地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

上州の野武士 (?)・上信電鉄150形を撮る

2010-02-13 23:06:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 当ブログではこれまで上毛電鉄を度々扱っているものの、高崎駅の脇から発車しておりアプローチしやすいはずの上信電鉄については、そういえば以前一度、デジタル一眼導入前に撮った200形を扱ったきりでした。もちろん、途中数々の味わい深い駅舎を構えつつ山里を結んで走る上信電鉄の雰囲気は絶品というべきものがあり、そこを走る電車もシブい役者が揃って悪くないはずなのですが……如何せんド派手なラッピング車両が多過ぎるという問題が……(-_-;)。折角の200形も、富岡製糸場の世界遺産登録キャンペーンとからめて、何やら余計な煉瓦模様と宣伝文句が車体にデカデカと入れられてしまいましたし……(T_T)。1000系の登場とともに鮮烈な印象を放った標準ストライプ塗装は大好きですが、何故せっかくの上信オリジナル車(しかも昭和50年代に放たれた地方私鉄の輝ける星!)である1000系・6000系・デハ251・デハ252+クハ1301のいずれも超ド派手なラッピング姿になってしまっているのかと……(デハ252+クハ1301の水色ストライプ化直後の姿を撮らなかったのは痛恨です -_-;;)。



 とはいえ、そうラッピングを毛嫌いしていますと、何時まで経っても標準ストライプ塗装の車両を撮影出来ないわけで、今から2年前に青春18きっぷで秩父鉄道を訪れたついでに「そう言えば上信もご無沙汰だなぁ……ここは一発500形(元西武新101系) の登場に期待して行ってみようか」と思い立ちまして高崎駅へ……。停車していた「か○とう」ラッピングの250形に「嗚呼……せっかく車体は質実剛健なのに」とぼやきつつ、お手軽な撮影地へ向かったのでした。ただ、肝心の赤帯500形は到着後すぐに下仁田からやって来てしまい、ロクな位置で構えることが出来ず……しかもそのまま高崎で入庫 (号泣)。
 というわけで、他の編成を何本か撮ってみたのですが、ことごとくラッピング……。デハ252+クハ1301に至っては余りにもセンスのない姿に落ちぶれ、ファインダーで覗いているだけでも悲しくて涙が出そうな気分 (T_T)。そんな中、辛うじて「まぁマシかな」と思い真面目に撮ったのが、今回アップした「マン○ンライフ」ラッピングの155+156編成。計3編成ある150形は、3本それぞれが401・801・701系を出自としており、形態がまちまちではありますが、まぁ性能が同じということで単一形式にまとめられているのでしょう。その中でも155+156編成は、701系+堂々たる2丁パンタということで、まさにスタイルは申し分なく……上州の野武士たる風格が漂って来ます。そんな印象がラッピングで大幅に変わっているのは残念ですが、他の編成のラッピングと比べると相当マイルドなデザインですので、まぁこんなものでしょう。
 標準塗装といえば、151+152編成 (元401系) が長年のラッピングを解除されて緑ストライプになっているそうで、是非いずれ撮りたいものですが、私が訪れるときに限って高崎や下仁田で寝ていそうでコワイです……。