地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

台湾鈍行の旅 (番外3) 復活なるか? 阿里山のバス窓DC

2005-04-21 19:04:03 | 台湾の鉄道


 忘れた頃にまだまだ続く台湾ネタ (^^;)、今回ご紹介するのは、小さなボディとロッド式の台車、それにバス窓の組み合わせが何とも好ましい、阿里山森林鉄道のDCの話題です。

 私が初めてこの車両の存在を知ったのは、何とはるか昔 (^^;) の小学生の頃のことでした。毎月1度の楽しみだったRF誌を買ってくると、そこには当時「ロンち○ん」の愛称で親しまれていたテレビ司会者兼「鉄」、吉村○夫氏による台湾一周記事が載っていました (古い話だなぁ……^^;)。その頃の台湾鉄道事情をめぐる最もホットな話題として採り上げられていたのは、単線非電化で開通したばかりの北廻線 (蘇澳新~花蓮。今や複線電化で台鉄のドル箱) や、改軌まぎわの花東線ナロー寝台車 (!) の話題だったと記憶していましたが、その一方で台湾鉄道の旅のハイライト・阿里山森林鉄道もバッチリ載っていたのでした。
 その頃の観光客輸送の主力が、まさにこのDC「中興号」。中国大陸に加えてモンゴルの領土もあわせて「これが中華民国の領土でござい」と言わんばかりの時代錯誤的なHMも凛々しく (^^;)、小さなDCが箱根登山並みに険しい路線を走って行く光景に、子供心にワクワクしたものです。

 というわけで、私の頭の中では長い間、阿里山森林鉄道のイメージといえばこのDCだったのですが、1960年代の作品ということでだいぶ昔に第一線を退き、長い間嘉義の車庫に放置され、僅かに2両ほどが予備の中の予備として可動状態で保存されていたとのこと……。
 そんな、辛うじて良好な状態のDCを車庫の外側からうまく撮れて喜んでいたのですが (^^;)、最近台湾の鉄情報サイトを見ていたところ、このたび修復が成功したナローSLとこのDCを使って、近いうちに嘉義近郊の平地区間限定で週末の保存運転を始める計画があるとか! これは楽しみです……(^^)