指導者として考え方を変えなくてはならないと思ったこと

小学生スポーツを指導してきた者として、なぜ30年間以上も指導を続けてきたのかという理由が、このたびの教育大会に表れました。今回のミカサ杯教育大会では、まちがいなく都大会出場をねらえるレベルに矢口タートルズはありました。しかし、なかなか調子を整えることができず、運にも恵まれず、一次予選では全敗、二次予選では1勝2敗と、早々と予選敗退が決まり、負けた同士の交流大会に出場することになりました。大人感覚では交流大会だから楽しくやれればいいかという程度の勝敗感覚で臨みましたが、子供たちは違ったようです。どの試合でも、必ず1位になることを目標にしていたようです。交流大会の1試合目を勝利し、2試合目も圧倒的に勝ったのですが、その2試合目を勝った瞬間の子供たちの喜び方が、まるで都大会出場を決めたような、決勝戦で勝って優勝したかのような、心から喜んでいる姿があったのです。大人感覚では、負けた同士の交流大会は、消化試合いのような受け止め方をしますが、小学生の子供たちの感覚は、目の前にある試合で「全部勝ちたい!」という思いが強いのですね。
(え~? 交流大会で1位になれることで、子供たちがこんなに喜んでくれるなんて予想もしていなかった・・・・・)
これが私の新たな気づきになりました。

この試合後の今日の朝、学校で我がチームの2年生部員が自発的に行っている、正門での朝の「小さな親切 あいさつ運動」に今日も2人が参加して、元気いっぱい「おはようございます!」のあいさつをしている中で、昨日の試合で初めてサービスエースを決めることができた2年生が、矢口タートルズの6年生部員が登校すると、「昨日の試合は1位になれたんだよ!!!」と誇らしげに教えていた姿がありました。それに対して6年生も、「1位になれたんだ!すごいね!がんばったね!」と応えていました。このやり取りってすごいじゃないですか。頑張ったと思っている2年生の言葉を6年生がしっかり受け止めて、褒めている。バレーボールを通して一生懸命頑張っている子供たちだからこそ分かり合える努力の姿だと思います。

このエピソードから私が思ったことは、どんな試合でも小学生の子供たちは全力で頑張ろうと思っている。その思いを指導者は何倍も増幅できるように受け止めて、100%、子供たちを褒めてあげなくてはならないのだろうということです。

良いチームですね、矢口タートルズ。
うるわしい子供たちの心の宝物を見つけるという、私のライフワーク(信念)をあらためて思い出させてもらった、新チームの頑張りでした。


さて、6年生の卒業記念大会に向けてのシーズンともなりました。6年生が7人もいる矢口タートルズ。とうぜん卒業記念大会は優勝を目標にします。優勝=全勝です。どのチームが相手でも勝ち切るチームになるしかありません。大田区春季・秋季大会では2連続で準優勝でした。もう準優勝はいりません。優勝目指して、楽しく練習していきましょう。
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