ナンザンスミレ(南山菫)
<スミレ科スミレ属>
石組みの上の方に一輪鮮やかな紅紫色で咲いていたので、とても目立った。
覗き見するように背伸びして、写真を撮った。
冷静に下を見たら、石垣の下の方にも咲いていました。
花は白色~ピンク色の濃いものがある。
大陸系のスミレとして対馬半島にのみ分布するとある。
ヒゴスミレの基準種とされているもので、
エイザンスミレとヒゴスミレの中間的な形態をしている。
萼片の付属体には2~3の切れ込みがある。
葉は掌状に分裂。普通3全裂し、外側2裂片の基部で2全裂または、
深裂して5全裂のように見える。
葉の裂片の先端近くの幅がエイザンスミレやヒゴスミレより少し広い。
俳句は晩春の花冷(はなびえ)で。
桜冷(桜冷え)とも使う。
花冷えや剥落しるき襖の絵 水原 秋櫻子
花冷えの昼過ぎて海ひろくなる 松村 蒼石
花冷えや膝にひろげしいなりずし 野口 里井