地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

台湾鉄路温故知新 (8) 神出鬼没の貨物列車

2008-05-08 11:51:55 | 台湾の鉄道


 台湾での撮り鉄となると、どうしても主な関心は手動ドアや非冷房のシブい旅客車両に向かってしまうのですが、貨物列車の濃いぃ魅力も見逃せません。
 但し、ぐるりと一周してもせいぜい九州と五十歩百歩な台湾では、道路網が発達した今となっては、鉄道貨物輸送の優越性を発揮する余地が狭められているのが実情で、そもそも日本のようなコンテナ輸送は滅多に見られません。ほとんどの場合、セメント会社・発電所・石油会社・食品会社・軍といった特定の大口荷主の需要だけで成り立っており、港と工場・発電所、工場とストックヤード、あるいは駐屯地と演習地の間を結ぶ車扱貨物が圧倒的比重を占めています。
 ただ、それは裏を返せば、たまたま出会うことが出来れば濃いぃ編成を撮れまくりなわけでして……(笑)、絶対的な本数は必ずしも多くないだけに、嬉しさは炸裂という感じです (^_^)v。



 1枚目の画像は台東駅にて。ホーム北端にて、到着する花東線のキョ光号や出入庫列車を撮っていたところ……突然砂利輸送列車が出現!\(^O^)/ 花東・南廻線は確か毎日多くても2~3本しか貨物列車が設定されていないはずですので、台東あたりの緑濃い山々をバックに貨物を撮影できるなんて最高です! 現在確か、高雄か台中あたりの港湾整備のために花蓮から砂利を運ぶ「東砂西運」輸送を行っている云々……という話を「台湾鉄道網」あたりで見たような記憶があり、多分その列車だと思われます。
 いっぽう2枚目は、屏東線・南州駅北の踏切で普快車を待ち構えていたら突然やって来た軍用列車! 積載しているのはトラックですので、イマイチ物騒さはありません (^^;)。待避線でかなり長い時間、交換するキョ光号を待っており、列車全体の長さからみて対向ホームからも十分すっぽりと編成を撮影出来ましたので、速攻で駅に戻って入場券を購入のうえ撮影したい衝動に駆られたのですが (^^;)、まさか軍用列車のダイヤが分かろうはずもなく、移動中に発車されたら叶いませんので、結局20分以上「早く発車してくれ」と待ち構えることになったのでした。まあ、絶妙なアングルで決まりましたので良しとしましょう! (なお、軍用列車の画像は台湾の鉄系サイトでもバシバシ紹介されていますので、当ブログでも特に遠慮せずアップすることにしました)
 ちなみに、滅多に貨物列車が来ないところで「待ちくたびれた……」となりたくない方にオススメなのが、花蓮港と北廻線のいくつかの駅を結ぶセメント列車です。本数は多く、秩父鉄道よりも頻繁なのではないかという印象です (まだ撮ったことないのですが……^^;)。