熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

春の香りが爽やかな新宿御苑

2006年03月18日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   晴れて爽やかな春日和になったかと思うと、大荒れの突風が吹き荒れる、とにかく落着かない春の天気であるが、確実に春が訪れて来ている。
   新宿御苑では、梅が今を盛りと咲き誇っている。

   新宿門を入ると、花を付け始めたハクモクレンの大木と紅白の梅の花が目につく。
   もう少しすると、広い芝生の向こうに櫻が咲き乱れてピクニックの人々で賑わう。
   
   ゆりのきレストランの前の梅の木の下には、白と黄色のラッパ水仙が咲いている。河津ざくらであろうか、鮮やかな黄緑の葉桜が梅の木の間のバックに浮かび上がって美しい。
キューガーデンでは、櫻の木の下に菜の花が咲き乱れていたが、相性が良いとそのマッチングが美しい。
   櫻は、何本かあるカンザクラの大木が満開で、シダレザクラがほころび、ソメイヨシノも少し膨らみ始めている。
   サンシュユのかなり大きくなった木の黄色い花が色鮮やかで、昔ブラジルで見たイペーの花を思い出した。

   日本庭園の中にある茶室の楽羽亭の庭とバックヤードの紅梅の梅が見ごろである。
   特に、前庭の年を経た古木は風格があり素晴しい。
   古代には花と言えば梅であったが、主役は櫻に変わってしまった。
   梅には櫻のように大木になって大きく枝を広げて咲く豪華さはないが、ツイストしたり苔むした古木の風情は格別である。
   やはり梅と言えば水戸の偕楽園である。久しく行っていないが、潮来まで高速で出かけて、田舎道を北に走って行ってみようかと思っているが、どうなることか。

   楽羽亭の裏庭の梅林を抜けると、椿の群生しているコーナーがある。
   普通のありふれたヤブツバキや雪椿ではなく園芸種の椿の大木が多く、丁度、花の季節で咲き乱れているが、特に珍しい椿の木はなかった。
   櫻の木の下では、台湾か中国の旅行者達が戯れて写真を撮っていたが、ここでは、アマチュアの熱心な写真好きが静かに椿の花にカメラを向けている。
   相変わらず、シニアのグループが、地面に張り付いて水仙を被写体に熱心に写真を撮っているが、みんな上等な一眼レフにマクロレンズをつけて接写している、若い先生がめだかの学校よろしく教えている、何か異様な感じである。

   新宿三丁目のドトールで、カフェラテとミラノサンドを買って新宿御苑に入り、春の陽気を楽しみながら散策して1時間半ほどで外に出た。
   この新宿御苑は、季節の移り変わりを感じるのには、東京で一番良いところだと思って時々訪れている。
   これからは、桜が開き始めると色々な春の花で装飾され、薔薇の季節まで散策が楽しくなる。
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