地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

祝・前パン東武快速撮影!

2005-03-12 20:22:47 | 大手民鉄 (東武)


 今日はちょっとした野暮用で東武伊勢崎線沿線に出かけてきたのですが、そのついでに (?) 分解清掃から上がってきたばかりの望遠ズームレンズの使い心地を試すのを兼ねて、春日部駅にて少々撮り鉄を楽しんできました。別に何かを狙って来たわけではなく、まぁ8000系の前面未更新&方向幕使用車 (いつの間にか少数派になってしまった……) が来れば御の字かなぁと思いながらカメラを構え始めたところ……いきなりやって来たのが6050系前パン装備車!! この車両、数が少ない上に、前パン側は畳んでいることも多く、さらに偶然見かけて大急ぎでカメラを取り出しても大抵ヘボい結果に終わることがもっぱら……というわけで、個人的にその端正な姿を文句なしのカットとしてとどめる機会にはこれまで恵まれませんでした。それだけに、踏切の向こうのカーブから姿を現した瞬間、「今日は何か運が良すぎないか?!」という思いとともに感動は最高潮に達してしまいました (^^;)。
 今日はこのカットを撮影した直後も、10000系の「前パン2両固定編成×3」という強烈な編成がやって来たりするなど (6両編成で合計6個のパンタが上がっているという……!)、一時的に「前パン祭り」となったのでした。4000系の形式消滅を期に全車シングルアームパンタ化されてしまった小田急の沿線からやって来ただけに、余計感動的だったのです (^^;

台湾鈍行の旅 (8) こんな客車を独占するはずが……

2005-03-12 02:14:27 | 台湾の鉄道


 枋寮から台東まで、台湾最南端部に広がる素晴らしい海と山の大パノラマを窓ガラス抜きに味わうための最高の乗り物がこちら、もと非冷房座席指定急行用の回転クロスシート客車です! 日本の複数の会社によって1960年代後半に製造されたものですので、まさにスハ44やオロ10の流れに沿った車両であると言えると思います (^^)。

 しかし、これを撮りながら「最高の景色と最高の車両の中に客は自分一人だけ……」とワクワクしていたのも、所詮ただの白昼夢に過ぎませんでした……。これを撮り終えた直後、突如としてホームにものすごい人数の客があふれはじめたのです!!!! その大部分は団体ツアー客で、たまたまこの日が台湾の3連休の初日にあたっていたため、いくつかの観光会社が企画した「懐かしの普通車で行く南廻線と知本温泉 (台東の近くにある名湯) の旅」と銘打った (?) ツアーに家族連れや友人連れがワンサカと参加し、そのご一行様が改札開始と同時にドドッと押しかけてきたという次第……。団体温泉ツアーなんだから、最初から豪華な特急列車や貸し切りバスで行けば良いだろう……と思うのは早合点でして、最近の台湾では産業文化遺産としての鉄道それ自体を目的とした「知性の旅」が一種のあこがれの的なんですな……これが。そのため、休日ともなると各地のローカル線は結構な人出で賑わうようなのですが (ローカル線が続々と廃止になる日本もちょっとは真似して欲しいところかも)、それが3連休初日ということでなおさら影響を被ってしまったわけです。それでもって、普段は公共の場でのマナーが決して悪くない台湾人も、既に頭の中が団体ツアー大盛り上がりモードに突入しているため、席取り合戦やら雑談やらで早くも大騒ぎ! ガキ、もといお子様は、ほとんど体験したことのない鈍行客車に興じて歌まで歌い出し、親もそれを止めない始末……! うわあああああああああ、何てこった! この瞬間、最高に孤独でロマンチックな汽車旅への期待はガラガラと崩れ去って行きました……。(号泣)
 というわけで、大騒ぎの車内を横目にしながらの南廻線・鈍行の旅 (所要2時間20分) となったのですが、とにかく景色は素晴らしかった……。目の前で台湾海峡や太平洋の波が激しく砕けたり、早くも新緑を迎えた非常に険しい山々の眺めが続いたりするのですから……(^^
 ただ、10両編成を満杯にした膨大な数の観光客の皆様は、ほぼ全員予想通り台東の2つ手前の知本で下車してしまいました。そこで初めて超ガラガラ車内が出現し、終点の台東で降りたのは10人くらいだったと思います (爆)。
 なお、知本温泉については、数年前に1泊したことがあります。肌がすべすべになってとても暖まる良い温泉ですよ (^^)。