地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

急行クラカタウ廃止・青エコノミAC激減

2017-07-12 12:00:00 | インドネシアの鉄道


 今週に入り、いつもお世話になっておりますパクアン急行様及び茶様のブログを拝見していて、またまた突然やって来たインドネシア鉄道の変化を知り、思わず絶句……。何と、スルポン=バンテン線最後の客車列車として奮闘していたエコノミ急行「クラカタウ」が今週限りで廃止されるとは……。残念ながらこの列車は乗ったことがないのですが、メラク港を介してスマトラ島とジャワ島東部を結び、しかも最新鋭・青い波状デザイン塗装のエコノミAC客車を使うということで、2013年の登場時には大いに注目されたものでした。しかし、メラク港からジャワ島東部への便として高速バスが頻発する中、一日一本の列車に頼ろうとする客は少ないようです。



 こういった尻すぼみな展開は、パクアン急行様が記されている通り、KAIのプロモ不足に尽きると思うのですが、それにしても登場時は余りにもまばゆかった新型エコノミAC客車が、その後間もなくの既存エコノミ客車オール冷房化や、2016年以後の最新シリーズ (集団見合いリクライニング) エコノミ客車の登場、そして塗装変更の荒波によって完全に埋没してしまうとは……。もうこの塗装も消滅寸前のようです。私自身は、沿線で撮り鉄するたびに、この青い波塗装客車の存在感を圧倒的なものだと思ってきましたので、まさかかくもあっという間に変化が進み、一時期のみ存在した緑濃淡+オレンジ塗装の折り戸エコノミ客車と同じ運命をたどることになるとは、完全に想定外でした (滝汗)。
 というわけで、急行クラカタウの画像ではありませんが、2014年に撮影した新型エコノミAC客車の画像が未アップのまま放置されているのを発見しましたので (滝汗)、ここにレタッチしてアップします。嗚呼……罐も今やジャカルタ界隈はCC206全盛の時代となり、CC203やCC201がエコノミとはいえ最新鋭客車を牽引していたというのも遠い昔のようです。