、さほど大変ではないです。

ひどかったのがキャビネット。
一番だめなのは私がちゃんと説明書を印刷していなかったこと。
PC画面で眺めながらだと、見落としがあります・・・。

【重要】 キャビネット内寸幅=引き出し内寸幅+42

これを見落としたまま、ごそごそ作業をすすめていました。

blumスライドレール

もともとの内側。
この段々を取り外して、あと全体の高さも低くしたいです。

blumスライドレール

内貼りのベニヤごとはずしたのですが、しっかりボンドで糊付けされていて、それはもう大変。
ネジだけで組み立てられている(例えば)IKEAの家具って素晴らしい!・・と家具職人さんが聞いたらグーでパンチされそうなことを思いながら分解していきました。

リビングがそこらじゅう木片だらけ。 


高さを低くするため、下端をジグソーでカット。(本当はもっと低くしたかったけれど、まずは使いやすそうな高さでテスト)
框組の側板だったので切りっぱなしという訳にもいかず、ベニヤは別途切り直して下端の枠をはめ直しました。
剥がした内側には、安いベニヤを買ってきてネジ留め。

更に、引き出しの間隔を××mmにするには、ネジの位置が○○mm・・と、ものすごい時間をかけて計算。
印をつけて、1段分のレールをネジ留めして、さて、引き出しをはめてみようとしたら・・・・

嵌りません。

マニュアルを読み直すと、先程書いたように、必要なキャビネット内寸幅は、引き出し内寸幅+42mm。
計ってみると8mm程足りません。
それでは嵌るわけがない。

板を4枚(上下左右)と背板を買ってきて新たにキャビネットを作るのが一番早そうですが、 框組の側板も作り直し、計算して印までつけたのに、なんか悔しい。あと、高さもこれでいいか、自信ないし・・・。
このキャビネットで少なくとも引き出しが嵌るようにテストしてみたいです。

せっかく廃材を片付け、掃除機もかけて綺麗にしたリビングなのですが、再びキャビネットを大々的に解体。
天板と側板と背板と底板をバラします。(要するにバラバラ。またゴミやら木片がいっぱい出ます)
天板が数ミリ、側板より出っ張っている構造だったのを、片方は天板ギリギリ、片方は天板よりちょっと出っ張るくらいに組み直しました。
底板は、先代食器棚の棚板を必要な長さにカットしてネジ留め。
背板は5ミリも拡幅できるような余裕はなく、宙ぶらりんな状態を、角材をかませて無理矢理側板と固定(しかも角材は割れた)。
フランケン・シュタインの怪物みたいにひどいことになりつつ、なんとか箱形に復活。

引き出しを嵌めてみると、今度は嵌る~。やった~。

キャビネットの高さ、および引き出し各段の高さチェックのため、4段ともとりつけてみます。 

 

写真あとで

取っ手はなく、前板に手をかけて引き出す方式で、隙間の空いた引き出し。
(ピッタリ閉じた前板の方がカッコイイし、隙間があるとホコリも入りますが、中味がちらっと見えるのが私には楽で戻しやすいので・・) 

blumスライドレール

グラス・酒器類は、この一段に収まりました。
棚と違ってどれも取り出しやすくなりました。
次の段はカップ。
その下は醤油小皿など。
再下段は背の高いワイングラス。 

blumスライドレール

側面からはレールが見えませんが、前板の下から例のオレンジ色のパーツがチラリと見えます。
(立った角度からなら見えないけれど)
下方向に長い、新たな前板をつければ見えなくなると思います。でも気にならないので箱を直す予定は当面なし。

ツギハギよれよれのキャビネットの強度は、かなり心配。
洋服でいうと白生地・しつけ糸での仮縫い、という状態。
しばらくテストで使ってみて、高さがこれでいいようなら板を買ってきて、丈夫なキャビネットに作り直したいです。
(いつになることか・・・)  


もうひとつ、自力では如何ともし難い問題もありました。
ブルムスライドレールには、ソフトクローズ、という機能がついています。
これが曲者。
数センチくらいまで閉めると、あとは自動でそっと閉まってくれる、というと聞こえはいいですが、なんと、開けるとき、かなり固いのです。
いつも使っているホームセンターの3段引きレールは軽く力をかけただけでするっと開くのですが、これは意識して強く(でも強すぎないように)力を入れる必要があります。開けるとき、不用意に「ふんぬっ」と力を加えるすぎると、その勢い余って中味が揺れてしまいます。
これは好みとはいえないです・・・。
すごく高価な金物なのに・・・。結構ショック。

しかも、しゅるっと乱暴に引き出しを閉めてもゆっくり閉まる、という訳ではなく、ソフトクローズ機構が追いつかずに、普通の引き出しを乱暴に閉めたとき同様、がっしゃん、となります。
(普通の引き出しは、一番奥にあたることでストップがかかるけれど、これの場合はソフトクローズの区間にきたときに急ブレーキがかかることになる)
開けるときも閉めるときも気を遣わないといけないなんて、何だかなあ。
そのうち慣れるといいのだけれど・・・。 

だから、最近は、プッシュオープン、という機構があるのかも。 
でも、引き出しを開けたいときに、「押す」、という動作は、なんか抵抗があるなあ・・・。
重たいものをのせても滑らかに動くのは快適なのですが。
同じブルムのレールで、ソフトクローズ機構がないものってないのかな。 



コメント (6)
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