地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第五ヤンゴン熱鉄記 (2) キハ40系列並走

2017-07-05 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 昨日JREは、東北地区における現存キハ40系列をほぼ一掃するための (?) 車両新造計画を発表しましたが、このうち八戸線についてはキハE130の500番台とし、早くも今年8月には登場するとか。八戸線用車両のタマ数からして、あっと言う間に置換が進むことでしょう……。今夏の18きっぷシーズンは、八戸線の海側ボックスシートが鉄ヲタで占められることになるのでしょうか?
 いっぽう、磐越西線・羽越線・奥羽線・五能線については、電気式DCであるGV-E400が大量 (?) 投入されるようですが、思いのほかまともで普通にカッコ良い (?) デザインでホッとしました (個人の感想です)。八戸線車両も含め、当初JREが「海外企業も含めた公開入札で新造する」旨を発表したとき、かりにデザイン面で欧風化が進んでしまうとしたら何だかなぁ~と思ったものですが、どうやら各部品について公開入札としたものを寄せ集める手法をとるようです。どの企業がどの部分を落札したのか、その詳細は今後明らかになるでしょう。



 ともあれ、こうしてJREの現存キハ40系列のほとんどが一掃されることになる結果(GV-E400の投入路線に只見線とは一言も記されていませんが、例えば米坂線や磐越西線のキハ110系列を玉突きにして只見線に投入するという可能性もあるのかも知れません)、大量のキハ40系列の余剰が生じ、ひょっとするとミャンマーに輸出されるという展開もあり得るのではないかと思われます。しかしミャンマー、JRCから供与されたキハ40系列及びキハ11のうち一部については、計画変更か書類不足か何かの理由で、長期間鉄道省が受け取りを拒否してティラワに放置したままとか……。名古屋港にも輸出待ち車両がゴロゴロと……。すると、ミャンマー国鉄をめぐっては、果たして今後、JREで余剰となるキハ40系列を輸入することになるのかどうか、極めて不透明な印象です。ミャンマーとしても出来れば今後はなるべく、JICAのマスタープランで示されたような電気式DCに移行し (または中国中車あたりがねじ込んで来るとか?)、キハ40系列はもう購入したくはないのかも知れません。重い車両ですし。そして、勘繰りすぎかも知れませんが、今回のGV-E400は、ミャンマー向け新造車両のベースモデルとしての意味もあるのかも知れません (JREの国際協力の展開からして)。
 そんな中「そういえば3月のミャンマー遠征の成果全然アップしていない」ことに気付きましたので (滝汗)、とりあえず北と東の並走シーンをお楽しみ下さい。残念ながら、こういうときに限って、流れ雲の影響で手前側が暗くなり、どうもイマイチ過ぎるカットになってしまいました……(汗)。