伊賀鉄道に乗って到着した伊賀神戸駅では、折角の機会ですので少々時間を確保しまして、近鉄大阪線を行く車両を記録してみることにしました。特に、関東ではJRと私鉄とを問わず1970年代の車両が急速に数を減らしつつある中では、物持ちが良い関西私鉄の例に漏れない近鉄の昔気質な車両たちは、最近ホントに魅力的な存在に見えますので……(*^^*)。それに加えて、大阪近郊ではなく青山峠に近い山越えの区間で撮る機会というのも、関東人間にとってはそう滅多にあるものではありません。そこで、伊賀神戸駅のホーム先端に陣取ってみますと、「これぞ青山峠に向かう路線!」と表現するにふさわしい急カーブの急勾配を豪快に駆け下りて駅に進入するシーンをとらえることが出来、貴重な機会をより印象的なひとときにする条件が揃っているではありませんか!
しかし……さすが近鉄。車両もいつの間にか特急車はACE、一般車は界磁チョッパ車以後の世代やシリーズ21が主流となっており、お目当てのビスタカーやスナックカー世代の特急車 (という表現でオーケーなのでしょうか? ^^;)、そして抵抗制御の通勤車は滅多に来ない……(-_-;)。しかも、伊賀鉄道の860系を撮っているあいだにビスタカーが通過してしまうという不運! (T_T) というわけで、2410系 (モ2430は2430系に非ずというのはややこしいですな……) の急行青山町行を超順光でうまく撮影できた瞬間、余りの嬉しさにガッツポーズしてしまいました (爆)。
伊賀神戸駅では結局1時間弱撮り鉄をしたのですが、芳しい成果もないまま (鬱) 余り長居をして粘ってみても、この後の撮り鉄計画や午後からの用務に差し障ってしまいますので、大和八木経由で京都へ向かうことにしました。しかし……こういう時に限って、伊賀神戸に停車し京都に直通する特急はなかなか来ません (綿密な計画に基づいて動いているわけでもないのが良くないのですけど ^^;)。そこで、たまたまうまい具合にやって来た2610系の快速急行 (^o^) に乗り、激しいアップダウンの連続を楽しみつつ榛原まで来たところ……結構良い感じで撮れそうな誘惑に負けてしまい (^^;)、果たしてお目当ての車両がすぐに来るかどうかも分からないのに途中下車しまして、ホーム先端付近にてしばし待ち構えてみることにしました。すると……2610系の急行参上!! v(^O^)v う~ん、床下に抵抗器がぎっしりと詰まった重厚で腰高気味な車体は、かの2200系以来脈々と受け継がれる近鉄大型車のプライドそのものといった雰囲気ですね……(*^^*)。
こんな感じで会心の撮影をした後は、榛原始発の2430系準急 (入線シーンはカブられ -_-) に乗って山を駆け下り、大和八木で京都行の特急に乗り換え、丹波橋へ向かったのでした。え、何故京都まで乗らなかったのかって?……その理由は関西シリーズの次回か次々回に……(^^;