矢口タートルズの練習は、これまでにない段階に入っています。
チームフォーメーションを理解して動くことによって、コート内に穴がなくなるように今は練習を重ねています。この動き方が全員に分かるように説明しながら、同一パターンで練習を積み上げています。今はコートの片面にいる子供たちしか、フォーメーションを意識した動きを指導していないし、子供たちも片面にいる子たちしかフォーメーションの動きはできていませんが、この動きが両面ともできるようになってきたら、このチームは本物になっていくでしょう。つまり同じ高いレベルのチームが2チームできあがるということになり、誰が休んでもなんとかチームレベルを維持できる選手層が育ちあがることになります。
さて、今日は「声」に焦点化して指導しました。何しろおとなしすぎる良い子ちゃんチームなのが、素直さという点では長所でもありますが、負けん気という面では非常に大きな欠点にもなっています。バレーボールをはじめ、ネットスポーツには瞬間の判断力というものがとても大事です。そういう瞬間の判断ができる「脳機能」をもっていないと、試合では相手に一気に点を取られてしまい、勝利を取り戻せなくなることになります。ですから、今日の練習でわざときびしく私が投げかけた、「だまったまま練習している人は、コートから出なさい。」という類の指示に対しては、即答で大きな声で強く意志力をもって、「声を出すからコートに入れてくださいっ!」と即答するのが正解です。現状は、(どうしたらいいのだろう?????)とだまったまま、数分間が過ぎていくという子供たちのメンタルの弱さがあります。チームは考えうる最高レベルの目標を立てたのです。それを実現するためには、最高レベル以上の練習をするしかないのです。すべてのことに、即答、即答で返していける声を育て上げようと思います。
今日、象徴的だったことは、大声を出さないとコートに入れない状況に、子供たちを追い込んだ時、子供たちみんなが、ものすごく大きな声で「コートに立たせてください!」と叫んだのですが、その直後、声がかれたというような振る舞いをしました。たかがこれだけのことで、声がかれてしまうレベルの練習しかしていなかったことの証明になりました。この程度のチームは、井上のチーム作りから、はるかにかけ離れています。このブログにも何度も書いているように、これまで育ててきた辰巳ジャンプの子供たちは、私が「そんなに声を出したら、声が出なくなってしまうから、叫ばなくていいんだよ。」と言うくらい、はち切れていました。私が止めるくらいに、自分自身にきびしい練習をしていくストイックな子が、矢口タートルズでは現れるのでしょうか? そんな子が現れた時には東京都大会出場は当たり前のチームレベルになります。