熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

枇杷の花

2007年11月17日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   一昨年庭植えにしたビワの木が2メートルくらいに育って、今年初めて沢山の花をつけた。
   白い一センチくらいの小さな花だが、上に向かって房状に沢山つけるので、実を生らせるのなら花を間引く必要があるらしい。
   しかし、どのように間引けば良いのか見当が付かないので、来春始めに小さな実をつけてから間引こうと思っている。
   ところで、良く見ていると、寒くなって来たと言うのに、少し小型の蜂のような虫が飛んできて密を吸うのであろうか、受粉の助けをしているらしい。
   
   私の庭には、果物と言うか食べられる実の生る木は、イチジクとブルーベリー、それにフェジョアの木があるが、フェジョアは、同じ種類の木なので花は沢山咲くが、実なりが少なく、それに、すぐに落ちて食用にはならない。
   それに、ブルーベリーもイチジクも、注意しないと鳥にやられるので、大概、鳥のおこぼれを頂くと言った調子になる。
   昨年、植木職人が剪定した所為であろうか、ゆずの木が、今年は花をつけなかったので、全く実が生らなくて、今年は、恒例の孫とのゆず湯が出来なくなった。
   
   実の生る木を庭に植えるためには、相当庭の広さに余裕がないとダメである。
   イチジクの木も四方八方に枝を広げたので、今年はばっさり切ってしまった。
   近所には、柿の木が多くて、今、たわわに沢山の実をつけているが、小学校の塀越しに植えられた木にも沢山実をつけていた(? 誰かが取って今はない)ので、どうも、柿は植えるだけで実が生り造作がないらしい。
   一昨年、知人が結婚記念に欲しいと言ったので、菩提寺の空き地にリンゴの木を種類を違えて3本庭植えたら、千葉でも実が生った。
   同じ様に、さくらんぼの木も種類を変えて5本植えたが、来年の春には実が生るであろうか。

   私のロンドンの家には大きなアメリカンチェリーの木があって、毎年沢山の実をたわわにつけたので、小枝を切って切花代わりに活けていた。
   最初、綺麗な立派な大粒の実を食べた時にはすっぱかったのでダメだと思っていたのだが、たまたま、花瓶に挿したさくらんぼを一つ戯れに口に含んだら、市販のさくらんぼの味と同じで美味しいことが分かった。摘み取って、数日おいて熟成しなければならならないことを知らなかったのである。
   果物屋の綺麗なさくらんぼがそれほど高くなかったし、それに、イギリスでは日本のように旬だとか言う感覚がない所為もあって、結局庭のさくらんぼは食べなかったが、10メートル以上の巨木だったので農家なら十分に商売が出来るほど毎年厖大な量の実が実っていた。
   これだけ大木になると、付近にさくらんぼの木はなかったのに、一本でも十分に受粉出来るようだが、花時に、昆虫が来ているようにも思えなかったのが不思議である。

   ところが、バナナのように青い時に摘み取って長い時間かかって熟成するものもあれば、果物によっては、木で熟成した実を食べるのが一番美味しいものもあって、区別が難しい。
   それに、肥料をやって丹精込めて育てないと美味しくならない果物もあるようで、例えば、南ヨーロッパには街路樹にオレンジが沢山植えられているが、あれは、拙くてそのままでは食べられないと聞いた。

   ところで、私の庭の木は、勿論、すべて出来るだけ剪定して小さく育てているのだが、多少、庭植えで果物らしきものを楽しめるのは、土地の安い千葉のトカイナカであるお陰である。
   若い時には、毎日の東京通勤が大変だったが、時間に余裕が出てくると、自然と向き合えるトカイナカも捨てたものではない。
   庭のナンテンの実も赤く色づき、シランの実も真っ黒になった。
   ジョウビタキも北の国から帰って来て敏捷に庭を飛び回っている。
   もう、冬がそこまで来ている。
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