![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/37/739d483c8ea68ab15ade176eec51a2b3.jpg)
見損なっていた映画の「ラ・ボエーム」(2008年製作/114分/ドイツ・オーストリア合作)が、NHKで放映されたので、鑑賞した。
私にとっては、映画を観ると言うよりは、オペラを観るオペラを聴くと言うのが目的で、ミミ(ソプラノ) -をアンナ・ネトレプコ、ロドルフォ(テノール) をローランド・ビリャソンが歌うという願ったり叶ったりのオペラ映画なので、大いに期待した。
監督等、キャスト等は、次の通り、
監督・脚本:ロバート・ドーンヘルム、指揮:ベルトラン・ド・ビリー、合唱:バイエルン放送合唱団、演奏:バイエルン放送交響楽団
ミミ(ソプラノ) - アンナ・ネトレプコ: お針子。
ロドルフォ(テノール) - ローランド・ビリャゾン: 詩人。
ムゼッタ(ソプラノ) - ニコル・キャベル: マルチェッロの恋人。
マルチェッロ(バリトン) - ジョージ・フォン・ベルゲン(声:ボアーズ・ダニエル): 画家。
映画なので、オペラの舞台とは異なって、かなり、雰囲気が違うのだが、実写のリアリズム感は秀逸で、音楽劇と行った感じのストーリー展開が捨てがたい。音楽は、プッチーニそのままだが、やはり映画なので、役者は、マルチェッロなどかなりの人物が入れ替わって、歌は本職のオペラ歌手のアフレコを利用しているのが面白い。
ミミのネトレプコも、ロドルフォのビリャソンも映画俳優並みに演技が上手く芝居を魅せてくれる。
オペラなら、指揮者が重要な役割を果たすのだが、映画は、監督が総てを仕切るので、表現の仕方が微妙に変る。
舞台設定は、METバージョンのゼフィレッリの演出を踏襲している感じで、お馴染みの雰囲気なのだが、定点鑑賞のオペラとは違って、アップで二重写しになったり、急に、映像がモノクロに切り替わったり、巧妙な映像技術の駆使で、視覚芸術としての魅力が増している。
METのゼフィレッリの演出舞台は、第二幕の豪華絢爛たるクラシックなパリの繁華街の賑わいなど、まさに、パーフォーマンスの極致とも言うべき素晴らしさで、今もそうだと思うが、METでは、何十年も定番舞台として生き続けているのだが、他の演出でも、これに触発されて華麗な舞台展開であるだけに、赤貧洗うが如しの中で必死に芸術を夢見て生き抜いてきたボヘミアンたちの悲劇を浮き彫りにして胸を打つ。
初めて観た「ラ・ボエーム」は、1970年代に上野でのイタリア・オペラであった。「ムゼッタのワルツ」の印象が強烈だったのか、アントニエッタ・グリエルミのコケティッシュな可愛いムゼッタだけ覚えており、METで何回かゼフィレッリの演出の舞台を観ており、やはり、これも、印象に残っているのは、イタリアの名ソプラノ・レナータ・スコットのムゼッタである。ロイヤル・オペラや他でも、「ラ・ボエーム」は、何度か劇場に行って、あの甘美で痺れるように美しいプッチーニ節に酔いしれて楽しんではきたが、個々の歌手や舞台については良く覚えては居ない。
私は、結構、オペラを観ていながら、最近は遠のいているので、残念ながら、アンナ・ネトレプコの舞台を直接劇場で観たことがなく、総ては、METライブビューイングでの印象である。しかし、2004年に、小澤征爾音楽塾オペラ「ラ・ボエーム」で、ムゼッタ役を演じたと言うことであるから、小澤オペラは必ず行っていたので、聴いているかも知れない。(このブログは、2005年3月からなので記録は残っていない。)
Official websiteを開くと、今、ウィーン国立歌劇場で、「マクベス夫人」を演じており、続いて、故郷のマリンスキー劇場でも歌うと言う。
1971年生まれだから、やっと、50才になったばかりで、世界中のトップ・オペラハウスを総ナメにして、そのレパートリーの広さには舌を巻く。
