じつは今、チームマネジメントのお手本として注目しているのが「つんく」です

辰巳ジャンプって、今年は7年ぶりに都大会に出場するなど、「復活」のイメージが私にはあります。いったん解散寸前まで落ちぶれたチームをここまで持ってくるのに4年間の歳月を要しました。この7年ぶりの活動の中に「マネジメント」という考え方をかなり取り入れました。

マネジメントといえば「ドラッガー」が真っ先に思い浮かびますが、これをそのまま持ってくると難しいんですよね。どうやって応用していけばいいのか理解するのが難しい。そこで私は、もっと分かりやすい・・・言いかえ、ものすごく分かりやすい、現実にマネジメントしているプロデューサー&団体をモデルにしてみました。

(1)秋元 康 氏 & AKB48
(2)前山田健一(ヒャダイン)&ももクロ

このふたつです。

秋元さん率いる「AKB48」はとうとうレコード大賞まで取りました。日本一になったわけです。しかし、はじめから人気があったのではなく、地道にファン層を拡大し、6年間かけて受賞までもってきた。そのスタート時点でこのような曲があったのです。地元の応援団を一網打尽につかんでしまうようなマネジメントです。

AKB48 (AKB48) sub espa�・ol, karaoke AKBTEAMEX


SKE48 SKE48


この曲を聴いたとたん、私の中で「体育館にいるすべての人を応援団にしてしまうような子どもたち」「地元に根ざしたものすごく根強い応援団を持てるような子どもたち」を育てようというプロジェクトがスタートしました。「この場所で夢を追いかけるから応援してね!」「誰よりも好きになって!」ということを言われて、次々と応援団が増えていった流れと同じようにチーム作りをしてみました。

この作戦は予想通り功を奏し、子どもたちも常に応援してくれる人を意識し、保護者の皆さんも練習を休まず夢を追いかける子どもたちのことを全力で応援してくれる最高のファンとなって協力してくれたものと思っています。


さらにステップアップを目指していた時に、今の辰巳ジャンプの応援歌となっているこの曲との出会いがありました。

ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」PV


ワン・ツー・スリー・フォー!!!
笑顔とかけ声で 勝利をつかみとれ
いくぜ!!  レッツゴー!!!
相手のコートを ねらいうっち✩
サーブ スパイク決めて
勝利の予告ですっ
いっちょ! ズバット!
この試合の勝利
いただきますっっっ!!!

ワン・ツー・スリー・フォー!!!
笑顔とかけ声で 勝利をつかみとれ
いくぜ!!  レッツゴー!!!
辰巳ジャンプパワー みだれうっち✩
あきらめないからね
手に入れてみせるよ
いっちょ! バシット!
この試合の勝利
いただきますっっっ!!!

練習試合中にこの応援歌を発表した際、居合わせた保護者の方にこんなことを話しました。
「AKBのマネジメントを超える、バレーボールにあったユニットが出てきました。まちがいなく今年の流行になります。だから辰巳ジャンプもこれに合わせて新しい応援歌にしてみました。」
予想通り、このライブ重視のユニットは、今年のマネジメントでは飛び抜けた成果を出しています。作詞作曲している前山田氏も、テレビ番組「情熱大陸」で紹介されるなど注目されているようです。辰巳ジャンプの子どもたちも、この応援歌はお気に入りで、試合が始まる前には大きな声で歌っています。


この2ユニットに共通するマネジメントの特徴は、「現状からは考えられない大きな夢=成功イメージ」からすべてをスタートさせていることです。AKBは「東京ドームライブの実現」であり、ももクロは「紅白歌合戦への出場」です。私たち辰巳ジャンプもこれ以上ない目標イメージを立てて進んできました。「宇宙一のチーム」です。この目標にはおそらくゴールがありません。だから辰巳ジャンプの選手であったからには、これからの人生をかけて、どうしたら目標を実現できるか考えていきましょう。
「宇宙一になる」「宇宙一の人間になる」「宇宙一のクラスを作る」「宇宙一の仕事をする」「宇宙一の母親になる」「宇宙一の社会貢献をする」など、いつも「宇宙一」を意識していけばOKです。



さて、新チームへの切り替わり時期に入り、辰巳ジャンプがもう一歩大きく「復活」するためのマネジメントとして、今、私が注目して学んでいるのが「つんく」=「モーニング娘。」です。しばらく注目感が低かったモー娘でしたが、ここ2年ほどかけてメンバーを大幅に入れ替え、個性豊かなチームを作り始めているようです。上っ面の見た目、見せ目よりも、何かひとつ特筆すべき個性のあるメンバー集めをしている。ダンスでは負けない、歌唱力では負けない、根性では負けない、語りでは負けないというようなチームに作りかえている。おそらく2~3年後、あるいは5~6年後に花開くようにマネジメントしているのだろうと想像できます。

中井正広のブラックバラエティ』 - 鞘師里保&石田亞佑美

その一例がこの動画。新人タレントながら、すでに実力の片鱗を見せている。このような才能あふれる子どもたちを少し時間をかけて育て上げることに、つんくさんが焦点化していると思えます。

長期ビジョンをもって、才能ある子どもたちをじっくり伸ばしていく。この方針が、今の辰巳ジャンプにとってすごく参考になるのです。新チームは、今年都大会出場を7年ぶりに勝ち取った超マジメな6年生とは大ちがい。天然系の真っ直ぐな子どもたち。才能があるかどうかはまったく見えませんが、私が「頑張ろう!」と言えば、その10倍頑張れるような子どもたち。「元気に試合するよ!」と言えば、声の大きさで体育館を壊してしまいそうなほど元気にできる子どもたち。この子どもたちを2年かけて育てていきます。保護者の皆さん、2013年には試合の結果が出なくても全然気にしないでください。この子たちの舞台は2014年です。
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