
環境にやさしい選択が、一番損をする。それが民主党クヲリティー。
……まさにそう言わんばかりの高速道路無料化試行措置が先日発表されたわけですが、私個人としましては、あらゆるサービスは基本的に受益者が負担すべきで、たとえ社会政策の一環として道路や公共交通機関に補助金が出されるとしても完全なフリーライダーは許されないと思っておりますので、ついにホントにこれをやるのかよ・・・と暗然とした気分にならざるを得ません。大体、老朽化した既存の道路インフラ整備にも資金が必要なはずですし、そもそも高速道路の利用は鉄道の特急利用と同じ奢侈やプレミアに属するはず。そのために要する費用をその利用者から取るのではなく、ふだんクルマを利用せず鉄道やバスなど公共交通機関しか使わない人間からも税金という手段を通じて取るとは一体……。それを言い始めますと、今度は「オラ汽車なんか乗らねぇのに汽車への補助金なんかイヤだ」ということにもなるわけで、要は道路交通と公共交通機関のバランスある発展ビジョンが示されれば問題ないはずですが、その気配がないからこそ嘆かわしく思えます。
それはさておき、今回の高速無料化試行措置の対象は、なるべく既存の公共交通機関と競合しない云々……という触れ込みとなっていますが、JRHのドル箱である札幌~旭川間や、モロに富士急沿線である中央道支線、そして山陰線京都口~北近畿タンゴ鉄道とモロにカチ合う京都縦貫道など、鉄道利用客の逸走を激しく加速しかねない露骨ないじめ的リストアップがなされてもいるわけで……。
(以上の内容に関するコメントはご遠慮下さい)

ともあれ、こうして利用客の動向が激しく揺らぎかねない情勢となった山陰線京都口の特急ですが、とりあえず今のところは485系改造のカフェオレ183系が元気に走っております。個人的には保津峡以遠の山陰線は未乗ですので (^^;;)、まぁ乗ったことによる馴染み深さというものはまだ感じていないのですが、ここ1年半ほど京都出張が割とこまめに入るその都度、山陰線京都口は阪急・京阪・近鉄と並んで重点を置いて撮っておりまして (その理由は改めてアップします)、塗装こそ国鉄時代と違えども30分~1時間間隔で485系ボディの特急列車が現れるたびに「をっ来た来た♪」とつぶやきながら激写……(*^^*)。
最近の京都近辺の国鉄型車両といえば、ダイヤ改正を待たずして一気に「サンダーバード」に置き換えられた「雷鳥」が多数のJR系撮り鉄を集め、撮影地は往々にしてパニック気味となっていたようです。しかし、もともとローカル私鉄党から出発している私個人としましては、複線上を猛スピードでブッちぎる列車の撮影は苦手ですし (笑)、JR系バリバリな撮り鉄が殺到している撮影地の雰囲気も苦手。そして、あのネコ娘顔 (?) のクロもどうも馴染みがない……。それと比べて山陰線京都口の特急は、あくまで485系ボディであるにもかかわらず、カフェオレであるという理由だけで (?) 他に誰も撮っているのを見かけず、悠々まったりと撮ることが出来るのが最高ですね~。しかも、単線区間がある関係でモタモタ走るのもグッド♪ (あくまで撮る視点でありまして、乗る側はたまったものではないでしょう ^^;)
そんな山陰線京都口の183系も、来るダイヤ改正からは京都市内の完全複線化に伴い全面的にカッ飛ばすことになりそうで、今よりも撮りづらくなるのが少々悲しいですね……。そして今後につきましても、既に新型車両化がアナウンスされているほか、高速道路無料化試行の動向によっては減車や間引き運転といった措置がとられることも予想され、先行きは不透明……。というわけで、一番美味しい時期に京都出張の機会がたびたび入り、ある種の「黄金時代」を楽しめたことの喜びをかみしめたいと思っております……。
なお、カフェオレ183系につきましては、撮っているうちに濃いぃ珍車があることを知ってしまいましたので、今後も京都出張のたびにもう少々撮り貯めてみたいと思っているところです(今回アップしたのはスタンダードなスタイル)。