地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

大阪圏103系の落日 (3) 日根野ブルー

2017-01-06 00:00:00 | 国鉄型車両


 昨年末に運行を開始した大阪環状線の323系は、当初は2~3編成という陣容で順調に営業運転を始めているようで、次第に安定してきたと判断され次第、残りの編成も運行を始めて103系を追いやるのでしょう。しかし一方、阪和線で103系を追いやる225系は、既に分厚い実績を築いてきた車両であるだけに、徳庵で造り次第どんどん投入されている感があり、去る9月に撮影した際と12月に甥っ子を連れて訪れた際とを比較しますと、俄然225系の普通運用が増えたという印象です……。朝のラッシュ時であっても天王寺駅の頭端式ホームに103系が全くおらず、並んでいるのは223・225系ばかり、という状況が既に現れているのです。そして、103系が入線すると……先頭部を目がけてヲタが殺到するという修羅場が展開……! 9月に訪れた際には全然ヲタなど見かけなかっただけに、この変化には大いに驚くとともに、「関西のヲタはこれまで何時でも103系を撮影出来たはずなのに、何故今頃焦っているのだろうか……(まぁ関東のヲタも全く同じなのだが)」と思ったものです。



 というわけで、甥っ子を関西の国鉄型に乗せてやるために関西入りした先月の訪問時には、天王寺口の6連の走行シーンは撮影しておりませんので、9月に出張ついでで撮影した日根野ブルー6連の最後の活躍シーンをアップしたく存じます。このときは残念ながら、ただでさえ曇りときどき雨の天候であったのが、さらに美章園滞在中ドヨ~ンと暗くなってしまい、そういう点では残念な撮影環境でありました。しかし、購入したばかりのEOS 5D MarkⅣの超絶な高感度撮影ポテンシャルを活かし、ISO2000~3200あたりでも辛うじてそこそこ鮮やかな画像を得られたのは何よりです♪ 
 とりわけ、改造ミニブタ鼻ライト&グロベン存置の低運という点で、既に超貴重になっていたクハ103-148……。悪天候のためのハイビーム点灯で、画面にフレアが生じるのは避けられなかったものの、レタッチによって何とか見られる画像になったのみならず、とらえ方によってはボロクハの最後の奮闘シーンとして良き記念にもなったと思います……☆ 一方の高運クハも、戸袋窓を埋めて正面窓を一枚窓化しグロベンを撤去するという、一連のJRW・N30仕様改造を受けていますが、やはり京浜東北・根岸線を連想させる風貌にはメロメロになってしまいます……。
 というわけで、225系の新造ペースを考えますと、現時点ではそれなりに走っているとはいえ、そう遠くない将来に完全離脱するであろうブルー103系……最後まで無事故で走り続けて欲しいものです。