熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

庭仕事と野鳥

2006年12月28日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   年末なので庭の雑草抜きなどを始めたが、久しぶりに使わない筋肉を動かすので何となく疲れるが、それでも冷たい風に吹かれていると気持ちが良い。
   随分寒くなったが、葉が落ちて裸になったと思っていた木々には、もう既に新しい芽が芽吹き始めている。ムラサキシキブや萩、山吹などの残った枯れ枝を見ると新芽が出ていて、短く剪定するのを逡巡してしまう。
   それに、クレマチスの枯れた蔓にも芽がでており、これも切って剪定した方が良いのが分かっていても、ついつい気が引けて残しておく。結局、こんなことが続いて庭が込んで乱雑になってしまうのだが仕方がない。
   
   雑草を取るために地面を掘り起こしていると、後から、腹がオレンジがかった茶色のアカハラがやって来て土の表面を突付き始めた。
   ミミズや土中の虫を探しているのかもしれない。
   その後、しばらくして、アカハラに良く似た少しスマートな小型の茶色の小鳥ジョウビタキが飛んで来た。
   はい寒椿の枝を渡っていたかと思うと垣根に移ったり敏捷に動き回る。
   地面に下りてアカハラのように土を掘り返して昆虫を探している。

   隣の敷地の砂利を敷いた庭には、ハクセキレイやムクドリが下りてきて小石を起こしながら歩いている。木が多くて芝生のある緑の多い私の庭には、何故かこの鳥達は近づかない。
   ハクセキレイは、刈り取りの終わった水田や川の畔に行くと良く見かけるが、コンクリートの急坂を器用に歩くのを見て驚いた。

   庭の木の実は殆ど小鳥に食べられてなくなってしまった。
   最後まで残っていた万両の実がなくなって大分経つが、地面に這いつくばっていたようなヤブランの黒い実も殆どなくなってしまった。
   その小鳥達のお陰で、結構、色々な小さな苗が地面から顔を出す。
   一番多いのは万両の苗で、可なり沢山出てくるが何故か大きく育つのはそんなに多くはない。

   木の実や花の蜜を好んでやって来るのがメジロとヒヨドリで、実を殆ど食べ尽くしたので、今は、花の蜜を吸うために椿をアタックしている。
   鋭い嘴で花を啄ばむので花が落ちたり花弁に傷がつき、花の写真を撮れないので困っているが、か弱い椿の木に足をかけて羽をバタつかせながら上手く蜜を吸っている。

   私が近づくと鳥達は逃げて行くが、庭仕事をした後で、ゆっくりと庭のイスに座ってダージリンの香りを楽しみながら憩っていると、安心したのかお構いなしに私の存在など忘れてしまって自由に花を啄ばみ庭土を掘り返し始める。
   
   先日、NHKテレビの「ターシャの贈り物」で、ターシャ・チューダーが、凍死寸前で迷い込んで来たのを蘇らせて育てている鳩を膝の上にのせて頭を指先で撫でている姿を放映していたが、野鳥でも場合によっては人と共生出来るのであろう。
   私は、庭の花も木の実も小鳥達の思うままに任せて放任しているのだが、そのために小鳥達が訪れて来てくれるのかも知れない。
   ロンドンのキューガーデンでベンチに座って休んでいると、イギリス・駒鳥が飛んで来て側の小枝に止まったので、カメラを構えてシャッターを切った。
   EOSに200ミリの望遠レンズであったが可なり上手く撮れて面白い写真が出来た。
   30年以上も前に、サンパウロの公園で、ハチドリを135ミリのレンズで追って撮ったのが私の最初の野鳥写真だが、あまり近づけなかったけれど、このハミングバードは、羽を高速で羽ばたかせて静止しながら花に嘴を入て蜜を吸うのでピンと合わせがどうにか間に合った。
   ニコンF2で撮ったとは言え、大幅に引き伸ばしてやっと鑑賞出来る写真であった。
   
   
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