ホールブレイン バレーボール理論 「右脳のスイッチ」

2学期制の江東区。今は前期の最終盤です。
実は学級担任をする者にとって、この1,2週間が最も忙しい時期なのです。なんたって、通知票を書くシーズンですからね。

そんな中でも辰巳ジャンプの練習は休みません。井上を慕って練習に参加してくる子ども達がいる限り、練習に足を運びます。純粋にバレーボールが上手くなりたいと思って頑張っている子ども達の期待には応えなくてはなりません。


さて、8年ぶりに都大会どころか支部決勝大会の出場もできなかった辰巳ジャンプなので、このブログで、今後に向けて『ホールブレインバレーボール理論』というものを試行錯誤していこうと思っています。

今日の練習でひとつ試してみたことがありました。サーブ練習のスピードを上げたのです。

脳の潜在能力を引き出すための手段に、左脳のスイッチを強制的に切って、右脳のスイッチを入れるという考え方があります。例えば、読書の仕方では、一文字一文字熟読をしていくという読み方は、左脳の論理的なスイッチが入っている状態で読み進めていることになります。この読み方を猛烈なアップスピードに切り換えることによって、論理的な思考モードが停止し、視覚情報をまるで写真で映すかのような、または映画をみているかのようなモードに切り替わります。こうしてまるで自分をカメラにしたかのようなモードで読むことで、文字情報を10~50倍のスピードで頭の中に入れることができます。読書中にあれこれ考えていることはありません。まずは情報を取り入れ、その後に整理して定着させるという方法です。


この考え方がサーブ練習に通じるかどうか? 試してみました。


これまでの練習では、20分間で100本のサーブ練習をするという、小学生バレー界ではかなりゆっくりモードでやらせていました。当然、1本と1本のサーブ間にゆっくりと考えながら練習しています。つまりこの練習中に、脳は「左脳的」な動きをしていると思われます。

今日は20分間を17分間に短くしました。
現在の辰巳ジャンプはほとんど素人同然ですから、3分短くするだけでも、かなりのスピードアップ感があります。時間内に100本を打つために、1本1本の合間無く、どんどん打っている状態が今日は生まれました。

「左脳停止状態」に近づけて練習しているので、当然、見た目では「何も考えずにただ打っているだけ」のように見えます。ところが私がねらっていたのは「右脳フル回転状態」だったので、とにかく打てば良い。ミスサーブであっても気にせずに、どんどん打つ!打つ!打つ!
ていねいさに欠ける面があったので、(サーブが下手になっちゃうかな?)と不安も感じましたが、ダメならまた直せばいいくらいに構えて、次のまとめの練習です。

スピード練習をやらせただけではダメなんです。
これを体の中に定着させるための「まとめの練習」をしないといけません。
そこで、普段からやっている練習でまとめ。

コート内にいる6人に向かって、試合と同じように3分間一人でサーブを打っていく練習です。この練習で子ども達が打っているサーブが、これまで以上に安定感がありました。

どうやら「右脳スイッチの練習」と「左脳でまとめる練習」をセットにすることは効果があるような感じがします。証明できたといえるほどではありません。しかし、今日の練習で得た「たぶん自分の考えたことは合っているのだろう」という実感があります。

また明日も「ホールブレインバレーボール理論・・・右脳のスイッチ」を試してみるつもりです。
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