都響の第887回 定期演奏会Cシリーズは、 【スッペ&オッフェンバック生誕200年記念】
指揮/フィリップ・フォン・シュタイネッカー
チェロ/エドガー・モロー
曲 目
スッペ:喜歌劇『軽騎兵』序曲
オッフェンバック:チェロ協奏曲 ト長調《軍隊風》(日本初演)
スッペ:喜歌劇『美しきガラテア』序曲
オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より「間奏曲」「舟歌」
オッフェンバック:喜歌劇『天国と地獄』序曲
スッペとオッフェンバックという喜歌劇の2大作曲家の生誕200年を記念して、有名な序曲集をと言うわけで、クラシック音楽に興味を持ち始めて、最初に買ったレコードに収録されている曲集と言った感じのコンサート。
久しぶりに、美しくて抒情的なホフマンの舟歌を聴いて、むかし、ベルリンとロンドンのオペラハウスで観て聴いたオッフェンバックの「ホフマン物語 Les Contes d'Hoffmann」の舞台を思い出した。
喜歌劇『天国と地獄』序曲 ともなれば、浮かれる前に、一列に並んで腕を組んだ美女ダンサーたちがスカートを捲り上げて軽快に踊るフレンチカンカンの情景が、真っ先に浮かんでくるのだが、これは後世の振り付けで、オッフェンバックは知らなかったと言うのが面白い。
こんな時に、直ぐに、パリのリドやムーランルージュの華やかなショーを思い出して楽しめると言うのも、悪い癖かと思うのだが、音楽そのものが良く理解できていないと、ムードで味わうしか仕方がないと慰めている。
とにかく、暑いのか涼しいのか分からないような季節の変わり目のけだるい午後のひと時、こんなクラシック音楽で楽しめるのは、格好の娯楽である。
興味深かったのは演奏時間45分もある大曲オッフェンバックのチェロ協奏曲で、勿論、私など、知らなかったし、聞いたこともない。
最近この曲を録音したばかりという若き名手エドガー・モローを独奏に迎え、超絶技巧と個性際立つチェロをオーケストラが表情豊かに盛り立てるオッフェンバックの協奏曲は、一遍のオペレッタを聴いているかのような変化と華やかさ。ハンブルク出身で自らもチェロ奏者でもあった指揮者シュタイネッカーは、古楽オーケストラや歌劇場での経験も豊富なだけに、生き生きと聴かせてくれることであろうと言う触れ込みであったが、喜歌劇の作曲家の曲と言った雰囲気ではなく、素晴らしいチェロ協奏曲であった。
昔よく聴いたロストロポーヴィチよりは、フルニエの演奏を聴きたいと思ったのだが、そんな感じであった。
アンコール曲は バッハ 無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調調BWV1009より IV Sarabande
指揮/フィリップ・フォン・シュタイネッカー
チェロ/エドガー・モロー
曲 目
スッペ:喜歌劇『軽騎兵』序曲
オッフェンバック:チェロ協奏曲 ト長調《軍隊風》(日本初演)
スッペ:喜歌劇『美しきガラテア』序曲
オッフェンバック:歌劇『ホフマン物語』より「間奏曲」「舟歌」
オッフェンバック:喜歌劇『天国と地獄』序曲
スッペとオッフェンバックという喜歌劇の2大作曲家の生誕200年を記念して、有名な序曲集をと言うわけで、クラシック音楽に興味を持ち始めて、最初に買ったレコードに収録されている曲集と言った感じのコンサート。
久しぶりに、美しくて抒情的なホフマンの舟歌を聴いて、むかし、ベルリンとロンドンのオペラハウスで観て聴いたオッフェンバックの「ホフマン物語 Les Contes d'Hoffmann」の舞台を思い出した。
喜歌劇『天国と地獄』序曲 ともなれば、浮かれる前に、一列に並んで腕を組んだ美女ダンサーたちがスカートを捲り上げて軽快に踊るフレンチカンカンの情景が、真っ先に浮かんでくるのだが、これは後世の振り付けで、オッフェンバックは知らなかったと言うのが面白い。
こんな時に、直ぐに、パリのリドやムーランルージュの華やかなショーを思い出して楽しめると言うのも、悪い癖かと思うのだが、音楽そのものが良く理解できていないと、ムードで味わうしか仕方がないと慰めている。
とにかく、暑いのか涼しいのか分からないような季節の変わり目のけだるい午後のひと時、こんなクラシック音楽で楽しめるのは、格好の娯楽である。
興味深かったのは演奏時間45分もある大曲オッフェンバックのチェロ協奏曲で、勿論、私など、知らなかったし、聞いたこともない。
最近この曲を録音したばかりという若き名手エドガー・モローを独奏に迎え、超絶技巧と個性際立つチェロをオーケストラが表情豊かに盛り立てるオッフェンバックの協奏曲は、一遍のオペレッタを聴いているかのような変化と華やかさ。ハンブルク出身で自らもチェロ奏者でもあった指揮者シュタイネッカーは、古楽オーケストラや歌劇場での経験も豊富なだけに、生き生きと聴かせてくれることであろうと言う触れ込みであったが、喜歌劇の作曲家の曲と言った雰囲気ではなく、素晴らしいチェロ協奏曲であった。
昔よく聴いたロストロポーヴィチよりは、フルニエの演奏を聴きたいと思ったのだが、そんな感じであった。
アンコール曲は バッハ 無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調調BWV1009より IV Sarabande