ボントクタデ(凡篤蓼)とアキノウナギツカミ(秋鰻攫)
ボントクタデ(凡篤蓼)
<タデ科イヌタデ属>
水辺や湿地に生える1年草。
和名のボントクはボンツク(愚鈍者)の意味で、
ホンタデは葉に辛みがあるが、葉に辛みが無いのでつけられた。
茎は高さ50~100センチになり、
紅紫色に染まる。
葉は広披針形で長さ5~10センチ、
両面の脈上に伏毛があり、表面には黒点がでる。
鞘状の托葉は筒形でふちに長い毛がある。
花穂は長さ5~12センチで、先は垂れてまばらに花をつける。
アキノウナギツカミ(秋鰻攫)
<タデ科イヌタデ属>
湿地や田の溝に生え、
休耕田などで1面に群生することがある。
茎に下向きの短い刺がたくさんあり、
「ぬるぬるしたウナギでもつかめる」と言うたとえから名前が付いた。
枝先に十数個の小花が固まってつく。
淡紅色の花弁に見えるのは、実は萼で花弁はない。
花後、萼が黒い果実を包むように花を包む。
茎の下部は地を這い、上部は這いあがる。
草丈は60~100センチ。
葉は細長く、長さ5~10センチで、互生する。
☆葉の基部が矢じり形に張り出して茎を抱く。
(葉のこの特徴でアキノウナギツカミと見分けられる。)
茎には逆向きの刺が生えていて、
この刺で他の植物などに引っ掛かりながら茎を伸ばし、
枝を分けて広がる。