地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第三ジャカルタ炎鉄録 (30) 大統領用客車

2011-12-06 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 今夏のジャカルタ遠征の成果もいつの間にか第30回目の大台となりましたが、まだまだネタはあります……(^^;)。というわけで、今回は少々趣向を変えまして、インドネシアにおける鉄道車両の最高峰と言って良い大統領専用客車を御紹介。
 インドネシア鉄道 (KAI) 公式HPによりますと、インドネシア鉄道では豪華貸切用として「ヌサンタラ」「バリ」「トラジャ」という名を冠した3両の客車を所有しており、とくに「バリ」「トラジャ」につきましては一時期ガンビール~ソロ間の特急に割と定期的に連結され、超豪華シートサービスが提供されていました。昨年・一昨年の訪問時には連結シーンを目にして「いつかこれに乗ってプランバナン&ボロブドゥール遺跡観光に行きたい……」と思ったものですが……かなり高価な切符ゆえ客の入りは芳しくなかったようで、今年の訪問時には非連結。う~む……。
 いっぽう「ヌサンタラ」は、インドネシアの島々を総称した美称=インドネシア国家の統合を意味しており、かつて独裁の栄華を誇ったスハルト大統領の専用車両として製造され、今日でも時折大統領ほかVIPの利用に供されているようです。この種の車両の常として通常何処にいるかは分かりませんので、まさに神出鬼没の極みのような車両ですが、今回の訪問時には撮り鉄のついでに某駅周辺をブラブラしていたところ、何と!「ヌサンタラ」が目の前に留置されているではありませんか!! スハルト時代は早くも遠くに去り、車体こそ決して新しくはなさそうですが、展望室の巨大で分厚い防弾ガラス一枚窓といい、鮮やかな色のバティック模様帯といい……圧倒的な雰囲気です。



 いっぽうこちらは「バリ」。KAI公式HPの画像を見てみますと、車内は「ヌサンタラ」と比べて非常に深くシックな雰囲気ですが、勿論実際に乗ったわけではありませんので正確な比較は出来ません (^^;)。特急列車への定期連結は止めてしまったようですが、貸切が可能とのことですので、いつかジャカルタの電車シーンに親しむ日本人鉄ヲタの究極の宴会をこの車両で開催できないものか……と妄想しなくもありません。もっとも、そもそも各人の予定を合わせてインドネシアに集団で押しかけること自体が極めて困難かと思われますので、まぁムリか (笑)。
 ともあれ、超豪華車両3両のうち2両が連結状態で留置されているというのはとてつもないことだ……というわけで、とにかく様々なアングルから撮りまくったことは言うまでもありません (^^)。その2~3日後、果たして「ヌサンタラ」と「バリ」はまだ居るかな……と思いまして、改めて某駅の片隅を訪れてみたのですが、何かピリピリした表情のガードマンの巡回がやたらと目立って近づき難い雰囲気……。しかも、詰所の前を通りかかったところ、中から相当レベルの高い担当者と思われる方が出て来まして、流暢な英語で「ここから奥には本社の正式な許可無く入らないでくれ」というお叱りを受けてしまいました。その詰所に至るまでの線路上をズカズカ歩き、撮り鉄しまくっていたことに関してのお叱りではないところがインドネシア的ですが……(汗)。
 そこで、これは何やら尋常なことではないなぁ……と思っていたところ、帰国後間もなく現地サイトを覗いてビックリ! 何と「ヌサンタラ」「バリ」を連結したユドヨノ大統領専用列車が運行されていたのでした……。要するに私はたまたま、大統領専用列車運行準備段階の特別警戒に直面してしまったようです (滝汗)。というわけで、「ヌサンタラ」留置シーンに遭遇される際には、テロリスト等の誤解を受けないよう周囲の状況に注意されることをお薦めします……。

【Indonesian Presidential Car NUSANTARA, and Deluxe Saloon Car BALI】It was rare and amazing scene during my stay in Jakarta this Summer....