この映画の撮影時には、35を少し越えた頃であるから、歌もそうだが、美女の魅力満開である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c5/1b0e0076a61c664944a83a7690ef15fd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/0b/1b0b6e33b7820ccee26213627d699ab5.jpg)
ロドルフォのローランド・ビリャソン は、このブログの”文化三昧ミラノ・ロンドン旅・・・16 ロイヤル・オペラ、女王陛下の席から「リゴレット」”で紹介したように、素晴らしいマントヴァ公を聴いている。
第3幕ののアリア「女心の唄」を聴いて、初めて上野文化会館で聴いて感激したパバロッティの歌声とダブってしまって、感激しきりであった。
2005年に、ザルツブルグ音楽祭に、ネトレプコのヴィオレッタで、アルフレードを歌って喝采を浴びて、続いて、「愛の妙薬」で、ウィーン国立歌劇場で共演しており、この時期、共演の機会があって、この映画が企画されたのであろうか。しかし、ビリャソン は、2007年に、喉の調子を崩し、予定をキャンセルして、2009年に手術を受けているので、映画が撮影されたのは、丁度、その前であったのであろう。
その後、モーツアルトに精力的に取り組んだらしいが、最近、オペラ出演のニュースがないので、Official websiteを開いたら、
Directing La Sonnambula at Théâtre des Champs Elysées
ディレクター・デビューだということである。
マルチェッロは、歌手が黒衣なので、何とも言えないが、ムゼッタのニコル・キャベルのパンチの効いたエキゾチックでコケティッシュな演技が素晴らしかった。
特異な魅力を備えた風貌で表情が豊かなので、調べてみたら、
She is of African American, Korean and Caucasian ancestry, and was brought up in the California beach town of Ventura.As a child, she did not listen to classical music,・・・BBCカーディフ声楽コンクールで優勝した歌手で、イギリスデビュー、
オペラ劇場で聴きたいと思っている。
私にとっては、映画を観ると言うよりは、オペラを観るオペラを聴くと言うのが目的で、ミミ(ソプラノ) -をアンナ・ネトレプコ、ロドルフォ(テノール) をローランド・ビリャソンが歌うという願ったり叶ったりのオペラ映画なので、大いに期待した。
監督等、キャスト等は、次の通り、
監督・脚本:ロバート・ドーンヘルム、指揮:ベルトラン・ド・ビリー、合唱:バイエルン放送合唱団、演奏:バイエルン放送交響楽団
ミミ(ソプラノ) - アンナ・ネトレプコ: お針子。
ロドルフォ(テノール) - ローランド・ビリャゾン: 詩人。
ムゼッタ(ソプラノ) - ニコル・キャベル: マルチェッロの恋人。
マルチェッロ(バリトン) - ジョージ・フォン・ベルゲン(声:ボアーズ・ダニエル): 画家。
映画なので、オペラの舞台とは異なって、かなり、雰囲気が違うのだが、実写のリアリズム感は秀逸で、音楽劇と行った感じのストーリー展開が捨てがたい。音楽は、プッチーニそのままだが、やはり映画なので、役者は、マルチェッロなどかなりの人物が入れ替わって、歌は本職のオペラ歌手のアフレコを利用しているのが面白い。
ミミのネトレプコも、ロドルフォのビリャソンも映画俳優並みに演技が上手く芝居を魅せてくれる。
オペラなら、指揮者が重要な役割を果たすのだが、映画は、監督が総てを仕切るので、表現の仕方が微妙に変る。
舞台設定は、METバージョンのゼフィレッリの演出を踏襲している感じで、お馴染みの雰囲気なのだが、定点鑑賞のオペラとは違って、アップで二重写しになったり、急に、映像がモノクロに切り替わったり、巧妙な映像技術の駆使で、視覚芸術としての魅力が増している。
