本日はついに、台湾史上空前絶後のダイヤ大改正……。そこで台湾の趣味サイト『台湾鉄道網』を見てみましたところ、去る週末や昨日は、消えゆく「冷気平快」客車を記録に留めお名残乗車をしようという台湾の鉄道迷や一般客が沿線に殺到したようで、つくづく3月に乗っておいて良かったなぁ……と思っているところです。というわけで、台湾ネタの続きです。
台東駅でひとしきり、出入庫する客車列車や、偶然やって来た貨物列車に大はしゃぎした後は、高雄から後を追ってやって来た自強2059次 (10時31分発) に乗って、花東線のほぼ中間にある主要駅・玉里に向かいます (花東線、最近は台東線という呼び方もあちこちで目にするのですが……^^;)。
今回の花東線の旅におけるスペシャル企画として考えていたのは、途中ののどかな駅の周辺におけるキョ光号の走行シーン撮影でして、そのために事前にネット上でリサーチして当たりをつけたのが、玉里の少々北に位置する瑞穂駅の周辺です。しかし、自強2059次は、高雄から花蓮方面へ向かう観光客御用達の速達列車として設定されておりますので、瑞穂には停まりません。14分後に発車するキョ光29次 (何と台北到着後さらに西部幹線を南下して高雄に至る超ロングラン列車。所要約14時間!) に乗って、のんびりまったりと瑞穂に向かうのが最も無難であります。それにもかかわらず、何故敢えて混み混みなことが分かり切っている自強号に乗ったのかと申しますと……玉里到着時には後続のキョ光29次との間隔が50分開くことから、そのあいだに玉里駅名物・DR2700の昼寝シーンを激写しようという策略を思いついたからです (台鉄時刻表がお手許にない方には、何が何だかさっぱり分からない記述で大変恐縮ですが……^_^;)。
そこで自強2059次に乗り込んでみますと……オーマイガー! 本当に車内は満員……。一応事前に指定席は確保しておりましたので、ただでさえ風景絶佳な花東線の旅の中でもひときわ優れた景色の区間で立ちんぼ……という事態は回避したのですが、周囲は大はしゃぎの観光客だらけ……。まあ、時間に余裕のない撮り鉄台湾一周の旅なだけに、こうなるのも致し方ないのですが、やっぱり台東→玉里間の移動は、ガラ空きのキョ光号か藍色普快車200次に乗って、途中の池上駅で立ち売りしている美味い弁当に舌鼓を打ちながら、のんびりと行きたいものです……。
とか何とか言いながら、自強2059次は猛スピードで飛ばしまくり、玉里まで1時間を切る速さで到着してしまいましたので、それはそれで文句は言えません (^^;)。そして、玉里駅のホームに降り立ってみますと……いました! お楽しみのDR2700様! (*^^*) 既に当ブログの05年3月16日付記事でもご紹介しているこの車両、伊豆急100系顔とサロ153-900風 (?) のサイドヴューは何度見てもたまりません……。東急車輌が7200系から8000系へと歩みを進めようとしていた時代における兄弟車両だけに、なおさら思い入れてしまわざるを得ません。
しかし、前回の台湾一周の際もそうだったのですが、朝夕しか運行されないこの車両には時間の都合上乗れず、結局玉里駅で撮るだけにとどまっているのは、何とももどかしい気分です (汗)。この車両も既に車齢42年となり、いつまで走っているか分かりませんので、次の訪台時にはこの車両にどっぷり漬かるプランを絶対に組もうと心に誓ったのでした (^^;)。
こんな感じで激写しまくっていたところ、玉里駅の駅長さんに声をかけられました。この車両が台湾の鉄道迷の間で超人気だということは駅長氏も百も承知なのですが、はるばる日本から来た私が北京語であれこれ「往年的光華号!好感動~♪」とか言うものですから、かなり仰天されていたのが印象的でした (笑)。その駅長氏は何と日本語がかなりお上手! 駅の地下通路にも中国語と並んで日本語で「玉里へようこそ!」と掲げてあり (これは風景の上に字を乗せた巨大プリント)、日本人歓迎!という雰囲気が非常にうれしく感じられます (^^)。花東線の旅、そして玉里の街の、の~~んびり・まっっったりとした魅力を皆さんも是非!