毎日新聞・Yahooニュースによりますと、JREは現在、各地に静態保存されているSLのうち状態が特に良いものを選んで動態保存用として修復し、来年春のデヴューを目指しているようです。いちおう記事では、SL運行は非常に人気があり、各地からひっぱりだこなため……云々という説明が加えられていましたが、背後の意図としては、火室溶解事故を起こしたD51 498の修復が困難で諦めざるを得ない場合に備えているようにも思われます。
ここで最有力候補として挙げられているのは、北に残るC62や碓氷峠鉄道文化むらのD51といった面々のようですが……個人的には、先日発売されたばかりのRP誌に載っている懐古談で触れられているC50 (小山で保存) の超韋駄天ぶりを見てみたい気もします。近郊快速列車用として設計されたC50でしたら、支線への入線もそれほど問題ないでしょうし……。軽量SLといえば、神奈臨・横浜本牧駅の機関庫の中で大切に保存されているC56という手もありそうですが、これは個人的には神奈臨の秘宝として、いずれ本牧で煙を吐いて欲しいものだと思っています。
とまあいろいろな想像が出来るわけですが、今日はそんなSLつながりで、しばらく途切れていた昨年夏の京都出張の記録を (笑)。嵐電を三条口電停で撮影後、京都市バスに乗ってやって来ました梅小路! 思い出してみれば中2の頃以来、20ン年ぶりの再訪です (爆)。
動態保存機が数多く現存する梅小路の最大の目玉は、平日でも2時間に1回程度行われる「スチーム号」の運転! 定期的に担当機が入れ替わり、詳しいスケジュールは公式HPに掲載されていますが、私が訪れた昨年夏には8620形8630号機が連日運用に入っていました。大正期に設計・製造されたSLであるにもかかわらず、今日までしっかりと動態保存がなされているというのは、それだけ保守技術が確実に継承されているからなのでしょう……(^^)。非常にゆっくりとした足取りではありますが、猛烈に煙を上げながら着実にレールを踏みしめて走るその姿に、う~んシブいなぁ……と思わず見入ってしまいます(*^^*)。
しかも、各地でのSL臨時列車運転とは全く異なり、平日の梅小路は実にのんびり・まったりとした雰囲気ですので、撮影のためのベストポジションもたった一人で独占しまくり (^o^)。苦労せずして最高のアングルを得ることほど愉快なことはありません (笑)。もっとも、京都の夏は暑く、煙も寒い時期ほどではないからこそ人が集まらないだけで、今の季節は撮影者多数なのでしょうか (^^;
こんな感じで楽しめる梅小路の「スチーム号」、唯一アレだなぁ……と思うのは、やけに遊園地っぽくお子様に媚び過ぎたオープンカーのトレーラーでしょうか……(-_-;)。折角の産業遺産と組み合わせる車両ですので、いずれリニューアルする際にはいっそうレトロ感を演出したトレーラーになることを期待したいですね~。