地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新生!上田電鉄 (1) 美しき哉、丸窓電車

2006-01-08 21:07:00 | 地方民鉄 (甲信)


 新年はずっと忙しく年始の初撮り鉄になかなか行けなかったのですが、金曜日にそれも一段落しました。そこで、是非昨年末の会津鉄道に続き、私鉄雪見撮影行に行きたいものだと思ったのですが、今日 (8日) は前々から別の予定が入っており、連休を使って北陸あたりに1泊以上の遠征をするわけにも行かず……(そもそも使い勝手の良い夜行列車である能登・北陸も雪で運休 -_-)。そこで、敢えて新幹線で時間を買う戦略をとることにしまして、長野新幹線で上田電鉄と長野電鉄に行って参りました。考えてもみれば、大宮から上田・長野までは新幹線で1時間少々なので、秩父鉄道の羽生~寄居エリアや東武館林ローカルに足を延ばすのと比べても、ノリ的にはそれほど変わらないんですよね (速い!)。それでも、旅は時間が許す限り在来線で行きたい、という私にとって心苦しい選択ではあります (^^;)。天気予報は「大雪」との予報だったため、北信に比べれば雪が圧倒的に少ない上田近辺でも雪景色が……と期待したのですが、上田ではこれまでの雪もほとんど解けてドピーカン (苦笑)。長野でも晴れ時々「天気雪」みたいな天気で、すっかり雪焼けになってしまいました (目もまだ少々痛いです -_-)。
 そんなこんなで慌ただしく訪れた上田&長野ですが、成果は絶大でしたので、これからシリーズでお楽しみ頂くことにします~。
 なお、他にもしな鉄115・169系やJR長野支社色115・189系、それにしな鉄沿線の貨物スポットもゆっくり撮影してみたかったのですが、時間の関係上、そして雪が車体にベッタリ!という状況も恐らく楽しめなかったことから、次回の楽しみとしたいと思っております (^^;

 さて、上田交通改め上田電鉄において、昨年から旧塗装をラッピングで復活させ、上田名物5250形の丸窓をもラッピングによってイメージとして再現させた「まるまどりーむ号」が登場したことは、かつて750V時代の旧型車天国をナマで見たことがある私にとっては実に垂涎ものでして、かねがね「出来るだけ早く訪問したいものだ」と思っておりました。しかも、そんな上田電鉄では、電鉄への改称と同じ頃に丸窓第2編成も登場し、基本的に毎日運転されるようになるなど、楽しみも確実に増えてきました。そこで、「やっと来た! 7200系の旧塗装ラッピングはナマで見るとどれだけ美しいだろうか……」と強く期待しながら上田駅に降り立ったのでした。
 この日の運用に入っていた丸窓は第2編成の7255Fでして、第1編成にある「まるまどりーむ号」のHMはついていませんが (但しこの日は新春特製HMがついていました。親しみを持ってもらおうという前向きな方針には好感が持てます ^^)、いっぽう第1編成の側面に入っているスポンサーの社名広告もありません! 個人的には、そんな7255Fのシンプルな美しさに完全に惚れ惚れとしてしまい、塩田平の凛とした冬景色の中を快走するシーンをファインダー越しに眺めていると、余りの素晴らしさに思わずシャッターを切り忘れそうになりました (^^;)。
 ともあれ、新年早々このようなカットを決めることが出来て大満足。こんな調子で今年も地味でシブい路線・車両を数多く撮影できると良いなぁ……と思ったのでした。