ヤマブキ(山吹)
<バラ科ヤマブキ属>
山地の谷川沿い等、湿った所に普通に生えるほか、
庭などに広く植えられている落葉低木。
地下茎を伸ばして増え、
根元から群がって生える。
茎や枝ははじめ緑色だが、やがて木質化する。
葉は互生し、倒卵形で先はとがり、
ふちはぎざぎざがある。
前年枝から伸びた先に鮮黄色の花を1個開く。
花弁は5個あり、、雄蕊は多数。
↓ヤエヤマブキ(八重山吹)
ヤマブキの八重咲きの園芸品種
雄蕊、雌蕊が退化しているので、実がつかない。
太田道灌の「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」
の山吹は、八重山吹の事である。
↓シロヤマブキ
<俳句歳時記>春
山吹(やまぶき)
山吹の大青空にむせにけり 只野 柯舟
ほろほろと山吹散るか瀧の音 松尾 芭蕉
碑に山吹一枝走り出し 上野 奏
山吹の雨に鈴振る母の逝く 川崎 武子
空腹の自転車が逃げてゆく山吹 三浦 北曲