京王相模原線を訪れたとなれば、忘れるわけに行かないのがこちら、都営新宿線で開業以来長らく主力として活躍してきた10-000形です。私自身、都営新宿線自体はたまに利用し、特に初期に製造された二段窓車両の独特の鈍重な雰囲気と、地下線内におけるなかなか気合いの入った走行音を楽しんでおりますが、実は考えてみたら撮ったことがありませんでした (^^;)。そんな10-000形が走っているのが当たり前だった都営新宿線ですが、保安機器の更新に合わせてE231の都営版である10-300形の増備が本格化……。そこで今回は、これから残り少なくなる前に10-000形の (登場時以来一貫してイマイチ垢抜けなかった) 勇姿も、是非雪とからめて撮っておこうと思ったのでした。
しかし……都営車の運用を待ち構えた一本目は、全車両10-300形の編成ゆえ撮影を見送りました……(ToT)。まだまだこういう編成は少ないものと思っていましたので、単にそういう少数派ハズレ編成に当たった自分の運が悪かったのか、それとも既にだいぶ増えてしまっているのか……。
その20分後、ようやく10-000形の編成が猛スピードで驀進するシーンに出会えました! この、地下鉄車両と雪という組み合わせの妙が何とも言えません (^^)。
その後、京王よみうりランドにてもう1本の都営運用を待ち構えたところ……やって来たのが10-300形であると分かった瞬間、「実はもうこんなに増えてしまったのか……」とひどく落胆しました (-_-)。しかしよく見ると……中間車は10-000形のうち割と新しい車両を組み込んでいるという超デコボコ編成! そこで、普段は決して「走るんです」シリーズを撮影せず、ここで扱うつもりもない私としても、今回ばかりは思わずそのままファインダーを覗き続け、激しくシャッターを切ってしまいました (^^;)。もちろんその狙いは中間車! 一応当面は保安機器更新に合わせて先頭車の頭数を揃える必要上、中間車は流用でまかなう、というのが都交通局の方針なのでしょうが、これもしばらくすれば完全に10-300形中間車に組み替えられるでしょうから、一応過渡期の貴重な記録として……という感じです (^^;)。
それにしても、一般の乗客の皆様は、先頭車が新型であることに期待していたら、自分の目の前に停まったのは在来車だった……というハズレクジな気分を味わうことになるのでしょうね。私にとっては大歓迎なことは言うまでもありませんが……(^^;;;)。
そして、こういう「先頭車だけ最新・中間車は明らかに古さ丸出し」というシーンを見ていますと、かつて京浜東北線でATCを導入した際、103系の多くの編成で一時的に「先頭車だけ高運転台の新製冷房車・中間車は全て非冷房の非ユニット窓車」というデコボコな状況となったのを思い出します。子供の頃は何だかんだ言ってユニット窓の冷房車の方が魅力的に映るわけですから、ホームの中央あたりで待っていてこういう編成が来たときなど、親に「先頭に行こう」とせがんだものですが、「どうせすぐ降りるし面倒だからダメ」と却下されたのは言うまでもありません (笑)。しかしまあ、こんな思い出を書くこと自体、自分がオヤジ化したことの現れですね (爆)。