地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

祝!JRE山田線を三陸鉄道に移管

2014-12-20 23:55:00 | 地方民鉄 (東北)


 震災以来不通が続き、周辺の路線と比べて痛ましい状態が続いていたJR山田線。その現実的な復旧策として、JREが再建費用を負担したのち三陸鉄道に移管するという計画がかねてから取り沙汰され、交渉が大詰め云々という話が今年に入って度々伝わっておりましたが、一昨日NHKなど複数の有力メディアが伝えたことで、ほぼ本決まりと信じて良さそうな状況となりました。震災から間もない2011年7月に現地を訪れた私としましても、代替バスを兼ねた岩手県北バスの混雑が激しく、たしかに鉄道が全く不要なわけではない沿線環境があることを目睹しておりましたので、これは実に良い話だと思いますし、とりわけ釜石から久慈まで三陸鉄道一本で安心・快適に旅行できるということで、ヨソ者へのアピール力は非常に大きいと思うにつけ、本当に楽しみなことです。



 それにしても三陸鉄道といえば、ここに来て強烈な話題が海の彼方のミャンマーから転がり込み、にわかにマニアックなコーフンを禁じ得ないところです。既にいろいろ伝えられ始めている通り、ヤンゴンの道路渋滞の中で幾許でもスピーディーな交通手段を提供するという目的で、てっきり廃線と思っていた区間を含めヤンゴン臨港線の旅客列車運行が始まっているわけですが、そこで用いられているのはロングシート化改造された赤い三陸36形! 人口密度が低く風光明媚な三陸海岸を走っていた車両が、ここにきて大英帝国の権威を見せつける石造建築群を眺めながら走ることになったとは、何とも奇妙奇っ怪この上ない話ですが、このような全く想定外な展開が待ち構えていることこそ、車両譲渡(とくに海外譲渡)のマニアックな面白みなのかも知れません。
 とりあえず次回ヤンゴン訪問は早くても来年3月以降ですので、いてもたってもいられずコラ画像をつくってみた次第ですが、どうもヤッツケ感が否めません (汗)。そもそもDCも赤い三陸を撮ったことがありませんので、白い三陸ということでスミマセン……。もっとも、今後中長期的にみて三陸36型の廃車が進み、白い三陸がミャンマーに追加譲渡され、ヤンゴン臨港線にも投入される可能性は高いでしょう。

東京駅100周年記念・在りし日の富士はやぶさ

2014-12-20 00:01:00 | 国鉄型車両


 本日は、東京駅が開業して100周年となる偉大なる節目ということで、誠に御同慶の限りです。駅舎の復元工事ならびにエキナカ商業施設の大拡充、さらには丸ノ内界隈の再開発進展など、日々装いも新たに変わりゆく中、あらゆる方向からの列車が集結し乗換の利便性が格段に増して日夜人の波が絶えず、それでも動線が配慮されているため決して人の流れが詰まることがない……というのは、まさに本邦のある一面を究極的に凝縮した空間であることの証なのでしょう。



 そんな東京駅の開業100周年を祝う一環として、昨日は東京~伊東間でなんちゃって「富士」が運転されたとのことですが、「24系客車に乗っているのに伊東でハイおしまい」というのは何だかなぁ~ですし、何と言ってもヲタが群集しすぎて雰囲気も何もあったものではありません。やっぱりこういうのは、ごく当たり前のように毎日運転されている頃に、半分の平常心と半分のドキワク感で乗ったり撮ったりを楽しみ尽くす……というのが一番だと思うものであります。という私は「富士はや」は乗ったことがなく、「はやぶさ」のシンデラに2~3度乗っただけですが……(^^;)。
 というわけで、早いもので8年前の撮影となってしまったカットを引っ張り出して、既にアップしたかも知れないものの、改めてレタッチを加えたものをここに載せることで、ささやかながらの記念としたく存じます。いやはや、何気なくデジカメを手提げカバンに偲ばせて、スーツ姿のまま (笑) 藤沢なり新子安なりを訪れても、先客が特にいるわけでもなく、「富士はや」のみならず113系も撮り放題だったとは……そんな時代もあったのですなぁ……(遠い目)。