1980年代以降に登場した電車は全て新型車両であるという、何とも偏見に満ちた先入観に基づいて様々な鉄道情報に触れている私にとりまして、他でもない1980年代に製造された車両が廃車になるなどという話はまさに寝耳に水。このたび飯田線の119系が213系や313系によって置き換えられ始めたという話題をネット上で見聞するにつけ、「そんな馬鹿な! 119系なんてついこの間旧国を廃車に追いやったばっかりじゃん! 大した速度を要求されず、のんびりとした風情が漂う飯田線の車両としては、JRCらしく綺麗に整備された119系で必要十分だろう……?」と半ば絶句せざるを得ないのであります。そこで「ヤバい、こうなる前に119系を飽きるほど乗って撮っておくべきだった」と思っても、車両引退間際の所謂○式状態が現出する中にあっては、もう落ち着いて楽しむことは出来ないのですね……。まぁこればっかりは、なかなか鉄活動する時間的余裕がなく、他の私鉄車両や国鉄型車両への巡礼も欠かせない以上(そして夏に骨折してしまった以上)仕方がないと割り切るしかありません。
というわけで、28年前に飯田線から消えていったクモハユニ64の製作を久しぶりに再開したのですが、思い出してもみれば、前回クモハユニ64の途中経過を掲載したのは7月5日のこと……。あっという間に半年近くが過ぎ去ってしまいました。これもひとえに、モテないくせに浮気性であるという私の悪癖の成せる技でありまして、ある模型をいじったかと思えば別の模型に目移りしてしまい、結局どれもこれも未完成のまま放置されていることが多い……というのが拙へっぽこ模型の惨状です (滝汗)。それでも、気が向いたときにホンの僅かでも手を加え続けていますと、いつの間にか出来上がってしまうというのも確かです (笑)。
スカ色マスキング塗装につきましては前回掲載の段階で終了していましたので、今回振り返るのはその後の微細なタッチアップ、エナメル塗料による色差し、インレタ貼り、銀河製金属ベンチレータ載せ、窓貼り、パンタ&前照灯載せ……といった仕上げの苦労ですが、まぁ~~何と申しましても、折角苦労して切り接ぎ製作した車体であるだけに、とにかく時間を要しても丁寧に作業を進めることで後悔の余地なきようにする、ということに尽きるでしょうか。う~む、全ての作業は面倒臭い!の一言ですが、ひとつの工程をクリヤするごとに、クモハユニ64様の表情が俄然生き生きとして来るのをジーッと眺めておりますと、何とも形容しようのない喜悦が湧き上がって来るから不思議です。とにかく、板キット歴3年少々で、ヘタクソながらも何とかここまで作ることが出来たことの充実感をかみしめつつ、この一品を今年の個人的お間抜けへっぽこ模型製作を締めくくるものと位置づけ、
「創 る 楽 し み い っ ぱ い !」
という嘉言を叫ばせて頂きたく存じます (爆)。
とりあえず今後は年末年始を活用して、窓貼りとライト載せが残るのみのクモハ53 007を完成させたいものです……。そして、屋根を塗れども未だスカ色を塗っていないクハ47とクハユニ56を進展させねば……。さらに、GM板キットから作った個人的スカ色旧国のコレクションにおいては、今のところ3扉車が全然少ないため、いずれ鉄コレでリリースされる前にクモハ51やクハ68などを自作して取り揃えたいものです。あぁ……もう泥沼 (笑)。
それにしても、今日まで5エントリー連続で模型ネタが続いた拙ブログですが、果たしてこのまま模型専門ブログとなってしまうのでしょうか……? さて次回は?