METのゼフィレッリの演出舞台は、第二幕の豪華絢爛たるクラシックなパリの繁華街の賑わいなど、まさに、パーフォーマンスの極致とも言うべき素晴らしさで、今もそうだと思うが、METでは、何十年も定番舞台として生き続けているのだが、他の演出でも、これに触発されて華麗な舞台展開であるだけに、赤貧洗うが如しの中で必死に芸術を夢見て生き抜いてきたボヘミアンたちの悲劇を浮き彫りにして胸を打つ。
初めて観た「ラ・ボエーム」は、1970年代に上野でのイタリア・オペラであった。「ムゼッタのワルツ」の印象が強烈だったのか、アントニエッタ・グリエルミのコケティッシュな可愛いムゼッタだけ覚えており、METで何回かゼフィレッリの演出の舞台を観ており、やはり、これも、印象に残っているのは、イタリアの名ソプラノ・レナータ・スコットのムゼッタである。ロイヤル・オペラや他でも、「ラ・ボエーム」は、何度か劇場に行って、あの甘美で痺れるように美しいプッチーニ節に酔いしれて楽しんではきたが、個々の歌手や舞台については良く覚えては居ない。
私は、結構、オペラを観ていながら、最近は遠のいているので、残念ながら、アンナ・ネトレプコの舞台を直接劇場で観たことがなく、総ては、METライブビューイングでの印象である。しかし、2004年に、小澤征爾音楽塾オペラ「ラ・ボエーム」で、ムゼッタ役を演じたと言うことであるから、小澤オペラは必ず行っていたので、聴いているかも知れない。(このブログは、2005年3月からなので記録は残っていない。)
Official websiteを開くと、今、ウィーン国立歌劇場で、「マクベス夫人」を演じており、続いて、故郷のマリンスキー劇場でも歌うと言う。
1971年生まれだから、やっと、50才になったばかりで、世界中のトップ・オペラハウスを総ナメにして、そのレパートリーの広さには舌を巻く。
この映画の撮影時には、35を少し越えた頃であるから、歌もそうだが、美女の魅力満開である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c5/1b0e0076a61c664944a83a7690ef15fd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/0b/1b0b6e33b7820ccee26213627d699ab5.jpg)
ロドルフォのローランド・ビリャソン は、このブログの”文化三昧ミラノ・ロンドン旅・・・16 ロイヤル・オペラ、女王陛下の席から「リゴレット」”で紹介したように、素晴らしいマントヴァ公を聴いている。
第3幕ののアリア「女心の唄」を聴いて、初めて上野文化会館で聴いて感激したパバロッティの歌声とダブってしまって、感激しきりであった。
2005年に、ザルツブルグ音楽祭に、ネトレプコのヴィオレッタで、アルフレードを歌って喝采を浴びて、続いて、「愛の妙薬」で、ウィーン国立歌劇場で共演しており、この時期、共演の機会があって、この映画が企画されたのであろうか。しかし、ビリャソン は、2007年に、喉の調子を崩し、予定をキャンセルして、2009年に手術を受けているので、映画が撮影されたのは、丁度、その前であったのであろう。
その後、モーツアルトに精力的に取り組んだらしいが、最近、オペラ出演のニュースがないので、Official websiteを開いたら、
Directing La Sonnambula at Théâtre des Champs Elysées
ディレクター・デビューだということである。
マルチェッロは、歌手が黒衣なので、何とも言えないが、ムゼッタのニコル・キャベルのパンチの効いたエキゾチックでコケティッシュな演技が素晴らしかった。
特異な魅力を備えた風貌で表情が豊かなので、調べてみたら、
She is of African American, Korean and Caucasian ancestry, and was brought up in the California beach town of Ventura.As a child, she did not listen to classical music,・・・BBCカーディフ声楽コンクールで優勝した歌手で、イギリスデビュー、
オペラ劇場で聴きたいと思っている。