
LRBE49。これは如何にもな軽便モーターカータイプ。でも窓が……(^^;

タマゴな感じ♪のLRBE3。

武装警察車?という風情のLRBE59。

もう何が何だか……(笑)、という感じのLRBE43。
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先日電撃的に旅客営業を開始したヤンゴン臨港線は、Google Mapで仔細に眺めてみますと、何やらアヤしそうな枝分かれが密林 (?) の中に分け入っているかのようでワクワクしますが、実際には日中死ぬほど暑いだけでなく、旅客営業も始まったということで、単線上の安易な線路ハイクは難しそうだな……こりゃ、と思う今日この頃。
そんなヤンゴン臨港線界隈がアツくなることを事前に察知されたのでしょうか、いつもお世話になっておりますRP誌等でお馴染みの斎藤幹雄様が、この沿線の何処かにあると思われるLRBE整備工場を訪問され、その驚愕の光景を当ブログでいち早くご紹介させて頂いたわけですが、さらに追加でLRBEの軽便テイスト炸裂しまくりな画像を頂きましたので、謹んでアップさせて頂きます! (この秋は多忙で、アップが1ヶ月遅れとなって大変恐縮です~)
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お世話になります。斎藤です。
先日は「地味鉄」に掲載ありがとうございました。
…いやはや、おっとっとさんの情緒溢れる表現には驚くばかりです。
なるべく早く、鉄誌に紹介したいところですが、その前に第2弾を送信します。
さらに驚かれて頂ければ(笑)幸いです。
つぶらな瞳?の妻窓(3)や模様付きガラス無しの側窓(49)、後ろにも同じ顔付けたり(59)、はたまたボンネット部分?が細長い客室かしら&一つ目??(43)など、やりたい放題、一体どのようにしたらこのような脱力系のデザインができるのか、日本人には想像もつきません。
まさに「百鬼夜行」という言葉がふさわしいこれらのゲテモノはかつて日本でも存在した北海道の簡易軌道や、弱小軽便鉄道を彷彿とさせるものがあり、好ましいカラーリングと相成って、想像力をかきたてられます。
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いえいえとんでもない、こんなブッ飛び画像を紙媒体よりも早く公開させて頂けるなんて光栄です!
仔細に眺めてみますと……これらの車両はバゴーのLRBEを検索にかけてみると見覚えがある……というわけで、どうやらバゴーのカワイイ奴らは日常の軽い検査や給油はバゴーの機関区で行い、大規模検査や壊れたあとの廃車回送はヤンゴンの片隅まで持って来るというのが通例のようですね。否そもそも、トウチャウカリーからティラワ・オーコポス方面、あるいはダゴン大学方面への枝線の運用は、むかし(といっても日本からのRBE導入が加速する前の2000年前後)はLRBEとマッチ箱客車LRBTの数両編成でまかなっていたらしい……ということで、この工場は一時はヤンゴン近郊輸送においても重要な役割を果たしていたのかも知れないですね~。
個人的には、東急5000系 (初代) を意識した (?) LRBE完成型でありながらキュートさを忘れないLRBE3もさることながら、灯油ポリタンクのような模様 (笑) をプレスして窓代わり鉄板の強度を補強したLRBE49の涙ぐましさ、何処かの独裁国家の公安用軽装甲車という風情のLRBE59、何故三角窓?!と思わず目が白黒してしまうLRBE43など……それぞれに個性派過ぎてヤバいです♪LRBE43あたりはこのまま放置だろうな……と思うと残念ですが。
しかしそれ以上に、そもそもこのLRBE整備工場やバゴーのLRBEの存在自体が風前の灯火なのではないか?という気がしてきました。とくに、予定では来年の3月からヤンゴン中央駅周辺の超!再開発がスタートし (ありがちなパターンとして、業者選定や調整にもう少々手間取り、着工が遅れると思うのですが)、ヤンゴン駅隣接のRBE整備工場がインセインまたはここに移転して来るのではないかと思われるほか、MR自身の金回りが次第に良くなってRBEの稼働車やヤンゴン環状線新型客車が増えて来ますと (そして、ヤンゴン東部枝線直通用のRBEや東方紅21牽引RBT編成が、混雑増で大型客レ化されるようになりますと)、玉突きでバゴーのLRBEがRBEになる可能性も大であるわけで、いかん……今度の訪問時には三度目の正直でバゴーのLRBEに乗らなければ……。