ちょっと間が開きましたが、南海高野線シリーズのつづきです。
丸みを帯びた古風な正面や深い屋根のボディに、ギンギラギンにさりげないコルゲートが光り輝く南海高野線の車両……。6100系改め6300系が素晴らしいのは言うまでもありませんが、それ以上に古き良き私鉄車両ファンのハートのど真ん中を射る車両といえば、6000系を措いて他にないでしょう!! その側面に輝く片開き4扉は、同じ南海の7000系ともども、筋金入りの質実剛健さの証……。
あるいはこの6000・7000系は、正統・国鉄63系スタイルを引き継ぐ最後の車両であるという点でも特筆するべきものがあるでしょう。もっとも、ドア間の窓は3枚で、厳密に言えば国鉄63→73系と異なることは否めませんが、運輸省から国鉄63系の配分を受けた東武・小田急・相鉄が、それぞれ73・78系・1800形・3000系のあと両開き扉の8000系・2600形・6000系へと移行したのと異なり、南海は1521→6000/7000系と片開き4扉にこだわり続けたのが素敵です♪ まぁ、その南海も京急1000形よりも早く両開き扉へと転向しているわけですが……(^^;
それはさておき、6000系は6300系と連結可能であり、日中に見た限りでは4連から8連まで幅広く用いられていますが (朝の10連には使用されるのでしょうか……? 見たことがなく恐縮です ^^;)、とくに8連の先頭に6000系が連結されているのを目にしますと、まさに威風堂々という表現がピタッと当てはまるような気がします♪ 運用も橋本急行から泉北直通準急、そしてごくフツーの各停 (今宮戎と萩ノ茶屋に停まる高野線ドン行は各停。ホームがないため両駅を通過する南海本線ドン行は普通) まで、橋本以遠乗り入れ運用を除く全ての運用に入っており百花繚乱です。ちなみに、日中の急行・区間急行は、橋本・林間田園都市・三日市町・河内長野行きのそれぞれが約1時間間隔で運行されており(急行橋本行きは30分間隔で設定されていることもあります)、いずれの表示も1回撮り損じると次に撮れるまで待たされますので、思わずカメラを握る手に力が入ります (^^;
何はともあれ、あと2年で登場約半世紀を迎える車両が現役バリバリを貫き第一線で活躍を続けているのは、南海車両保守陣の技量の高さのあらわれなのでしょう(同時に、懐事情の問題の現れなのかも知れませんが……)。南海本線の7100系は8000系による置き換えの対象となっているようですが、高野線6000系はまだまだ安泰な雰囲気ですので、これからも訪れるごとに、他の路線での「鉄」喧噪とは無縁なままのんびり・まったり・しみじみと味わえることを期待したいところです。
そして、マイ○ロエース6100・7100系の出来が素晴らしかっただけに、恐らく今後発売されるであろう6000系模型も最高に楽しみですね……。