サーブカットにTEFCASを使う 【ホールブレインバレーボール理論】

昨日、またまた新入部員が入ってくれて、部員増加の流れが再び始まりそうな手応えのある辰巳ジャンプです。子育てに熱心で協力的な保護者の皆さんに支えられて、どんどんチームの勢いが増しています。


今日は第3支部各会場では支部順位決定戦が行われていますが、支部決勝に進めなかった辰巳ジャンプは、同じく支部決勝進出を逃したEチームをお招きして、まるまる1日の練習試合をしました。

今回、試合中の監督業はIコーチにお任せして、私は試合間の練習に力を注ぎました。Iコーチの励ましは私の“ぼやき”よりも子どもには良いと思うからです(笑)

また、初めて主審をした子ども達の指導をず~っとしてくださったNさんを始め保護者の皆さん方にも本当にお世話になりました。



どちらのチームもベストメンバーがそろわない中の練習試合でした。ラリー中にポロポロミスが出て、サーブの打ち合い合戦となってしまいましたが、それでも3年生以下が中心メンバーである辰巳ジャンプにとってはありがたい経験を積ませていただきました。

特にエースのスパイクはかなり安定感が増してきましたし、セッターのトスも打ちやすくなってきましたので、いよいよ「強打を打てるようにすること」と「コースの打ち分け」ができるようになるための次のステップに進むことになります。


さて、今回の記事では「サーブカットをTEFCASで考える」ことにします。

今日あらためて感じたことは、まず始めにはっきりした「成功イメージ」を持っていることがどれだけ大事かということです。サーブカットをする際に、どのようなフォームで受けるのか。正面は? 前後左右は? 正しいフォームでカットできるようにするために、頭の中にイメージを持っていることが必要です。

おすすめなのは、全日本でリベロをしている佐野選手のサーブカットフォームをよ~~~く観察して、「なるほど!こうすれば上手にカットできるのか!」と気づくことが大事です。


成功イメージを持っていれば、必ずそれを試してみたいというモチベーションがあるはずです。「Try-All」のステップに入ります。どんなことでもとにかく試してみる。自分の近くにサーブが飛んできたら、必ず手を出すことになるでしょう。この「Try」はすごく大事で、「やってみよう」という気持ちが弱いとボールから逃げてしまう。そうなると、「Event(事象)」が起こらないので、Tefcasサイクルに乗れなくなって成功の道が途絶えます。ミスをしてもいいのです。「Try」することが大事です。

ボールが手に当たるという「Event(事象)」が起これば、それを「Feedback」することができます。必ず何かを感じるのです。カットにいって何も感じない人など、この世に一人もいません。

「Feedback」で得たものを、今度は「Check(チェック)」します。
うまくいったのはどうしてなのか?ミスしてしまったのは何がいけなかったのか?いずれにしても冷静にチェックする必要があります。プレーヤー自身が分からない場合はコーチがチェックするのもOKでしょう。

最後に「Adjust(修正)」を加えます。
成功に向けて考えられる限りのことを直していきます。もしかしたら同じミスをくり返すことがあるかもしれませんが、それはまた新しい「TEFCAS」なのです。いきなり変身するかのような上達はサーブカットには考えられませんが、ミスの中にも「小さな成功」があるはずです。修正したことで、何かが変わっていればいいのです。
まったく手に当たらなかったのが、なんとか手に当てた。これは成功です。
ライン際のボールを追いかけなかったのが、ラインまでは動けた。これも成功です。

小さな成功から「達成感」を味わうことができれば、脳内にドーパミンが出て、また次の「Success(成功)」に向かっていこうとする働きを脳がしてくれます。

これを「強化学習」と言います。


いかがでしょうか。
サーブカットに「TEFCAS」を当てはめてみました。
我ながら読者の皆さんの参考になることを書けたんじゃないかと、「プチ成功感」を感じられるように自分自身に言い聞かせています。
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