これまで断続的に濃厚に暑苦しく(笑)お送りしてきたインドネシア初訪問シリーズ。いよいよ、真打ちにして最大の訪問目的である東急8000系列の現状を、各編成ごとに順次ご紹介して参ります。
そのトップバッターはもちろん8007F! この編成が引退間際に突如伊豆急帯をまとい、臨時急行「伊豆のなつ」として週末ごとに東横線を駆け抜けたのも早いもので4年前……。初日の沿線は割と閑散としていたものの、運転日を重ねるごとに沿線に人が増え、その後8039Fのリバイバル急行や昨年正月のさよなら臨時特急に至る8000系人気への火付け役となったことが思い出されます。そんな8007Fの引退後に待ち受けていたのはインドネシア譲渡! はるか約6000kmの海を跨ぐ余りにもスケールの大きな展開に、川崎市営埠頭で船積みを待つ姿を公園から眺めながら「是非この目で新たな活躍を見届けたい!」と心に誓ったものです。
しかしその後は仕事が余りにも忙しく、1週間程度の連続した休みすら取れない状況が続いている間に……当初は伊豆急帯姿にインドネシア国鉄マークを貼り付けただけの姿で活躍していた8007Fも3年に1回(?)の検査期限を迎え、伊豆急帯を剥がされて(最近のジャボデタベック事業部のマイブームである?)黄色+緑帯姿となってしまいました。嗚呼……ジャカルタの街にも伊豆急テイストを振りまいている姿を是非撮っておきたかったのですが……(T_T)。とはいえ、8007Fが模様替えをしながら大活躍していること自体は全く変わりありません。というわけで、ジャカルタにおける東急8000系列の元祖としての貫禄(?)あふれる姿を徹底的に記録するぞ!(爆)という覚悟で撮りまくったのでした……v(^O^)v 特に、黄色と緑という色彩から連想するのは秋。そうだ……南国での活躍も「なつ」が終わって新たなステージに入ったのだなぁ……という感慨にふけりながら(笑)。
私が訪問した8月中旬の時点では、8007Fは連日「朝→ボジョン・グデまたはデポック~ジャカルタ・コタ間の急行として数往復したのちデポック入庫」「午後→15時頃からのラッシュアワーに備えてデポックを出庫した後、デポック~ジャカルタ・コタ間を急行として数往復」という運用に入っておりました。総じて、デポック電車区に所属している編成のうち日中入庫の急行運用に固定されている編成は、各駅停車の凄まじい混雑や終日運用の連続による酷使とは無縁(?)で、入庫中こまめに洗車されるようですので、外観は常に最高にピカピカ、内装も(多少のゴミを除けば)ほどほどに清潔な状態を保っているように見受けられました。まぁ言わば、ジャカルタの電車の中でも虎の子扱いを受けている編成という印象です。また、朝のみのレアな運用であるボジョン・グデ往復の急行に入っていたのも儲けものでした♪(2枚目の画像)
しかーし! 最近インドネシア現地からアップされた画像を○リッカーで眺めていたところ、8007Fはブカシ電留線常駐の運用(デポック電車区担当)にコンバートされ、朝夕はブカシ線の急行、日中は東線~ブカシ線のエコノミーACとして走っているようです。この東線という環境がなかなかのカオスでありますので(^^;)、投石による破損などが進んでしまわないか心配になってしまうのですが、そこのところは是非健気に頑張って欲しいものです。
ちなみに、撮影初日にボゴール線で撮り鉄しまくったのち、夕方デポックからジャカルタ・コタに向かう8007Fに乗車したのですが、基本的にジャカルタのラッシュ輸送は片方向ですので、デポック始発の電車は送り込みの空気輸送♪ そんなスカスカの車内に腰掛けて、8000系初期車ならではの車内スペックを眺めながら、足下で唸る8000系サウンドと、窓の外を流れゆく南国の夕暮れの風景を満喫するというのは、何者にも代え難い贅沢なのでありました(*^^*)。